報道関係者各位
プレスリリース
2025年5月22日 13:00
株式会社リンクアカデミー

今の新人研修で大丈夫??満足度が低い新入社員研修3つのポイント

~「新入社員・若手社員の人材育成」に関する調査データ~

株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹 芳央、証券コード:2170)のグループ会社で、全国でキャリアスクール(「パソコンスクール アビバ」、「資格スクール 大栄」)を運営する株式会社リンクアカデミー(本社:東京都中央区、代表取締役:横山 丈二、以下当社)は、従業員規模100名以上の企業の1.新卒1~2年目/2.新卒3~5年目/3.人事担当者・育成担当者を対象に、「新入社員・若手社員の人材育成」に関する調査を実施しましたので、その結果をお届けします。

■調査背景

近年、デジタル化が進んでおり、企業ではより優秀かつ多様な人材が求められています。

新入社員研修は、企業の仕組みやITスキルなど多岐にわたる内容で行われますが、実際に研修を受けた社員はどのような研修を特に有益だと感じているのでしょうか。

そこで、法人向けにスキル獲得を軸とした人材育成を支援している弊社は実態調査(新入社員・若手社員の人材育成など)を実施いたしました。

■調査結果サマリー

1.【若手からの満足度が低い研修の特徴】

「フィードバックがない」「講師によるフォローがない」「人による対面形式の指導がない」「目的に合った研修内容でない」などの研修は、受講生の満足度が低いことが明らかに。

2.【詳しく受講したかった研修】

新卒1〜5年目の社員がより詳しく受講したかった研修は「ITスキル」「ビジネススキル系」がTOP2。

3.【ITスキルの重要度認識】

新卒1~5年目の社員、人事育成担当者ともに9割以上がITスキル研修は他の研修よりも重要だと思うと回答。

ITスキル研修の学習レベルに対して「ちょうどよかった」と回答した新卒1〜5年目の社員は40.0%にとどまる結果に。

4.【ITスキルのレベル診断の有無について】

「実施したが活用していない」「実施せずランダムでクラス分け」「実施しなかった」の回答が約6割いることから、ITスキル研修の学習レベルに満足できた割合が少ない結果になった様子がうかがえる。

5.【新人社員へのITスキル研修が重要だと思う理由】

年代や職種による差が見られ、新卒1~2年目の社員は「社会人基礎力の向上」、新卒3~5年目の社員は「データ分析・資料作成等のクオリティアップ」、人事育成担当者は「ITツールを活かした業務効率化」が最多という結果に。

<若手が「不満」だと感じた研修コンテンツとは?>

ITスキル研修の満足度に対する設問で、「あまり満足していない」「まったく満足していない」と回答した方の学習スタイルを分析したところ、下記の結果となりました。

■実施後の結果のスコア化

あった:48.2%

なかった:51.8%


■実施後のフィードバックコンテンツ

あった:37.3%

なかった:62.7% 


■実施後のフィードバック時間

あった:40.0%

なかった:60.0% 


■映像視聴形式(eラーニング)の学習コンテンツ

あった:54.6%

なかった:45.4%


■人による対面式の直接指導

あった:44.5%

なかった:55.5% 


■サポート講師によるフォロー

あった:40.9%

なかった:59.1% 


■受講環境設定

あった:40.0%

なかった:60.0%


■目的に合わせた研修の組み合わせ

あった:46.4%

なかった:53.6% 

<詳しく受講したかった研修は?>


新卒1~5年目社員に、「新人研修の中でもっと詳しく受講したかった研修は何ですか?(複数回答可)」と質問したところ、「ITスキル(Word/Excel/PowerPointなどの汎用的なオフィススキル)研修」が47.3%、「ビジネススキル系(コミュニケーションなど)研修」が44.3%と上位になりました。


自社商品やプロセスについては学ぶ機会が多いものの、IT基礎スキルやコミュニケーションをはじめとしたビジネススキルは活用頻度が高い割に学ぶ機会が少なく、現場に出てから課題認識する機会が多いスキルであることが示唆されました。

<ITスキルの重要度認識について>


次に、「新入社員へのITスキル研修は、その他の研修内容と比較して重要だと思いますか?」と質問したところ、90.2%の若手社員が「非常に重要だと思う」「重要だと思う」と回答しました。


