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    プレスリリース
    2026年8月20日 10:00
    株式会社マーケットリサーチセンター

    玄武岩繊維の日本市場(2026年-2035年)、市場規模・分析レポートを発表

    株式会社マーケットリサーチセンター(本社:東京都港区、世界の市場調査資料販売)では、「玄武岩繊維の日本市場(2026年-2035年)、英文タイトル:Japan Basalt Fiber Market 2026-2035」調査資料を発表しました。本資料には、玄武岩繊維の日本市場規模、動向、セグメント別予測、関連企業の情報などが盛り込まれています。

    ■主な掲載内容

    日本の玄武岩繊維市場は、2025年時点で1,534万米ドル規模と推定されており、2026~2035年の予測期間には年平均成長率(CAGR)9.20%で拡大し、2035年には3,699万米ドルに達すると見込まれている。市場拡大の大きな背景には、沿岸部や地震多発地域を中心とする老朽インフラの更新需要がある。特に、港湾、トンネル、防潮堤、橋梁などでは、塩化物による鉄筋腐食が維持管理費や補修費を押し上げるため、腐食しにくく、長寿命化に寄与する非金属系補強材として玄武岩繊維への関心が高まっている。公共機関やインフラ事業者は、初期導入コストだけでなくライフサイクルコストを重視する傾向を強めており、耐久性と価格のバランスに優れる玄武岩繊維が、鉄鋼系補強材や高価な炭素繊維の中間的な選択肢として評価されつつある。

    製品タイプ別では、ロービングが日本市場で最大の需要を占める主要製品とされている。ロービングは、BFRP(玄武岩繊維強化プラスチック)鉄筋、引抜成形材、補強パネルなど幅広い用途に利用でき、既存の複合材料やコンクリート加工設備にも比較的組み込みやすい。日本の建設業者やプレキャストコンクリートメーカーにとっては、大規模な設備変更を伴わずに使用できる点が利点であり、繊維の均一性やセメントとの接着性を高める表面処理技術も重視されている。ロービングは予測期間中にCAGR 9.8%で成長するとされる。一方、ファブリックは10.5%の成長が見込まれており、方向性を持たせた補強が必要な積層材や特殊構造用途で利用が広がると考えられている。チョップドストランドはコンクリートやモルタルへの混入による補強など、比較的限定的ながら実用的な用途を担う。メッシュおよびグリッドは、インフラ補修需要を背景に最も速いペースで拡大するとみられ、コンクリートオーバーレイ、道路補修、海洋構造物などにおいて、従来の溶接金網や鋼製メッシュの代替材としての利用が期待されている。軽量で施工が容易なため、現場作業量の削減にもつながり、耐震補強向けにグリッド間隔などを最適化した製品開発も進んでいる。

    用途別では、複合材料分野が市場の中心であり、2026~2035年にCAGR 9.9%で成長すると予測されている。玄武岩繊維をポリマーやセメント系マトリックスに組み込むことで、耐食性、耐久性、機械的性能を一定水準に管理しやすくなり、設計仕様に適合した鉄筋、引抜成形材、構造パネルなどとして利用できる。特にエポキシ樹脂やビニルエステル樹脂との適合性、耐火性、長期耐久性の改善が製品開発上の重要テーマとなっている。また、複合材料は工場でのプレハブ化にも適しており、現場作業の削減や施工品質の安定化にも寄与する。一方、非複合用途も拡大しており、チョップド玄武岩繊維をセメントやモルタルへ直接混入し、引張性能やひび割れ抵抗性を高める用途が注目されている。この方法は樹脂系材料や硬化工程を必要としないため、予算や工期に制約のある補修・改修案件で導入しやすい。レポートでは、玄武岩繊維は300℃で5分間加熱した後でも約80%の残存強度を示すとの研究結果が紹介されており、一定の耐熱性も非複合用途を後押しする要因とされている。

    最終用途別では、建築・建設分野が最大の市場を形成し、予測期間中のCAGRは11.2%と、主要区分の中でも高い成長が見込まれている。日本では老朽化した公共インフラの更新に加え、耐震性、耐火性、耐久性を重視する設計要件が強いため、玄武岩繊維の特性と市場ニーズの親和性が高い。とりわけ海洋・沿岸構造物、トンネル、橋梁、耐震補強、プレキャスト部材などでは、鋼材の腐食を回避しながら長寿命化を図れる点が評価されている。2025年にはC-Crete Technologiesが世界初とする玄武岩由来コンクリートの導入を発表したとされており、原材料としての玄武岩を構造材料へ広く活用しようとする動きも示されている。材料メーカーは、セメントとの界面接着性を高めるサイジング処理や表面改質にも投資しており、複合材とコンクリートの接着耐久性に対する発注者側の懸念を解消しようとしている。こうした加工技術や製品形態の高度化は、地方自治体などの公共プロジェクトで仕様承認を得るうえでも重要になっている。

