プレスリリース
大阪市中古マンション価格推移と上昇率ランキング|USJ・万博で注目の「ニシ」エリアの可能性【2025年10月最新】
マンションリサーチ株式会社(本社所在地:東京都千代田区神田美土代町5-2、代表取締役社長:山田力)はマンション市場の長期的な変化を把握できるよう、全国14万3,000棟のマンションデータを公開している「マンションナビ」の保有データを用いて、マンション売買価格の推移を調査し、公開しました。
本調査のポイント
1.マンションナビのデータをもとに、9年前(2016年)の価格推移と比較
2.2025年9月時点での大阪府全体のマンション価格は9年間で65.5%上昇し、中心部を中心に堅調な上昇基調を継続
3.大阪市では北区と中央区の価格上昇率が際立つ一方、ベイエリアを含む「ニシ」では割安感が残る
大阪市は、ビジネス・商業・住宅が混在する都市として、多彩なエリア特性を持つ地域です。
なかでも中古マンション市場では、区ごとに価格差が大きく、「キタ」「ミナミ」「ニシ」といった広域エリアごとにも異なる動きを見せています。
マンションナビの最新データによると、大阪市は過去9年間で約58%の上昇を記録しており、府内でも堅調な上昇トレンドを維持しています。
本調査では、具体的な数値やグラフを踏まえながら、「キタ」「ミナミ」「ニシ」といった広域エリアごとのマンション価格の推移をわかりやすく読み解いていきます。
調査背景
近年、大阪府全体の中古マンション市場では、価格上昇が続いています。
ただしその傾向は一様ではなく、再開発の進行度や交通利便性、生活環境など、エリアごとの特性によって動きに差が生じています。
こうした違いを可視化することで、売買の判断材料として活用できると考え、調査を実施しました。
調査概要
調査期間: 2016年9月~2025年9月
調査機関: マンションナビ(https://t23m-navi.jp/)
調査対象: 大阪市(24区)のマンション
本調査では大阪市を「キタ(北区・福島区)」「ミナミ(中央区・浪速区・天王寺区)」「ニシ(西区・港区・淀川区・大正区・此花区=ベイエリア)」の3つに分類して分析
データ基準: 調査期間中の大阪市におけるマンション売買価格の中央値
「マンション売買価格の中央値」を指標とすることで、市場の動きや価値の変化を多角的に分析できます。
上昇率の定義
上昇率=(現在の値ー基準値)÷基準値×100%
【例】1年前に1,000,000円だった平米単価が、現在は1,250,000円の場合。
(1,250,000-1,000,000)÷1,000,000×100=25…よって25%の上昇率がみられる。
大阪全体から各エリアの価格比較(2016年→2025年)
大阪府全体、大阪市、エリア別の切り口で比較調査を実施
大阪府全体の平均価格
2025年9月時点の大阪府全体における中古マンションの平均売買平米単価は51万円となりました。前月比0.6%の上昇を記録しました。中心部の大阪市や北摂エリアでは安定した取引が続いており、府全体としては「安定上昇」の傾向が継続しています。
こうした推移からも、関西の経済・生活拠点としての大阪の底堅さが示されています。

大阪市の平均価格
2025年9月時点の大阪市における中古マンション平均売買平米単価は約52万円で前月比0.4%の上昇。9年前と比べて約58%の上昇を記録しています。
北区は126.5%、中央区は87.5%と高い上昇率で都心部が市況をけん引する一方、ベイエリアの此花区は40.7%、大正区は46.6%と比較的割安水準が続いていることから、エリア間の格差が明確になっています。
ただし、金利上昇や建築コスト高などの外部要因により、今後は「エリアごとの需給バランス」が価格推移を左右する局面に入る可能性もあります。
大阪3エリアの価格動向 ― キタ・ミナミ・ニシの個性と比較
3つの主要エリアにおける立地特性や市場構造の違い
【キタエリア】

「キタ(北区・福島区)」は大阪を代表する都心エリアで、商業・ビジネスの中枢を担います。
梅田を中心に大規模再開発が進み、オフィス・商業・住宅が融合する都市空間として発展中です。
平均売買平米単価は北区で102万円、福島区で76万円と市内トップクラスで再開発効果により資産価値が高く、安定した需要が続いています。
【ミナミエリア】

「ミナミ(中央区・浪速区・天王寺区)」は観光と商業の拠点であり、住宅地とビジネスエリアが隣接する多面的なエリアです。
平均売買平米単価は中央区87万円、浪速区71万円、天王寺区70万円。
エリアによって性格が分かれ、投資需要の高い浪速区、居住志向の天王寺区など多様なニーズに支えられています。
【ニシエリア】

「ニシ(西区・港区・淀川区・大正区・此花区)」は、近年とくに注目が集まるエリアです。
USJを擁する此花区や万博・IR構想を控えた港区、再開発が進む西区など、ポテンシャルの高い地域が多く、平均売買平米単価は40〜70万円台で、万博やIR関連の進展を背景に、長期的な地価上昇が期待されます。また、再開発や交通インフラ整備が進むことで、居住環境の改善と資産価値の向上が見込まれます。
現在の価格水準は「キタ>ミナミ>ニシ」ですが、将来の成長ポテンシャルという点では「ニシ」が最も注目されるエリアです。
都心の安定性を求めるならキタ、生活利便と価格バランスを重視するならミナミ、将来の値上がりを見据えるならニシと目的に応じた選択が重要です。

大阪市価格上昇率ランキング(2025年9月時点)

ランキング6位以降は以下からご覧ください。
まとめ
大阪市の中古マンション市場は、府内でも堅調な推移を続けています。
「キタ」は再開発を背景に高値圏を維持し、「ミナミ」は商業・居住の両需要が安定。
一方、「ニシ」は万博やIR開発を控え、今後の成長余地が大きいエリアとして注目されています。
全体として、大阪市の中古マンション市場は全体的に安定上昇基調を維持しており、再開発やインバウンド需要の回復が価格を支えています。都心の安定性、利便性、将来性のいずれを重視するかによって選択が分かれるものの、今後も堅調な需要が続くと考えられます。
データ提供/マンションナビ(https://t23m-navi.jp/)
マンションリサーチ株式会社について
マンションリサーチ株式会社では、 不動産売却一括査定サイトを運営しており、 2011年創業以来「日本全国の中古マンションをほぼ網羅した14万棟のマンションデータ」「約3億件の不動産売出事例データ」及び「不動産売却を志向するユーザー属性の分析データ」の収集してまいりました。 当社ではこれらのデータを基に集客支援・業務効率化支援及び不動産関連データ販売等を行っております。
会社名: マンションリサーチ株式会社
代表取締役社長: 山田力
所在地: 東京都千代田区神田美土代町5-2 第2日成ビル5階
設立年月日: 2011年4月
資本金 : 1億円
コーポレートサイト:https://mansionresearch.co.jp/
本件に関するお問い合わせ先
マンションリサーチ株式会社 すみかうる編集部
TEL:03‐5577‐2041
Mail:media@mansionresearch.co.jp
マンションリサーチ株式会社その他サービスURL
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