最終的に、不動産企業は”地域のコミュニティ・マネージャー”に...

最終的に、不動産企業は”地域のコミュニティ・マネージャー”になっていく。

ハウスコム株式会社 代表取締役社長執行役員 田村 穂
ハウスコム株式会社 代表取締役社長執行役員 田村 穂
2019年9月5日に「令和時代を生き抜く、不動産テック活用術」というイベントにて、弁護士ドットコム株式会社の橘さんとダイヤモンドメディア株式会社の武井さんと対談させていただきました。

不動産業界はまだまだアナログな部分が多いというのは皆さん共通の認識で、私が代表取締役に就任して以来ずっと持っていた危機感をお二人は私以上に感じている様子でした。
2014年頃から無店舗型の不動産企業がどんどん出てきました。実際にそういったベンチャー企業の若い方たちと話してみると、彼らは決して、テクノロジーの力を使って、不動産企業を乗っ取ろうとしているわけではなく、もっと生産性を上げていかなければならないという私たちと同じ志を持っています。

ハウスコムでは、ここ数年間で様々なテクノロジーを導入し、お客様からの問いに対して、AIが代わりにお客様に返信フォローしてくれることで、従業員が夜遅くまで返信する必要が無くなったり、過去の成約データとAIをかけ合わせることで営業効率を上げたりと少しずつ成果が出始めています。
しかし、まだまだ鍵やFAXなど、アナログな部分も多く、生産性を上げられる部分はまだ山ほどあることでしょう。世の中は、日々変化しているように見えますが、まだテクノロジーの革命はスタートすらしているとは言えず、今後10年、20年でもの凄いスピードで変化していくことは間違いありません。

常に世界のテクノロジーのトップを走るアマゾンのジェフ・ベゾス氏でさえ、「このような環境で20 分より先の未来を考えるなど時間のムダだ」 と言っているぐらいですから、新しいものは、まずは躊躇せず一回使ってみるという意識が必要です。

大切なことは、物事の本質を変えずに働き方や価値の提供の仕方をテクノロジーの力でどうアップデートしていくかということなのでしょう。

グローバル化が進めば進むほど、不動産の価値はローカルに戻っていく。

もし、テクノロジーによって生産性を上げることで、今まで5人でやっていた仕事が2人でできるようになったらどうでしょうか。私たちはテクノロジーを導入しながら、「テクノロジーにはできない仕事とは何か?」、「どういった価値を提供したら仲介手数料を頂くことができるのか?」ということを常に考えていかなければなりません。

また、ダイヤモンドメディア株式会社の武井さんが仰っていたように、不動産の最終的な付加価値はローカルに戻っていくのではないかと思います。先日、ハウスコムは不動産業界の黒船とも言われるOYO LIFEさんと提携を致しましたが、OYOさんのようにグローバルでサービスを展開する企業が増えれば、増えるほど、ローカルに力を入れた不動産業者の存在感が強くなっていくのです。
例えば、世界的なグローバル企業であるマクドナルドが1971年に日本に上陸すると、その翌年には日本独自のモスバーガーが生まれ、そこから照り焼きバーガー、横須賀バーガー、佐世保バーガーなど、日本独自の様々なローカル文化が生まれました。韓国ではキムチバーガーというものが生まれています。

スターバックスにしても、グローバル企業であるスターバックスが日本に来たことで、いまでは地方独自の様々なコーヒー文化が育ってきています。つまり、大切なのはグローバルとローカルをどう同時にイメージできるかということでしょう。星野リゾートさんがインドネシアや台湾にホテルをオープンしながら、国内では徹底的にローカルの魅力を提供しているように、ハウスコムもグローバル視点で常に物事を考えながら、それと同時に地域に最も寄りそった企業でなければなりません。
私が子供の頃は、地域の人たちは誰もが知り合いで、何か行事があれば顔を合わせるのが当たり前でした。しかし、最近では昔のような地域のコミュニティがどんどん失われ、こういった状況が日本全体の信頼の低下につながっています。

どれだけ経済が発展したとしても、地域のコミュニティが失われてしまっては何の意味もありません。新しいテクノロジーを導入することで、人間がわざわざやらなくてもいい仕事はどんどんAIなどに任せ、私たちは地域のおせっかい役として、人間にしかできないコミュニティ・マネージメントを行うことで新しい付加価値を生み出していく必要があります。

WeWorkなど、時代の最先端を行く企業は、もうしっかりとコミュニティを作り上げることで大きな価値を生み出しています。仕事の仕方も時代と共に大きく変わっていくのです。
<プロフィール>
経営修士(MBA)中央大学大学院戦略経営研究科修了(榊原清則ゼミ)。2016年度、中央大学商学部客員講師に。大学在学中に宅建主任者の資格を取得。その後、不動産業界での経験を経て、1994年に同社入社。営業スタッフから1年で店長に抜擢される。常務取締役営業本部長を経て、2014年3月に社長に就任。賃貸仲介業から賃貸サービス業への変革を進め、人工知能などのITテクノロジーを活用したユーザー向けサービス・プラットフォーム「マイボックス」をリリース。自社のビッグデータを活用し、オープンサービス・イノベーションラボを展開。社会・地域に貢献できる不動産テック企業を目指す。
【ハウスコム株式会社 会社概要】
会社名:ハウスコム株式会社(東証一部 コード番号:3275)
代表者:代表取締役社長執行役員 田村 穂
所在地:〒108-0075 東京都港区港南2-16-1品川イーストワンタワー9階
資本金:4億2463万円
店舗数:182店舗(直営店181店舗、FC1店舗)2019年9月16日現在
仲介件数:76,323件(2019年3月期)
【リリース発信元】
ハウスコム株式会社 サービス・イノベーション室
TEL:03-6717-6939 FAX:03-6717-6901
URL:http://www.housecom.co.jp/
報道関係者向け お問い合わせ先

お問い合わせの際はリリース番号「193609」を
担当にお伝えください。

  • 会社情報