    風力エネルギー分野は、市場規模自体では建設分野より小さいものの、最も成長性の高い最終用途の一つとして位置付けられている。日本で洋上風力を含む再生可能エネルギー開発が進むなか、ブレード補強材、ナセル部品、構造パネルなどへの玄武岩繊維の適用が検討されている。玄武岩繊維は疲労耐性や熱安定性に優れ、ガラス繊維と比較して繰り返し荷重下での耐久性向上が期待されるため、部品寿命の延長とコスト抑制を同時に求める風力発電事業者に適した素材とみられている。2025年8月には、風力発電所のライフサイクル管理を手掛けるShoreline Windと、日本の洋上風力開発企業であるENEOS Renewable Energyとの提携が発表された例が示されており、国内の洋上風力開発拡大そのものが、将来的な玄武岩繊維需要の追い風になると分析されている。

    自動車、航空宇宙・防衛、造船でも用途拡大の可能性がある。玄武岩繊維は、ガラス繊維に近い引張強度を持ちながら熱安定性に優れ、炭素繊維より低コストであることから、炭素繊維ほどの高性能を必要としない一方で、ガラス繊維以上の耐久性や剛性を求める用途に適しているとされる。レポートでは、玄武岩複合材料はEガラス系複合材料に比べて強度が約40%高く、剛性が約20%高いとの分析も示されている。この性能と価格のバランスから、自動車のシャシー部材、バッテリー筐体、軽量パネル、輸送機器向け部品などでの活用余地が広がっている。ただし、自動車、航空宇宙、造船などでは認証取得や長期間にわたる性能検証が必要であるため、建設用途に比べると採用は慎重に進むとみられている。

    市場拡大を支える技術面の動きとしては、製造効率の向上、コーティング技術、表面処理、国内加工能力の拡充が重要視されている。日本の研究機関や産業界では、より高速な製造炉、織布、引抜成形などの川下加工技術の改善が進められており、吸湿性を抑制したり、疲労寿命を延ばしたりする新しいコーティングや処理方法の開発も進展している。2025年3月にはFibreCoatによるAluCoatが紹介されており、軽量性と導電性を両立し、電磁干渉(EMI)や無線周波数干渉(RFI)の遮蔽に対応する材料として、アルミニウム被覆玄武岩繊維の用途拡大が期待されている。また、2025年1月にはMichelmanとFibreCoatによるアルミニウム被覆玄武岩繊維の商業化、2025年9月にはICOMATEXによる省エネルギー型・環境配慮型繊維機械の展開が挙げられている。後者は玄武岩繊維ファブリックやメッシュの量産コストを抑えつつ、品質の均一化を進める技術として、日本の加工業者にも有用とみられている。

    市場の成長要因としては、性能面だけでなく、持続可能性や循環型経済との適合性も重視されている。玄武岩繊維は天然の岩石を原料とする鉱物系繊維であり、多くの合成繊維と比較して、原材料面で説明しやすく、エネルギー消費や廃棄時の環境負荷を抑えられる材料として訴求されている。日本では公共調達やインフラ整備において、初期コストだけでなくライフサイクルコスト、耐久性、リサイクル可能性などを考慮する傾向が強まりつつあり、耐熱性を持つ天然岩石由来素材という玄武岩繊維の特性が評価される可能性が高い。今後、公共工事の仕様書や入札条件でライフサイクル評価や再資源化に関する指標が一層重視されれば、玄武岩繊維の採用がさらに進む余地がある。

    市場の実用化段階も進展している。2025年11月には、プレキャストコンクリート企業Roman StoneとRock Fiber Inc.が、玄武岩繊維強化マクロファイバーを使用した「MiniBars」の導入で提携したとされる。この動きは、玄武岩繊維が研究室での性能評価段階から、具体的な調達・施工案件へ移行しつつあることを示している。2025年7月には、建設用途向け自動玄武岩繊維製造技術を手掛けるFiber Elementsが260万ユーロのシード資金を調達しており、製造技術への投資も活発化している。日本国内でも、ロービング、織物、チョップドストランドなどへの加工能力を持つ事業者への需要が高まるとみられ、単なる原繊維の供給から、用途別に加工・規格化された製品の提供へ市場が移行していく可能性がある。