人事育成担当者に至っては94.7%が重要と回答しており、業務効率化を図る上でITスキル研修の重要度が増している実態がうかがえます。


新卒1~5年目社員と人事育成担当者、双方のITスキル研修のニーズが高いことがわかります。

<ITスキル研修のレベルは適切か?>


新卒1~5年目社員に、「ITスキル研修の学習内容は自身のレベルに対してどうでしたか?」と質問したところ、「ちょうどよかった」と回答した新卒1〜5年目の社員は40.0%にとどまる結果になり、残り60.0%の若手社員は「難しい」「簡単」に分かれているようです。


個々のITスキルレベルに合った研修があまりできておらず、潜在的な不満を抱えている方もいる様子がうかがえます。

<ITスキルのレベル診断の有無について>


「新人研修の実施前にITスキルを把握するための診断は行いましたか?(最も当てはまるものを選択してください)」と質問したところ、55.9%の企業が、「診断していない(実施しなかったが、ランダムでクラス分けなどは行った/そのようなアイデアは無く、実施しなかった)」「実施したが、研修設計に活用していない」と回答し、個々のスキルに合わせた研修設計の難しさがうかがえます。


受講者のITスキルレベルや、目的と完全にマッチしない、画一的・同一内容の研修を行っている企業が多いことが浮き彫りになりました。

ITスキル研修の学習内容に対し「ちょうどよかった」と回答した新卒1〜5年目の社員は40.0%にとどまったことから、さらなる効果的な研修設計として、ITスキル診断結果に基づき研修内容を段階別に構成することが求められている様子がうかがえます。

<新入社員へのITスキル研修が重要だと思う理由とは?>


「新入社員へのITスキル研修が重要だと思う理由は何ですか?(当てはまるものを上位3つ選択してください)」と質問したところ、新卒1~2年目の社員53.4%が「社会人基礎力の向上」と回答し、年次の低い社員は自身の土台づくりとして重要性を感じていることが示唆されました。


新卒3~5年目の社員の回答は、「データ分析・資料作成等のクオリティアップ」が54.3%となり、年次が上がるにつれて日々の業務のクオリティ向上が重要だと考えている様子がうかがえます。


一方で、人事育成担当者は「ITツールを活かした業務効率化」が54.7%となり、より組織的な視点で従業員の業務効率化が重要だと感じていることが示唆されました。


この結果から、社員のキャリア段階によってITスキル研修に求める目的が異なることが伺えます。新卒1~2年目は基礎力向上、3~5年目は業務の質向上を重視し、人事担当者は組織全体の効率化に注目しており、研修プログラムはキャリア段階に応じた内容が有効といえます。

<まとめ>

従業員規模100名以上の企業の新入社員・若手社員の人材育成について調査を行った結果、新卒1〜5年目、人事育成担当者それぞれの立場、役割に応じて異なる結果になりました。


特に、研修目的は年次や立場によって異なり、個々のレベルやニーズに合った“個別性”を重要視した研修を実施する必要性が示唆されました。


さらに調査結果を基に分析を行ったところ、満足度の高い新人研修は、「目的・レベルに合った内容」「対面指導」「個別フィードバック」などのポイントが押さえられたものであることが明らかになりました。


ITスキル研修の重要性については若手社員、人事育成担当者ともに90%以上が「非常に重要」「重要」と回答し、重要性に対する意識の高さが明らかになりました。しかし、研修前に受講者のITスキルを把握するための診断を実施し、研修設計に活用していると回答した方は44.1%と4割に留まる結果となりました。


現時点では、最適な研修を実施できている企業は多くありませんが、今後、受講者のスキル診断を取り入れて研修内容を最適化することで、満足度を向上させ、より効果的で意義のある研修ができるのではないでしょうか。


リンクアカデミーでは企業がより効果的な新人・若手社員の育成を実現するためのサービスを提供しています。個々のレベルに合わせた研修設計を行い、対面指導や個別フィードバックを通じて、スキルアップを効果的にサポートいたします。また、研修前にスキル診断を実施し、参加者一人ひとりに最適なプログラムを提案することで、より高い満足度と成果を実現していきます。


本調査をもとに、弊社よりリサーチ資料を作成いたしました。

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■株式会社リンクアカデミー

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調査概要:「新入社員・若手社員の人材育成」に関する調査

【調査期間】2024年8月13日(火)~2024年8月18日(日)

【調査方法】PRIZMA(https://www.prizma-link.com/press)によるインターネット調査

【調査人数】1,010人(1.330人/2.340人/3.340人)

【調査対象】調査回答時に従業員規模100名以上の企業の1.新卒1~2年目社員/2.新卒3~5年目社員/3.人事育成担当者であると回答したモニター

【調査元】株式会社リンクアカデミー(https://www.link-academy.co.jp/

【モニター提供元】PRIZMAリサーチ