プレスリリース
猛暑日9,385地点が示す「毎年更新」の現実 今年の暑さとどう向き合うか
猛暑日の地点数が物語る、記録更新の連続

2025年、全国の観測地点で猛暑日(最高気温35℃以上)を記録した地点数の積算は9,385地点にのぼりました。これは2010年以降でもっとも多い数字です。同じ年には最高気温40℃以上を観測した地点の積算も30地点となり、こちらも過去最多を更新しました。群馬県伊勢崎では41.8℃を記録し、国内観測史上の最高気温も塗り替えられています。
この数字だけを見ると「2025年が特別に暑かった年」という印象を持つかもしれません。ですが、翌2026年のデータを見ると、状況はそう単純ではないことがわかります。2026年も8月末までに猛暑日を記録した地点の積算はのべ7,528地点となり、2010年以降では2025年(9,385地点)、2024年(8,821地点)に次いで3番目に多い数字となりました。2024年、2025年、2026年と、3年連続で猛暑日の地点数が上位の記録を塗り替え続けている形です。
「今年だけ」ではない、ここ数年のデータが示す傾向

気象庁のデータでは、7月末までに猛暑日の観測日数がのべ1,000日を超えた年は、2010年から2020年までの11年間で4回でした。ところが2022年以降は、毎年この水準を超え続けています。単年の突出した記録ではなく、複数年にわたって高い水準が続いていることが、このデータからうかがえます。
背景には、地球温暖化に加えて都市化による気温上昇があるとされています。気象庁が都市化の影響が少ないとされる全国の観測地点をもとに分析した結果では、猛暑日の年間日数は統計期間の10年あたり0.2日増加する傾向にあります。松山地方気象台の分析でも、猛暑日の日数は10年あたり約0.3日、熱帯夜の日数は10年あたり約2.5日増加しており、逆に冬日の日数は10年あたり約3.7日減少しています。暑い日が増え、寒い日が減るという傾向が、長期的なデータの上でも確認できます。
こうした流れを踏まえると、猛暑日の多さは一過性の異常気象というより、毎年前提として織り込んでおくべき条件に近づいていると言えそうです。
暑さと付き合う前提で、猛暑対策を見直す

猛暑日が続く年が当たり前になっているとすれば、熱中症への備えも「特別な年だけ気をつける」ものから「毎年必ず行う」ものへと位置づけを変える必要があります。基本になるのは、こまめな水分・塩分補給、無理のない外出計画、室内でのエアコンの適切な使用、そして体調の変化に早めに気づくことです。特に屋外での作業やスポーツ、高齢者や子どもがいる家庭では、気温だけでなく湿度も含めた暑さ指数(WBGT)を目安にした対策が有効とされています。
日々の猛暑対策としては、水分補給や休憩のタイミングを決めておくことに加えて、体を直接冷やす道具を取り入れる方法もあります。弊社では、PCM(相変化材料)を使用した冷却グッズを扱っております。PCMは一定の温度で液体と固体が入れ替わる性質を持つ素材で、この特性を利用して28℃前後の快適な温度を一定時間保ちやすいという特徴があります。屋外での作業や通勤、部活動やレジャーなど、エアコンの効きにくい場面での体温調整に、こうした道具も選択肢の一つとして検討してみてはいかがでしょうか。