プレスリリース
「家のエアコン、ポータブル電源で動かせますか?」— たった一通の問い合わせに、ちゃんと答えるということ。

先日、お客様からこんな問い合わせが届きました。
「家に備え付けのエアコンを、PowerArQのポータブル電源で動かせますか? 防災用に考えています」
短い一文ですが、その奥にあるものは、痛いほど伝わってきました。停電した真夏の夜。エアコンの止まった部屋。汗だくで眠れない子ども。高齢のご家族。「あの暑さだけは、なんとかしたい」。そういう切実さが、この一文には詰まっていました。
実際、夏の停電はもう他人事ではありません。猛暑日は年々増え、台風や落雷による停電も、毎年どこかで必ず起きています。「エアコンが止まった真夏の夜をどうしのぐか」は、いまや多くの家庭にとって、現実的な課題になりました。
「使えますか?」に、すぐ答えなかった理由。
結論から言うと、答えそのものは、最初から決まっていました。ポータブル電源で家庭用エアコンを実用的に動かすのは、いまは難しい。理由は、2つの壁です。「動き出すか(起動の電力)」と、「どれだけ持つか(容量)」。
ひとつ目の壁は、起動の電力です。冷房運転中の消費電力は、畳数にもよりますが、おおよそ400〜1,000W。やっかいなのは動き出す瞬間で、立ち上がりの一瞬だけ、その数倍の1,500〜2,000W前後まで跳ね上がることもめずらしくありません。ポータブル電源には出力(W)の上限があり、この起動電力を下回ると、容量がどれだけ大きくても、そもそもエアコンは動き出してくれません。当社のなかでいちばんパワーの大きいモデルでも、PowerArQ Max(定格出力2,000W)、次いでS10 Pro(1,600W)。小さな畳数のエアコンなら起動できる場面もありますが、これを上回るエアコンも多いのが実情です。
ふたつ目の壁は、容量です。仮に起動できても、エアコンは動き続けるかぎり電気を消費し続け、容量はあっという間に底をつきます。「いちばん暑い夜を、家中、朝まで」を賄おうとすると、日常では使いにくいほど大きく、重く、高価な電源が必要になってしまいます。
つまり、「動き出すか」と「どれだけ持つか」。この2つの壁があるために、現状のPowerArQのシリーズでは、お客様が思い描く「備え付けエアコンで、停電の夜を頼り切る」という使い方には、正直、お応えできません。一部の小さな畳数のエアコンなら条件次第で起動する場合もありますが、防災の主役として当てにするには、現実的とは言えない。それが、いちばん最初にお伝えすべきことでした。

「無理です」で、終わらせたくなかった。
でも、「無理です」のひとことで終わらせることは、したくありませんでした。そこでまず、お客様にいくつかお尋ねしました。
「どなたのための備えですか」「停電のとき、いちばん心配なのはどの時間帯ですか」「お部屋は何畳くらいで、家族は何人で過ごされますか」。
ポータブル電源は、「何ワットの家電が動くか」より先に、「いざというとき、誰の、どの困りごとを、どれだけの時間しのぎたいのか」から考えたほうが、ずっと失敗しません。エアコンが動くかどうかは、本当はゴールではないからです。
うかがってみると、本当にほしかったのは「家中をキンキンに冷やすこと」ではありませんでした。「リビングでも寝室でも、どこか一室でいい。子どもと汗だくのまま夜を明かすことだけは、避けたい」。それが、その方の本当の願いでした。
だから、提案しました。エアコンを無理に動かすのではなく、消費電力の小さい機器で、家族のいる場所だけを涼しくする、という方法です。
たとえば、消費電力30〜40Wほどの扇風機やサーキュレーターなら、容量1,000Whクラスのポータブル電源で、丸一日以上は動かせる計算です。もう少ししっかり冷やしたいなら、部分的に冷やすタイプのクーラー(スポットクーラーや冷風扇など、消費電力の小さいもの)という選択肢もあります。そのうえで「夜のこの時間帯を、この機器で、これくらいの容量で」と、その方の暮らしから逆算して、必要な出力と容量の目安をお伝えしました。
「家中を、最大スペックで」ではなく、「必要な場所を、必要な時間だけ」。これが、ポータブル電源を防災に活かす、いちばん現実的な答えです。

スペックを売る前に、その一通に、ちゃんと向き合う。
この対応に、特別なことをしたわけではありません。きちんとうかがって、正直にお伝えして、その方に合う備え方を一緒に考えただけです。結果として、その方にとっていちばん現実的な備え方は、エアコンではありませんでした。
でも、後日いただいた返信に、こうありました。「ここまで正直に相談に乗ってもらえると思いませんでした。安心して選べます」。
私たちが何より大事にしているのは、スペック表の最大値で選んでもらうことではありません。たった一通の「これ、使えますか?」に、ちゃんと向き合うこと。たとえおひとりでも、その夜の不安をひとつ減らせること。「PowerArQに聞いてよかった」と思ってもらえること。
ポータブル電源は、いざという夜に動いてはじめて、意味があります。だからこそ、買う前の「これ、いけますか?」に、私たちはこれからも、ひとつずつ正直に答えていきます。
停電という思いがけない夜も、あなたらしく乗り切れるように。
冒険に、あなたらしさを。
PowerArQ
◾️製品情報
ポータブル電源 PowerArQ Max

容量:2150Wh
定格出力:2000W
バッテリー:リン酸鉄リチウムイオン
販売価格:¥264,000(税込)
ポータブル電源 PowerArQ S10 Pro

容量:1024Wh
定格出力:1600W
バッテリー:リン酸鉄リチウムイオン
販売価格:¥143,000(税込)
ポイントクーラー PowerArQ Point Cooler

冷却能力:1800BTU/h(0.5kW)
機能:冷風・送風・除湿の3in1
重量:5.2kg
販売価格:¥77,000(税込)
サーキュレーター PowerArQ Fan Light

最大風速:3.5m/s
風量調節:3段階
販売価格:¥7,700(税込)
■ブランド概要
『PowerArQ』(パワーアーク)/アウトドアギアブランド

冒険に、あなたらしさを
こだわりのギアと出かけるキャンプ。仲間や家族と楽しむアウトドア。
毎日の生活から離れ、花鳥風月に親しみ。日常では味わえない空間や思い出を創り出す。
初めての場所でも、馴染みの場所でも あなただけのひとときを過ごす事ができる。
冒険は価値あるもの。さあ、一緒に駆け出そう。
【本リリースに関するお問い合わせ先】
株式会社G.Oホールディングス 広報PR担当
E-mail:press@go-hd.jp