プレスリリース
SNSで2日間で23万回閲覧を突破 「ツバメ桜」 写真かアートか?論争勃発 静かな社会現象に発展
AI時代の表現論争を映す「ツバメ桜現象」

大分県を拠点に全国で活動する写真家・吉野努(yossyphoto2021)の作品「ツバメ桜」が、SNS(Threads)上で大きな反響を呼んでいる。
投稿からわずか2日間で23万回の閲覧を記録し、コメント欄では「写真として美しい」「これはもはや絵画だ」「写真を名乗るのは不誠実では」など、賛否両論の意見が相次いだ。
作品「ツバメ桜」は、実際に撮影された2枚の写真をもとに合成されたデジタル作品。満開の桜と鳥居、高速で飛翔するツバメが一体となった構図は、現実には撮影不可能な光景を生み出している。
作者は「これはAI生成ではなく、自身で撮影した写真を使って構成した。現実と空想の狭間にある“ファンタジーの記憶”を形にした」と語る。
投稿と同時にThreads上では“写真かアートか”という議論が白熱。
「合成を明示して投稿しており素晴らしい」「もはや“写真”という枠では測れない」といった肯定的な声がある一方で、
「写真コンテストのような場に出せば混乱を招く」「加工や生成との境界が曖昧になる」といった懸念も多く寄せられた。
新しいSNSであるThreadsが日本で提供開始されてから約1年半が経過していた。
その中でアートや写真の投稿が20万回を超える閲覧は非常に珍しい出来事。
背景には、近年のフォトコンテストやAI生成画像を巡る混乱がある。
“どこまでを写真と呼ぶか”という古くて新しい問いが、SNSという公開の場で改めて浮き彫りになった格好だ。
吉野氏の投稿には専門家から一般ユーザーまでが議論に加わり、いわば「ツバメ桜現象」と呼べる広がりを見せている。
地方在住の個人アカウントによる作品投稿が、わずか2日間で23万回という閲覧数を記録するのは極めて異例。
その美しさも話題だが、それにも増して「表現とは何か」を問い直すその存在が、静かな社会的関心を集めている。
<参照リンク>
作品掲載Treads: https://www.threads.com/@yossyphoto2021/post/DQwXtlkEwcL
【作者紹介】
吉野努(Yossyphoto2021)
Sony Imaging PRO Support登録会員。
JPIO日本写真講師協会認定フォトインストラクター/フォトマスター1級。
大分県を拠点に、全国で活動。
ポートレートなど各種撮影・写真講座などを中心に展開している。