報道関係者各位
    プレスリリース
    2012年3月19日 11:00
    株式会社エイチアイ

    エイチアイの多機能フォント描画エンジン「ハイグリフ」がバージョンアップ  OpenVG(TM)に対応し、54カ国語の簡単描画を実現!

    株式会社エイチアイ(本社:目黒区東山、代表取締役社長:川端 一生、以下、エイチアイ)は、自社の組込み機器向けスケーラブルフォント(*1)描画エンジン「ハイグリフ(Higlyph(R))」に、ベクターグラフィックスの業界標準であるOpenVGへの対応および、タイ語やアラビア語などの複雑な処理が必要な言語を含む54カ国語対応、データサイズのコンパクト化を実現する機能などを追加し、市場のニーズに応えるフォント描画エンジンへバージョンアップしたことを発表いたします。 ハイグリフは、エイチアイ独自の描画アルゴリズムを適用することにより、あらゆる組込み環境で高速に動作し、描画の美しさやデザイン性も追求したスケーラブルフォント描画エンジンです。 液晶パネルの技術進化とともにユーザーインターフェース(UI)の進化も求められるデジカメや車載機器、プリンター、テレビなどデジタル機器において、バージョンアップしたハイグリフの利用により、ニーズに合った高品質なフォント描画を容易に実現することができます。 バージョンアップした主な機能は以下の通りです。 ●業界標準OpenVGに対応 ハイグリフは、これまでソフトウェアのみでの高速なフォント描画が可能でしたが、OpenVGをサポートすることにより、OpenVG搭載機器ではさらなる高速化を実現します。互換性のあるAPIを使用しているため、ソフトウェアによるフォント描画からOpenVGを使用したハードウェアによるフォント描画への切り替えも容易に行うことができます。 〔ハイグリフ構成図〕 http://www.atpress.ne.jp/releases/25802/7_1.jpg ●54カ国に対応した多言語描画 タイ語やアラビア語、ヒンディー語をはじめとする複雑な言語を描画するには、複数の文字を結合したり、テキストの方向を制御したりなどの特殊な処理が必要になります。ハイグリフには、これらの特殊な処理を自動的に行うレイアウトエンジンが用意されているため、複雑な言語も簡単に描画することができます。 対応言語の詳細はハイグリフの製品情報ページ( http://www.hicorp.co.jp/product/higlyph.html )をご覧ください。 〔複雑な言語の描画例〕 タイ語 http://www.atpress.ne.jp/releases/25802/2_2.jpg アラビア語 http://www.atpress.ne.jp/releases/25802/3_3.jpg ●データサイズの縮小化を実現 ハイグリフ専用コンバーターに、文字を指定する機能を新たに追加しました。この機能により、アプリケーションで使用するフォントだけを抽出し最小限のデータを実機に組み込むことができるため、コンバーター未使用時に比べデータサイズを30%から60%に縮小することが可能になります。 〔ハイグリフ専用コンバーターの流れ〕 http://www.atpress.ne.jp/releases/25802/6_4.jpg その他の機能や詳細については、エイチアイのサイト( http://www.hicorp.co.jp/product/higlyph.html )をご覧ください。 エイチアイは今後も、本エンジンの機能向上にむけて開発を進めるとともに、UIの進化に貢献できる技術開発に尽力してまいります。 *1 スケーラブルフォント 文字の形をコンピューター上で表現するためのデータ形式の一つ。文字の形状を基準となる点の座標と線の集まり(ベクターデータ)として表現する形式のため、文字を拡大・縮小されても、文字品質を大きく損なうことなく出力を行うことができます。 【関連情報】 ○ハイグリフ製品情報 http://www.hicorp.co.jp/product/higlyph.html ○組込み環境でも高速描画を実現し、フォントの多彩なエフェクト機能を搭載したスケーラブルフォント描画エンジン「Higlyph(ハイグリフ)」を本日販売開始 http://www.hicorp.co.jp/pressroom/for_press/2010/press_100224.html 【エイチアイについて】 エイチアイは、組込み機器向けミドルウェア開発の分野で市場をリードする研究開発型企業です。 主力製品のリアルタイム3D描画エンジン“マスコットカプセル(MascotCapsule(R))”は、国内携帯電話事業者5社をはじめ米国、韓国、中国など国内外のさまざまな携帯電話プラットフォームおよび大手携帯電話メーカーに採用され、その世界累計出荷台数は、2010年3月末時点で6億台を突破いたしました。 また、マスコットカプセルを利用し、コンシューマーゲームのクオリティに劣らない多様な3Dコンテンツや3Dを利用したユーザーインターフェースなども、既に広く提供されています。 詳細については、エイチアイのWebサイト( http://www.hicorp.co.jp )をご覧ください。 * OpenVGは、Khronos Group Inc.の商標です。 * Higlyph、MascotCapsuleは、エイチアイの日本における登録商標です。 * その他の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。