【事例】パワハラ退職から、前に進めるようになるまで-障害者就...

【事例】パワハラ退職から、前に進めるようになるまで-障害者就労移行支援manaby

障害福祉サービス、就労支援事業を行う株式会社manaby(本社 宮城県仙台市、代表取締役 岡﨑衛)は、創業時からITスキルを学ぶ就労訓練を提供しており、就職者の約84%が事務的職業、プログラミングやデザイン等の専門的職業に就いています。

今回は、職場でパワハラを受け体調を崩し退職後に発達障害と診断されたNさんが、自分の障害と向き合い新たな職場と出会うまでの事例をご紹介します。

Nさんはパソコンが好きで責任感の強い20代前半の男性です。発達障害の診断を受け障害者手帳を取得したのは、manaby(マナビー)に通う少し前のことでした。

専門学校でインフラネットワークを学んだNさんは、新卒で就職した会社では基幹システムの運用保守を行う仕事を任されていました。

深夜対応が必要なことも多くハードな毎日でしたが、責任のある仕事にはやりがいを感じていたと言います。そんな中、上司からのパワハラによって体調を崩してしまい、やむなく退職。落ち込んでいたときに、ITを学べる就労移行支援があると母から紹介されて、manabyを訪れたのでした。

弱音を吐いてはいけないという呪縛

manabyでは、以前から興味のあったHTMLやプログラミングスキルを中心に学びました。
仲間と一緒にお昼を食べ、レクリエーションにも積極的に参加していたNさんですが、実はしばらく支援員にも悩みや本音を話せずにいました。

子供の頃は、職人気質な祖父や、家族のために働く父の背中を見ながら「自分も強くありたい」と尊敬していました。
ニュースなどで社会問題を目にするうちに「男としてしっかりせねば」「社会に貢献しなければ」という責任感を強く持つようになっていきました。
それがいつしか「弱音を吐いてはいけない」という想いにつながり、悩んでいる自分が情けない、恥ずかしい、と思うように。自分を苦しめていってしまったのです。

「このままでは前に進まない。思い切って話してみようと思った」とNさんは振り返ります。

支援員との対話を繰り返し、気持ちを紙に書き出して、アウトプットをする練習を始めました。何度もやりとりをするうちに、Nさんは徐々に気持ちが整理されていくのを感じました。

オリジナルwebサイトをつくる事業所内のプロジェクトにも参加しました。訓練で身に着けた技術をもとに、Nさんは積極的に意見をしてチームを引っ張る存在に。
これまでは悩みを一人で抱えてしまい苦しんでいたNさんですが、このプロジェクトでは困っていることや気持ちを伝え、仲間を頼ることができたのです。
そして企画から2週間という短期間で、webサイトをつくり上げました。

自分と向き合って得た新たなキャリア

それからNさんはIT企業に就職し、障害者雇用チームでWeb制作を担うコーダーとして新たなキャリアを歩み始めています。

manabyに通い始めてから約10か月。ITスキルを学ぶだけでなく、自身の克服したい部分に向き合い、障害に対する理解を深め、就職活動ではしっかりと自分の希望や思いを伝えることができました。
ずっと見守り支えてくれた家族にも、感謝をしています。

緊急事態宣言が発令された中での入社となり、急遽在宅勤務からのスタートです。チャットでやり取りをしながら、チームのリーダーや先輩に相談して仕事を進めています。適材適所で、一人ひとりの考えが尊重されていると感じる職場だそうです。

「給料をもらうからには責任をもってやりたい」と、研修に励んでいました。

寄り添い支え合う社会

自身の経験から、同じように悩む方にこんなメッセージ。

「いま辛くて仕事を辞めようと思っている人や辞めてしまった人は、思い切って支援者に相談してみてほしい。障害を持っていることに引け目を感じ、手帳を取ることもためらうかもしれない。サポートを受けるなんて、と思っているかもしれない。自分は、ここにきて前に進むことができた。周囲の反応は思っているほどネガティブじゃない。もっと頼っても大丈夫。日本の社会は、もともと寄り添って支え合ってきたはずだから。」

(2020年4月取材)

■株式会社manabyについて
manabyは、「一人ひとりが自分らしく働ける社会をつくる」ことをミッションとして、eラーニングでITスキルを学ぶ仕組みを開発し「在宅」就労を実現するために「在宅」で学ぶことができる就労支援事業を行っています。

■就労移行支援とは
就労移行支援とは、就労を希望する65歳未満の障害のある方に対して、生産活動や職場体験などの機会の提供や、就労に必要な知識・能力の向上のための訓練、および、就労に関する相談や支援を行う活動のことです。就労移行支援事業所は、国からの認可を受けて運営している障害福祉サービスを行う団体です。障害をお持ちの方の就労までの道のりをサポートする役割があり、身体障害、知的障害、精神障害、発達障害や難病の方も利用できます。障害者手帳をお持ちでない場合も、医師からの診断書や自治体の判断によって利用可能です。

〈会社概要〉
会社名:株式会社manaby
本社所在地:宮城県仙台市宮城野区榴岡1-6-30ディーグランツ仙台ビル5F
電話番号:022-355-6185
設立:2016年(平成28年)6月6日
資本金:116,740,587円(資本準備金を含む)
代表取締役:岡﨑 衛

〈受賞歴〉
2015 「第3回ダイムラー・日本財団スタートアップ基金 ビジネスプランコンテスト」グランプリ受賞
2017 「Forbes JAPAN Rising Star Award 2018」25社選出
2017 「東北アクセラレーター2017」共感賞受賞(主催:仙台市、株式会社ゼロワンブースター)
2018 「第21回七十七ニュービジネス助成金」受賞
2019 「仙台未来創造企業」認定

〈事業内容〉
障害者総合支援法に基づく就労移行支援事業「manaby」
障害者総合支援法に基づく就労継続支援 B 型事業「manaby CREATORS」
一般向け e-learning+カウンセリング事業「manaby WORKS」
人材紹介事業(有料職業紹介サービス 04‒ユ‒300216)

お問い合わせ先:株式会社manaby
TEL : 042-306-8911 | Email : press@manaby.co.jp

取材依頼・商品に対するお問い合わせに関しては
プレスリリース内にございます企業・団体に直接ご連絡ください。