プレスリリース
「義足の未来を変える会」を立ち上げリアルな生活をSNSで発信 厚生労働省や県・市との話し合いもスタート ~足を切断しても、未来は明るいと伝えたい~
17歳のときに右膝の骨肉腫(がん)を患い、34歳で右脚の膝上切断を決断
現在は義足ユーザーとして前向きに社会復帰を果たし、「義足の未来を変える会」を立ち上げた大塚 一輝(岐阜市在住)は、当事者のリアルな生活をブログやSNSで発信を行っております。同じような経験をしている人から、共感や相談の声も届き始めています。
●ブログ「義足パパの歩み」
●Instagram(大腿義足パパ かず)
https://www.instagram.com/gisoku_maemuki/ @gisoku_maemuki
義足の未来を変える会 代表
■発信を始めたきっかけは「義足に関する情報が少ない」こと
義足に関する情報を始めたのは、自らの経験がきっかけです。医師から右脚の切断を切り出されたとき、恐怖や不安から義足ユーザーの生の声や情報を探りましたが、なかなか見つかりませんでした。そんな経験から、「自分の発信が、誰かの道しるべになれば」と、SNSやブログで情報発信を始めることにしました。
■義足ユーザーのリアルな声を発信 悩みを抱えている人から相談されることも
「足を切断しても、未来は明るい」ーそんなことを伝えたくて、旅行や趣味のサッカー観戦、子どもたちとの生活など、リアルな日常を発信。当事者だからこそわかる義足装着のメリットや問題点、障がい者の就活・婚活の情報なども伝えています。すると、同じように足を切断するかの決断を迫られている方から、問い合わせが入るようになったのです。義足にするべきなのか、義足での生活はどんな感じか、どの病院がオススメなのか、まさに自身が知りたかったことばかりです。「自分の発信が役に立っているかもしれない」と実感した瞬間でした。
■義足の制度に関する課題は山積ー署名を集め、厚生労働省に働きかけも
義足ユーザーになったからこそ分かったこともあります。現状の福祉制度には課題が山積しているということです。そこで「義足の未来を変える会」を発足。全国の義足ユーザーから署名を集め、2025年1月には厚生労働省の担当者に直接会い、話し合いの機会を設けることができました。
また、地元から制度を変えていくことも重要と考え、市役所との話し合いも進めています。制度を改めることは決して簡単ではありませんが、一歩ずつ地道に活動してまいります。
■今後の活動ー未来を担う世代に「義足」を知るきっかけを
今後は小・中・高等学校や医療系大学(特に医師、看護師、理学療法士、義肢装具士を目指す学生)での講演活動を増やしていきたいと考えています。街中で車いすを見ることはあっても、義足を直接見る機会は少ないため、まずは「義足」という存在を知ってもらいたいのです。また「足を切断したら終わりではない、明るく生きることはできる」という思いも伝えていきたいです。
<大塚 一輝プロフィール>
高校生で骨肉腫(がん)を患い、10か月にわたる抗がん剤治療を経験。一旦は人工関節で社会復帰するも、34歳のときに感染症により、右脚の膝上切断を決断することに。その後、義足でのリハビリを経て、再び職場復帰。現在は2年目の義足ユーザーでありながら、二児の父親でもある。趣味はFC岐阜の応援で全国各地に行くこと。義足でもアクティブで行動範囲は広い。
モットーは【人生楽しんだもの勝ち】
FC岐阜の応援で鳥取県のAxisバードスタジアムにて