報道関係者各位
    プレスリリース
    2019年8月1日 10:00
    公益財団法人品川文化振興事業団

    世界的銅版画家 中林忠良の代表的作品約100点を一堂に展示  品川区民芸術祭2019 O美術館企画展を10月18日(金)から開催

    中林忠良銅版画展―腐蝕の旅路―

    公益財団法人品川文化振興事業団(所在地:東京都品川区、理事長:中川原史恵)は、「O(オー)美術館」(東京都品川区、館長:鳥山玲)において、10月18日(金)から期間限定で世界的銅版画家 中林忠良の代表的作品約100点を一堂に展示する「中林忠良銅版画展―腐蝕の旅路―」を開催いたします。


    囚われる日々V


    中林忠良氏は、品川区大井山中町(現・大井3丁目)で生まれ、幼少期を品川区で過ごしました。本展覧会では、代表的作品約100点を展示する他、腐蝕銅版画の作品成立過程や素材・道具へのこだわり、そこから派生する社会的貢献や教育スタンス、印象派有縁のフランス渡来プレス機やミュージシャンコーネリアス・小山田圭吾氏との関わりなど人間・中林忠良の存在が持つ多面的な魅力と影響力を紹介いたします。



    ■概要

    期間: 令和元年10月18日(金)~11月20日(水) 期間中無休

        10:00~18:30(最終入館 18:15)

        ※18日(金)10:00~レセプション・内覧会 13:00~一般公開

    会場: O美術館(大崎駅前/東京都品川区大崎1-6-2 大崎ニューシティ2F)

        JR線・りんかい線大崎駅(北改札口・東口)下車徒歩1分

        東急バス(大井町駅-渋谷駅)大崎駅下車徒歩1分

    内容: 東京藝術大学絵画科油画専攻入学当時の油彩画に始まり

        版画との運命的な出会い、60余年に及ぶ創作の代表作品約100点を

        時間軸に沿って展示する。会場はテーマごとに8つのゾーンに分類。

        中林氏の創作表現の変遷を辿る。

    主催: 品川区/公益財団法人品川文化振興事業団

    入場: 無料

    HP : http://www.shinagawa-culture.or.jp/o-art_2019



    ■中林忠良 略歴

    1937年 東京府品川区大井山中町に生まれる

    1959年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻入学

    1963年 東京藝術大学卒業 東京藝術大学大学院美術研究科版画専攻 入学

    1965年 東京藝術大学大学院修了

    1973年 第四回版画グランプリ展でグランプリ受賞

    1975年 文部省派遣在外研究員としてパリ国立美術学校、

        ハンブルグ造形芸術大学で研修(~76年)

    1986年 ソウル国際版画ビエンナーレ国際大賞受賞

    1989年 東京藝術大学教授就任

    2003年 紫綬褒章を受章

    2014年 瑞宝中綬章を受章

    現在  東京藝術大学名誉教授、大阪芸術大学客員教授、

        京都造形芸術大学客員教授、日本美術家連盟常任理事、

        日本版画協会理事



    ■展示

    テーマごとに8つのゾーンに分類。中林氏の創作表現の変遷を辿る展示内容となっています。


    A はじめの一歩 1960-1966

    油画と銅版画 銅版画事始め 岐路を超えて


    B 一里塚 青春の軌跡 1971-1975

    試行錯誤の連鎖 社会・思念・版との格闘から自己表現へ


    C 原点への回帰 1976-1977

    浮遊感の払拭 存在への自覚 薬剤による疾患と克服


    D 逍遥と拾い物 1974-

    文学と色彩・言葉への傾斜 自然への挨拶


    E 覚醒の視線 1988-1992

    立ち位置への道程 地との対峙 初源への憧憬


    F 自然との交感 2004-2016

    黒と白の相克と調和 二律背反の形象化 3.11 自然の前で


    G 地よ光よ 2016-

    光よ、もっと光よ 彼方の水音 風の奏で 再び腐蝕への階(きざはし)


    H 日本の銅版画を道標として 1972-

    反省と見直し 素材へのまなざし アニミズム 継承と発展



    ■映像上映

    品川区広報番組「しながわのチ・カ・ラ」(10分) 制作:品川区 2019年9月

    「版画の技法と表現―銅版画」(24分) 制作:町田市立国際版画美術館 1986年



    ■アーティストギャラリートーク

    【第1回】中林忠良氏による作品解説

    日時:2019年10月26日(土) 14:00~15:30


    【第2回】中林忠良氏と李美那氏によるクロストーク「腐蝕の内と外:制作の契機を聞く」

    日時:2019年11月1日(金) 18:30~20:00


    <参加方法※事前申し込み制>

    申し込み方法:メール、ファックス、電話

           (1)住所 (2)氏名 (3)電話番号 (4)参加希望日 を明記

    定員    :先着 約50人※空きがあれば当日も受付



    ■李美那氏プロフィール

    1966年東京生まれ。静岡県立美術館、神奈川県立近代美術館の学芸員を経て、現在は東京藝術大学大学院グローバル・アート・プラクティス専攻准教授。



    ■O美術館概要

    名称  : O美術館

    館長  : 鳥山玲

    展示室 : 約365m2・最大壁面長約129m

    所在地 : 〒141-0032 東京都品川区大崎1-6-2 大崎ニューシティ2F

    設立  : 1987年(昭和62年)年4月

    事業内容: 美術館運営、企画展実施

    URL   : http://www.shinagawa-culture.or.jp/



    ■事業団概要

    名称  : 公益財団法人品川文化振興事業団

    理事長 : 中川原史恵

    所在地 : 〒140-0001 東京都品川区東大井5-18-1

    設立  : 1986年(昭和61年)2月

    事業内容: 品川区における文化芸術・生涯学習の振興に関する事業

    URL   : http://www.shinagawa-culture.or.jp/