報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年4月28日 14:00
    学校法人近畿大学

    近畿大学産がのとじま臨海公園水族館の復興を支援 震災を乗り越えた「奇跡のノドグロ」3歳魚約50尾を展示開始

    近畿大学水産研究所富山実験場で人工ふ化・飼育したノドグロ(3歳魚)
    近畿大学水産研究所富山実験場で人工ふ化・飼育したノドグロ(3歳魚)

    近畿大学水産研究所富山実験場(富山県射水市)は、令和6年(2024年)の能登半島地震により被災したのとじま臨海公園水族館(石川県七尾市)の復興支援として、富山実験場で人工ふ化・飼育し、能登半島地震から奇跡的に生き残った近大産ノドグロ3歳魚(約18cm)約50尾を無償で提供します。令和8年(2026年)5月2日(土)からリニューアルしたコーナー「水族館の変わりもの」で常設展示されます。

    【本件のポイント】
    ●令和6年(2024年)の能登半島地震で被災したのとじま臨海公園水族館に近畿大学産ノドグロの3歳魚を無償提供
    ●能登半島地震から奇跡的に生き残った約50尾を展示コーナー「水族館の変わりもの」で公開
    ●展示を通して震災からの復興を支援するとともに、持続可能な養殖技術を社会に向けて発信

    【本件の内容】
    令和6年(2024年)1月1日に発生した能登半島地震の影響で、近畿大学水産研究所富山実験場では、液状化現象などにより水槽や配管が破損してノドグロの一部が死亡するなどの被害が発生しました。また、石川県の能登半島に位置するのとじま臨海公園水族館においても甚大な被害は生じ、多くの生き物が犠牲になったほか、大型動物の一部が他の施設に避難を余儀なくされるなどして、休館に追い込まれました。その後、同年7月20日に一部営業を再開。避難した生き物も順次戻り、令和7年(2025年)3月からはすべての展示を再開しています。
    令和7年(2025年)6月には、のとじま臨海公園水族館の復興の歩みを支援するため、近畿大学が水産養殖研究の成果であるマダイの稚魚約2,000尾を無償提供し、常設展示のほか名物イベント「マダイの音と光のファンタジア」において公開されています。このたび、富山実験場で令和5年(2023年)に人工ふ化・飼育され、能登半島地震の被害を受けながらも奇跡的に生き残った近大産ノドグロの3歳魚約50尾を無償提供し、リニューアルした展示コーナー「水族館の変わりもの」にて公開予定です。展示を通して震災からの復興を支援するとともに、持続可能な養殖技術を社会に向けて発信します。

    【展示概要】
    展示開始:令和8年(2026年)5月2日(土)
         開館時間 9:00~17:00 ※入館は16:30まで
    場所  :のとじま臨海公園水族館(石川県七尾市能登島曲町15-40、JR七尾線「和倉温泉駅」から
         能登島交通路線バス「のとじま臨海公園」下車すぐ)
    お問合せ:のとじま臨海公園水族館 TEL(0767)84-1271

    【近畿大学のノドグロ養殖研究】
    近畿大学水産研究所では、昭和23年(1948年)の開設以降、草創期から「海を耕す」という理念に基づき、近大マグロをはじめとする多くの魚種の養殖研究・事業に取り組んできました。その根幹となるのが「完全養殖」と呼ばれる技術で、人工ふ化から育てた親魚から次の世代を生み出すサイクルにより、天然資源に依存しない持続可能な養殖が可能となります。これまでに30魚種以上の完全養殖に成功し、特に平成14年(2002年)には世界初のクロマグロ完全養殖を達成して大きな話題となりました。
    ノドグロの養殖研究は、平成27年(2015年)に開始しました。平成30年(2018年)には、新潟県立海洋高等学校(新潟県糸魚川市)と高大連携協定を締結。そこから、新潟県の上越漁協の協力を得て採卵に取り組み、初期飼育技術の改善を続け、令和7年(2025年)10月に世界初のノドグロ完全養殖を達成しました。

    【関連リンク】
    水産研究所
    https://www.kindai.ac.jp/rd/research-center/aqua-research/