報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年12月23日 16:15
    やまもと工藝

    【京王百貨店 新宿】制作期間600年と7日間。

    茶杓袋はさながら着物―時の美意識を纏う煤竹創作展

    きもの工房「やまもと工藝」(主宰:山本宗司)は、茶杓師・森脇泉氏とのコラボレーション企画として、2026年1月29日(木)から2月4日(水)までの7日間、京王百貨店 新宿店6階 京王ギャラリーにて『煤竹茶杓100本展』に出品いたします。

    本展は、100年〜600年の時を経て古民家の梁から取り出された貴重な「煤竹(すすたけ)」のみを用いた、茶杓創作の集大成です。

    能楽堂の設計も手掛ける一級建築士であり茶杓師の森脇泉氏と、内閣総理大臣賞受賞の経歴を持つ袋師・和裁師の山本宗司。師と教え子の関係にある二人のスペシャリストが、「悠久の時が作り出す景色」と「和裁の美意識による袋の造形」を追求しました。

    山本宗司も茶杓の創作に携わり、自ら手がけた袋とのセット作品も多数出展いたします。二人の感性と技術が交差する「100本」を超える作品を展示販売いたします。和装、茶道、アート、そして本物志向の文化に関心のあるメディアの皆様におかれましては、ぜひご取材をご検討ください。

    展示概要

    名 称:煤竹茶杓100本展 — その制作期間、600年と1週間
    会 期:2026年1月29日(木)〜2月4日(水)
        各日午前10時〜午後8時 ※最終日は午後3時閉場
    入場料:無料
    会 場:京王百貨店 新宿店 6階 京王ギャラリー
    主 催:京王百貨店 新宿店 6階 京王ギャラリー
    作品数:100本以上(煤竹茶杓の他、煤竹花器なども展示いたします)
    販 売:展示販売いたします
    その他:煤竹茶杓削りのワークショップを行います(詳細は下に記載)

    展示の見どころ:天然の造形美と二人の匠の技

    1. その制作期間、600年。時を刻んだ「煤竹」の深い景色

    100年〜600年の歳月をかけて古民家の囲炉裏の煙で燻され、飴色に育った煤竹。自然の煤により生まれる色の濃淡や、素材に残る節や樋(ひ)といった天然の造形が、一本一本に異なる物語を宿しています。今回の展示では、その悠久の時が作り出した「景色」を心ゆくまでお楽しみいただけます。

    縄の後が残る煤竹
    縄の後が残る煤竹

    2. 茶杓袋はさながら着物。和裁の美意識による「袋の造形」

    本展では、森脇氏の茶杓に加え、私、山本宗司も自身で創作した煤竹茶杓を出展いたします。また、私が得意とするオリジナルデザインの茶杓袋をセットにした作品も多数展示。茶杓と袋がぴったりと沿うように誂えられた袋は、単なる付属品ではなく、和裁師としての卓越した技術が光る「着物が体に寄り添うような」造形美を持ちます。二人の匠が煤竹という素材に挑んだ、現代の茶道具における新たな価値を提示します。

    やまもと工藝オリジナルの茶杓袋
    やまもと工藝オリジナルの茶杓袋

    3. 茶杓の枠を超えた展開と、100本以上の圧巻の展示

    会場には、茶杓の他、煤竹を用いた花器や、森脇氏と私、山本宗司が「取り合わせ」の妙を追求したコラボレーション作品も展示。展示数100本以上というボリュームで、煤竹の持つ素材の多様性、そして削り手と袋師の呼吸が生み出す芸術の世界をご堪能いただけます。

    数々の珍しい煤竹茶杓
    数々の珍しい煤竹茶杓

    特別企画

    煤竹で茶杓を作るワークショップを開催

    貴重な本物の煤竹(曲げ済み)を削り、ご自身作の個性溢れた煤竹茶杓をお持ち帰りいただけます。

    ●内容: 貴重な本物の煤竹(曲げ済み)を削り、ご自身で茶杓を制作します。(道具一式完備)
    ●開催時間: 催事中毎日開催(1時間30分) ※最終日(2/4)は①のみ開催
    ① 10:30〜 / ② 13:30〜 / ③ 16:00〜
    ●参加費: 13,200円(税込)*当日会場でお支払いください
    ●予約: 1月15日より予約受付開始、定員になり次第終了
    (電話:03-5321-5300 受付時間:午前10時〜午後6時)

    作家プロフィール

    森脇 泉(もりわき いずみ)
    茶杓師・一級建築士
    兵庫県在住。茶杓師として素材と向き合う一方、一級建築士として能楽堂など伝統芸能空間の設計にも携わり、伝統素材や古建築文化への造詣も深い。長年NHKカルチャーで茶杓制作を指導し、素材の個性を生かす精緻な削りに定評がある。(NHKカルチャー兵庫県内教室で指導中)

    山本 宗司(やまもと しゅうじ)
    袋師・和裁師/やまもと工藝 代表
    1994年「全国和裁技術コンクール」内閣総理大臣賞(男性初)受賞。上皇后陛下(美智子さま)の着物縫製をはじめ、百貨店、文化財修復、工藝美術品など幅広い和裁業務に従事。袋師としての制作も高い評価を得る。久米島紬大使。著書『新・和裁入門』、雑誌『なごみ』『美しいキモノ』での執筆・講座監修も多数。日本橋三越カルチャーサロンにて「着物豆知識」を月1開催。
    やまもと工藝:http://yamamoto-kimono.com/ 
    Instagram: https://www.instagram.com/yamamoto_kougei/

    お問い合わせ先

    やまもと工藝 広報窓口:小野瀬
    TEL:090-8105-9079
    Mail:press@yamamoto-kimono.com
    主催者窓口:京王百貨店 新宿店 6階 京王ギャラリー(新宿店ナビダイヤル:0570-022-810)