    競争環境については、日本の玄武岩繊維市場は現時点ではまだニッチ市場であるものの、インフラ長寿命化が政策・調達上の重要課題になるにつれ、戦略的重要性が高まっている。競争の焦点は、単純な価格だけではなく、繊維品質の安定性、日本国内または近隣地域での加工対応力、用途別製品の品揃え、認証取得支援、技術指導、価格の安定性などに移っている。日本企業や公共インフラ分野では、新材料の採用までに長い評価・承認期間を要する傾向があるため、メーカーにとっては施工会社との共同試験、初期導入プロジェクトへの参加、設計者や発注者への技術支援が重要になる。材料そのものの高性能を訴求するだけでなく、その性能を標準化された製品と再現可能な施工方法に落とし込み、長期性能を実証する能力が競争力を左右すると分析されている。

    主要企業としては、中国のZhejiang GBF Basalt Fiber Co., Ltd、Technobasalt Invest、日本のALLTE CLOTH CORPORATION、Kamenny Vekなどが挙げられている。Zhejiang GBFは連続玄武岩繊維、ロービング、ファブリックを供給し、日本市場ではBFRP鉄筋用原料やグリッド材料などの上流供給者としての役割を担う。Technobasalt Investはメッシュ、グリッド、チョップドファイバーなどの補強製品を扱い、日本の建設補修市場に対して鋼材代替としての耐食性を訴求している。ALLTE CLOTH CORPORATIONは国内企業として、玄武岩繊維織物や特殊産業用ファブリックを中心に、耐火性、熱安定性、補強性能を求める需要に対応している。Kamenny Vekは連続玄武岩繊維や補強システムを幅広く展開し、ガラス繊維と炭素繊維の中間に位置する性能・価格特性を武器に、インフラやエネルギー用途を狙っている。その他、TESPE、ISOMATEX SA、Mafic USA、Galen Ltd.、Arrow Technical Textiles Pvt. Ltd.なども市場参加企業として挙げられている。

    総じて、日本の玄武岩繊維市場は、単なる新素材市場というよりも、老朽インフラ更新、耐震化、沿岸構造物の腐食対策、再生可能エネルギー拡大、軽量化、持続可能性といった複数の構造的テーマによって成長が支えられる市場と位置付けられる。特に、鉄鋼材より腐食に強く、炭素繊維より低コストで、ガラス繊維より高い機械的・熱的性能を狙えるという「中間的な性能・価格ポジション」が最大の特徴である。今後は、素材そのものの性能向上に加え、認証、規格化、コンクリートとの接着性、長期耐久性の実証、国内加工体制、施工現場への導入容易性などが普及速度を左右する。短期的には建築・建設やインフラ補修が需要をけん引し、中長期的には風力発電、自動車、船舶、航空宇宙などへ用途が広がることで、市場の裾野が拡大していくと見込まれている。

    ※目次構成

    1. エグゼクティブサマリー
       1.1 市場規模(2025~2026年)
       1.2 市場成長(2026年予測~2035年予測)
       1.3 主な需要促進要因
       1.4 主要企業および競争構造
       1.5 業界のベストプラクティス
       1.6 最近の動向および展開
       1.7 業界見通し

    2. 市場概要およびステークホルダー分析
       2.1 市場動向
       2.2 主要分野
       2.3 主要地域
       2.4 供給者の交渉力
       2.5 買い手の交渉力
       2.6 主な市場機会およびリスク
       2.7 ステークホルダーによる主な取り組み

    3. 経済概要
       3.1 GDP見通し
       3.2 一人当たりGDP成長率
       3.3 インフレ動向
       3.4 民主主義指数
       3.5 政府総債務比率
       3.6 国際収支(BoP)の状況
       3.7 人口見通し
       3.8 都市化動向

    4. カントリーリスク分析
       4.1 カントリーリスク
       4.2 ビジネス環境

    5. アジア太平洋地域の玄武岩繊維市場概要
       5.1 業界の主要ハイライト
       5.2 アジア太平洋地域の玄武岩繊維市場の過去動向(2019~2025年)
       5.3 アジア太平洋地域の玄武岩繊維市場予測(2026~2035年)

    6. 日本の玄武岩繊維市場分析
       6.1 業界の主要ハイライト
       6.2 日本の玄武岩繊維市場の過去動向(2019~2025年)
       6.3 日本の玄武岩繊維市場予測(2026~2035年)

