プレスリリース
マクニカ、子会社である仏Navya Mobility製の新型自動運転EVバス「EVO3」を発表
~最新版「Navya Drive」を標準搭載、より安全・安心・快適な自動運転サービスを実現~
株式会社マクニカ(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長:原 一将、以下マクニカ)は、マクニカの子会社であるNavya Mobility SAS(本社:フランス、CEO:ジャン=クロード・バイイ、以下Navya)製の新型自動運転EVバス「EVO3(エヴォスリー)」の販売を開始することを本日発表いたします

本車両は、Navyaのフランス・サン=ヴァリエ工場で製造され、最大15名(座席11名+立席4名)の乗客を輸送可能です。平均稼働時間は約10時間で、オペレーターなしで公道及び私有地での走行を実現します。
■特長と技術革新
●安全性の向上
・Navya製自動運転ソフトウェア「Navya Drive」は、新設計のアーキテクチャにより、車両に依存しない柔軟なソフトウェアソリューションを提供。国際安全規格IEC61508*1に準拠し、多様な運転シナリオにも対応。
・最高時速30kmで都市交通に自然に適応しつつ、走行中の快適性もさらに向上。
●センシング機能の強化と最新アルゴリズムによる走行性能の向上を実現
・新たに刷新した自動運転センサーセットにより360°の視野と技術的な冗長性を装備。
・機械学習とAIを組み込んだアルゴリズムにより、サイトマッピング機能の向上、障害物回避、車線変更、信号・緊急車両の認識など複雑な都市環境における走行性の向上を実現。
●円滑で最適な遠隔監視によるオペレーションを提供
・高性能カメラやVOIPにより、遠隔からのリアルタイム監視の最適化を実現。走行中の車両から運用に至るまで、強化されたデータ収集・分析機能を装備。完全な遠隔サポートが可能に。
・法規制に応じ、一部の国や私有地ではレベル4自動運転(車内オペレーターなし)を実現。これにより運行コスト削減と車両稼働率向上が可能となり、TCO(総保有コスト)を大幅に低減。
■市場展開と成長戦略
日本市場では、自動運転サービスはすでに実証実験から定常運行フェーズへの移行期にあり、EVO3を公共交通における低速モビリティとして販売、展開する予定です。今年度も、日本初*2となる6自治体、岐阜県東濃5市(恵那、多治見、中津川、瑞浪、土岐)と下呂市における広域連携及び自動運転実証運行などが、日本政府による実証実験プロジェクト(2027年までに100カ所以上への自動運転車両の導入とレベル4運行の目標を含む地方交通のデジタル化を推進した取り組み*3)に採択されました。対象地域における定常運行化に向けて、引き続き販売パートナーでありNavyaの共同出資企業であるNTT西日本株式会社との事業開発を深めながら、日本市場における販売拡大を目指します。
海外市場では、販売チャネルパートナーとして2025年9月にZenmov株式会社と業務提携を締結し*4、中東・アジア・北米市場においてEVO3の販売を展開していきます。
■主要諸元

なお、マクニカは、2025年10月14日(火)~2025年10月17日(金)に開催されるCEATEC 2025にEVO3を出展します。
■会 期:2025年10月14日(火)~17日(金)
■会 場:幕張メッセ デジタル交通社会パビリオン/ホール4 ブース番号 4H040)
■参 加:無料(事前登録及び招待チケット制)
■詳 細:https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/148377/
*1:国際安全規格IEC61508は、電気・電子・ソフトウェアを使った制御システムの安全を国際的に保証するための基本規格で、製品の開発から運用、保守に至るまでライフサイクル全体で安全性を管理する仕組みです。詳細は下記をご参照ください。
国際安全規格IECウェブサイト https://webstore.iec.ch/publication/5510
日本規格協会JSAのウェブサイト https://webdesk.jsa.or.jp/
*2:自社調べ。6自治体による広域連携及び同時期に自動運転実証運行を実施します。詳細は下記プレスリリースをご参照ください。
https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/148302/
*3:内閣官房の推進する2023年改訂版「デジタル田園都市国家構想総合戦略」では、高速通信インフラの整備や地域交通・医療・教育・行政サービスのデジタル化を通じて、快適な暮らしやどこでも働ける社会の実現を目指しており、自動運転の実証実験もこの取り組みの一環です。詳細は下記をご参照ください。
内閣官房のウェブサイト https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/digital_denen/pdf/20221223_honbun.pdf
*4:中東・アジア(中国・日本を除く)及び北米において自動運転モビリティ事業における業務提携契約を締結し、Navya製品を活用した次世代モビリティサービスの共同開発及び社会実装に向けた取り組みを実施します。詳細は下記プレスリリースをご参照ください。
https://www.macnica.co.jp/public-relations/news/2025/148314/
【製品の詳細はこちら】
URL:https://www.macnica.co.jp/business/maas/
【製品に関するお問い合せ先はこちら】
株式会社マクニカ スマートシティ&モビリティ事業部
TEL :045-470-9118
MAIL: auto-solution@macnica.co.jp
※本文中に記載の社名及び製品名は、株式会社マクニカ及び各社の商標または登録商標です。
※ニュースリリースに掲載されている情報(製品価格、仕様等を含む)は、発表日現在の情報です。その後予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご承知ください。
Navya Mobility SASについて
Navyaは、自動運転ソフトウェア開発、車両実装・運用に専門知識を持つエンジニアを140人以上有する自動運転モビリティソリューションのパイオニアです。フランスに本社を構え、都市部や郊外向け15人乗り自動運転EV バス「ARMA(アルマ)」及び「EVO(エヴォ)」が世界26か国で200台以上の販売実績を誇るリーディングカンパニーです。2024年6月にマクニカの完全子会社となりました。
Navyaについて:www.navya.tech
株式会社マクニカについて
マクニカは、半導体、サイバーセキュリティをコアとして、最新のテクノロジーをトータルに取り扱う、サービス・ソリューションカンパニーです。世界28か国/地域91拠点で事業を展開、50年以上の歴史の中で培った技術力とグローバルネットワークを活かし、AIやIoT、自動運転など最先端技術の発掘・提案・実装を手掛けています。
マクニカについて:www.macnica.co.jp