報道関係者各位
    プレスリリース
    2025年9月30日 12:30
    新千歳空港国際アニメーション映画祭

    第12回新千歳空港国際アニメーション映画祭 | コンペティション長編部門入選作品を発表!

    過去最多応募の中から、プレミア上映3作品を含む全5作品が入選

    新千歳空港国際アニメーション映画祭実行委員会では、2025年11月21日~25日に開催する「第12回 新千歳空港国際アニメーション映画祭」において、コンペティション長編部門の入選5作品を発表しました。あわせて、同部門および30 Seconds部門を審査する国際審査員として、アニメーション監督の山本 健(やまもと けん)氏の就任が決定しました。

    プレミア上映作品を含む、第12回映画祭 コンペティション長編部門入選5作品を発表!

    本年映画祭のコンペティション長編部門では、2025年4月21日(月)~7月21日(月・祝)の期間で募集を行い、29の国・地域から63作品の応募がありました(いずれも過去最多)。映画祭選考委員による厳正な一次審査の結果、5作品が入選。そのうち1作品がワールドプレミア、2作品がジャパンプレミア上映となります。本入選作品は、本祭期間中に国際審査員による審査を経て、グランプリを含む各アワードが決定します。

    『サイコノータス 忘れられたこどもたち』、『ユニコーン・ウォーズ』を世に送り出してきたスペインの鬼才アルベルト・バスケス監督の最新作『DECORADO』。異なる境遇を生きた兄弟の会話をおよそ9年の歳月をかけてアニメーション化した、カナダ出身のピーター&セス・スクライヴァー兄弟による長編ドキュメンタリーであり、アヌシー国際アニメーション映画祭「コントルシャン」部門最高賞受賞作『Endless Cookie』はジャパンプレミア上映。過去作『鶏の墳丘』の日本公開を経て、一部でカルト的な支持を集めてきた中国のシー・チェン監督による待望の新作長編アニメーション映画『Girlfriends of Father』はワールドプレミア上映。メキシコ出身の実験映像作家であり、今年の7月に46歳の若さで逝去したアリア・コヴァモナス監督の遺作となる長編アニメーション映画デビュー作『The Great History of Western Philosophy』はジャパンプレミア上映。そして国内からは、2022年度の当映画祭にて『無法の愛』が日本グランプリを受賞した鈴木竜也監督の長編アニメーション映画デビュー作であり、劇場アニメ『ひゃくえむ。』監督の岩井澤健治氏がプロデューサーを務めたことでも話題を呼んだ全国公開作『無名の人生』が入選しました。

    コンペティション長編部門 入選作品

    『DECORADO』(Alberto VÁZQUEZ|スペイン|2025)
    『DECORADO』(Alberto VÁZQUEZ|スペイン|2025)
    『Endless Cookie』(Seth SCRIVER, Pete SCRIVER| カナダ|2025)
    『Endless Cookie』(Seth SCRIVER, Pete SCRIVER| カナダ|2025)
    『Girlfriends of Father』(XI Chen|中国|2025)
    『Girlfriends of Father』(XI Chen|中国|2025)
    『無名の人生』(鈴木竜也|日本|2024)
    『無名の人生』(鈴木竜也|日本|2024)
    『The Great History of Western Philosophy』(Aria COVAMONAS|メキシコ|2025)
    『The Great History of Western Philosophy』(Aria COVAMONAS|メキシコ|2025)

    アニメーション監督 山本 健氏 が長編・30 Seconds部門の国際審査員に就任決定!

    コンペティション長編部門および30 Seconds部門の国際審査員として、監督作品である劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』が昨年大きな話題を呼んだ、アニメーション監督の山本 健(やまもと けん)氏の就任が決定しました。
    同氏は、本祭期間中、同じく長編部門・30 Seconds部門の国際審査員であるギンツ・ジルバロディス氏(ラトビア)、ハン・ジウォン氏(韓国)とともに、各部門の審査を担当するほか、関連作品上映やレクチャープログラムも実施します。

    山本健氏コメント・プロフィール

    ■コメント
    商業アニメーション作品の監督・演出・作画を生業としています。直近の監督作品は「劇場版『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』」。現在はテレビアニメ「春夏秋冬代行者 春の舞」を制作中です。暁佳奈先生・スオウ先生の原作小説をお預かりし、映像作りにあたり、放送を重ねる毎にどんどんボルテージが上がっていくフィルムを目指しています。良かったら放送時に毎週観ていただければ嬉しいです。「新千歳」で上映される作品群とは少し異なる分野で映像制作に携わる、しかも若輩者ですが、少しでも映画祭の盛り上がりに貢献できればと思います。どうかよろしくお願いいたします。

    ■プロフィール:山本 健(YAMAMOTO Ken)
    アニメーション監督・演出家、アニメーター。Production I.Gを経て、現在はフリーランス。監督作品にEve〈約束〉MV(2020)、Webシリーズ「雪ほどきし二藍」(2022)、長編映画『ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(2024)。現在、暁佳奈による同名小説を原作としたTVシリーズ「春夏秋冬代行者 春の舞」を制作中。2026年放送予定。

    ラ・シカ氏による、本年映画祭公式トレーラー映像を公開中!

    本年映画祭を彩る公式トレーラー映像は、中国出身・日本在住のアニメーション作家 羅 絲佳 <ラ・シカ>氏が担当しました。

    手書きアニメーションとAI生成を掛け合わせた実験的な手法により、リアルな水辺の質感の中に神秘的な生命感が息づく、密やかながら祝祭の喜びに満ちたトレーラー映像となっています。

    本トレーラー映像は、2025年9月26日(金)より、新千歳空港館内デジタルサイネージやWEB上など各所で展開中です。

    羅 絲佳 <ラ・シカ>氏コメント・プロフィール

    ■コメント
    波紋、水滴、月など自然のモチーフを使って、映画祭が持っている神々しいエネルギーや、作品に対する純粋な憧れを表現してみたいと思います。
    そして、手描きの2DアニメーションをAIによって立体的でリアルな水へと変換し、これまで難しかった「水を動かす」ことを実現してみました。一方、あえてAI生成映像の画質やフレーム数を落としたり、音楽も素朴で原始的な感触を意識して作ったりして、映画祭の「温かさと尖さが交わる」ような雰囲気を目指しました。

    ■プロフィール:羅 絲佳 <ラ・シカ>(LUO Sijia)
    中国出身、日本在住。東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻修了。短編アニメーション、映像作品、インスタレーションを中心に制作し、活動の領域はMV、サウンドデザイン、VJパフォーマンスなど聴覚に関わる表現にも広がっている。非視覚的芸術のあり方を作品に取り込み、既存の表現言語からの解放を目指している。短編アニメーション作品は世界各地の映画祭で上映・受賞されている。第18回Animest International Animation Film Festivalミュージック・ビデオコンペティション審査員、第7回Feinaki Beijing Animation Week選考委員を担当した。

    新千歳空港国際アニメーション映画祭とは

    新千歳空港国際アニメーション映画祭は、北海道と世界を結ぶゲートウェイである新千歳空港ターミナルビル(北海道千歳市)を会場とした、アニメーション専門の国際映画祭です。
    第12回目の開催となる今年は、2025年11月21日(金)~11月25日(火)の5日間で、国内外の話題作など招待作品の上映はもちろん、多様な未来につながるアニメーションの体験を提供する様々なプログラムを展開します。
    今年もゲストと観客が密接に交流できる独自の場を活かし、アニメーションの意義を拡張するような新しい価値を生み出す「遊び場」として、エネルギーを持ち帰ることができる文化交流拠点の創造を目指します。