     6.4 製品タイプ別市場
      6.4.1 ロービング
       6.4.1.1 過去動向(2019~2025年)
       6.4.1.2 予測動向(2026~2035年)
      6.4.2 チョップドストランド
       6.4.2.1 過去動向(2019~2025年)
       6.4.2.2 予測動向(2026~2035年)
      6.4.3 ファブリック
       6.4.3.1 過去動向(2019~2025年)
       6.4.3.2 予測動向(2026~2035年)
      6.4.4 メッシュおよびグリッド
       6.4.4.1 過去動向(2019~2025年)
       6.4.4.2 予測動向(2026~2035年)

     6.5 用途別市場
      6.5.1 複合材料
       6.5.1.1 過去動向(2019~2025年)
       6.5.1.2 予測動向(2026~2035年)
      6.5.2 非複合材料
       6.5.2.1 過去動向(2019~2025年)
       6.5.2.2 予測動向(2026~2035年)

     6.6 最終用途別市場
      6.6.1 建築・建設
       6.6.1.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.1.2 予測動向(2026~2035年)
      6.6.2 自動車
       6.6.2.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.2.2 予測動向(2026~2035年)
      6.6.3 航空宇宙・防衛
       6.6.3.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.3.2 予測動向(2026~2035年)
      6.6.4 造船
       6.6.4.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.4.2 予測動向(2026~2035年)
      6.6.5 風力エネルギー
       6.6.5.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.5.2 予測動向(2026~2035年)
      6.6.6 スポーツ用品およびその他
       6.6.6.1 過去動向(2019~2025年)
       6.6.6.2 予測動向(2026~2035年)

    1. 市場ダイナミクス
       7.1 SWOT分析
        7.1.1 強み
        7.1.2 弱み
        7.1.3 機会
        7.1.4 脅威

     7.2 ポーターのファイブフォース分析
      7.2.1 供給者の交渉力
      7.2.2 買い手の交渉力
      7.2.3 新規参入の脅威
      7.2.4 競争の激しさ
      7.2.5 代替品の脅威

     7.3 需要の主要指標
     7.4 価格の主要指標

    1. バリューチェーン分析
       8.1 主要ステークホルダー
       8.2 バリューチェーンの各段階

    2. 競争環境
       9.1 サプライヤー選定
       9.2 主要グローバル企業
       9.3 主要国内企業
       9.4 主要企業の戦略
       9.5 企業プロフィール

      9.5.1 Zhejiang GBF Basalt Fiber Co., Ltd
       9.5.1.1 企業概要
       9.5.1.2 製品ポートフォリオ
       9.5.1.3 事業展開地域および実績
       9.5.1.4 認証

      9.5.2 Technobasalt Invest
       9.5.2.1 企業概要
       9.5.2.2 製品ポートフォリオ
       9.5.2.3 事業展開地域および実績
       9.5.2.4 認証

      9.5.3 ALLTE CLOTH CORPORATION
       9.5.3.1 企業概要
       9.5.3.2 製品ポートフォリオ
       9.5.3.3 事業展開地域および実績
       9.5.3.4 認証

      9.5.4 Kamenny Vek
       9.5.4.1 企業概要
       9.5.4.2 製品ポートフォリオ
       9.5.4.3 事業展開地域および実績
       9.5.4.4 認証

      9.5.5 TESPE
       9.5.5.1 企業概要
       9.5.5.2 製品ポートフォリオ
       9.5.5.3 事業展開地域および実績
       9.5.5.4 認証

      9.5.6 ISOMATEX SA
       9.5.6.1 企業概要
       9.5.6.2 製品ポートフォリオ
       9.5.6.3 事業展開地域および実績
       9.5.6.4 認証

      9.5.7 Mafic USA
       9.5.7.1 企業概要
       9.5.7.2 製品ポートフォリオ
       9.5.7.3 事業展開地域および実績
       9.5.7.4 認証

      9.5.8 Galen Ltd.
       9.5.8.1 企業概要
       9.5.8.2 製品ポートフォリオ
       9.5.8.3 事業展開地域および実績
       9.5.8.4 認証

      9.5.9 Arrow Technical Textiles Pvt. Ltd.
       9.5.9.1 企業概要
       9.5.9.2 製品ポートフォリオ
       9.5.9.3 事業展開地域および実績
       9.5.9.4 認証

      9.5.10 その他

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    https://www.marketresearch.co.jp/contacts/

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