プレスリリース
デビュー40周年!芳本美代子、珠玉のポップス全曲が配信スタート!

10月13日、芳本美代子のオリジナルアルバム8作、ライブアルバム1作のデジタル配信がスタートした。各アルバムには2015年発売の復刻盤CDと同様にボーナストラックを収録。芳本の配信はこれまで『ゴールデン☆ベスト』に収められた16曲のみであったが、今回の追加で全楽曲が揃ったことになる。
その芳本美代子は1985年3月に「白いバスケット・シューズ」でデビュー。キュートな笑顔と伸びやかなボーカル、そして豪華作家陣から提供された良質のポップスによって、たちまち人気アイドルとなった。同期は中山美穂、本田美奈子.、斉藤由貴、南野陽子、浅香唯など、のちにベストテン番組の常連となる新人がひしめいていたが、ミッチョンの愛称で親しまれた芳本も着実にヒットを重ね、日本レコード大賞をはじめ各音楽祭の新人賞を総なめにする。
1985年の歌謡界は、80年代のアイドルシーンを牽引してきた松田聖子が6月に結婚し、活動を休止。テレビドラマとの相乗効果で人気を高める新人が増加する一方、バラエティ番組から登場し、素人っぽさを売りにしたおニャン子クラブがブレイクするなど、アイドルの多様化が進んでいた。
そんな状況のなか、音楽活動に重心を置き、少女の日常や恋心を巧みに歌い上げた芳本は正統派アイドルと言える存在。その世界観を創り上げたのはデビュー以来、シングルA面を7作連続で担当し、ファーストアルバム『SURF WIND』の全曲を作詞した松本隆であった。松田聖子作品のメインライター兼プロデューサーとして活躍していた松本はこの年、中山美穂や斉藤由貴のプロジェクトにも携わっていたが、アルバム全曲を手がけたのは芳本のみ。トータルでは31篇の詞を書き下ろしているが、これは歌手別の提供作品数で第10位の多さなので、それだけ力が入っていたことの証と言えよう。
その松本とタッグを組んだ作曲家は、オールディーズポップスを得意とした井上大輔のほか、チューリップの財津和夫と宮城伸一郎、オフコースの鈴木康博など錚々たる顔ぶれ。デビュー2年目の86年にはヒットメーカーの筒美京平も参加し、6thシングル「青い靴」と3rdアルバム『WING』のトップ10入りに貢献する。
持ち前の歌唱力に磨きをかけた芳本は87年、久保田利伸が作曲を手がけた「ヴァニティ・ナイト」でブラコン系のダンスチューンに挑戦。久保田や、元・美乃家セントラル・ステイションの佐藤健らが参加した4thアルバム『I’m the one』では洋楽的なサウンドをまとったAOR/シティポップ路線に転向し、音楽的な幅を広げていく。
その後もChage、飛鳥涼(ASKA)、杏里らが楽曲を提供した『Miss Lonely Hearts』(88年)、オリビア・ニュートン・ジョン「フィジカル」を手がけたスティーヴ・キプナーらが参加したロサンゼルス録音盤『Power of Love』(89年)など、意欲的なアルバムを発表していくが、ミュージカル出演を機に俳優活動にシフト。90年代以降は数多くの舞台や映像作品に出演し、俳優としてのキャリアを重ねる一方、演出家や大学教授の顔も持つなど、多方面で活躍を続けている。
長らく音楽活動から遠ざかっていた芳本だが、デビュー35周年を迎えた2020年、YouTube公式チャンネル「みっちょんINポッシブル」を開設。当時はコロナ禍だったため、35周年の記念ライブを配信で行なうことを発表し、ファンを歓喜させた。
デビュー40周年の今年は有観客の単独公演としては約35年ぶりとなる記念ライブを2回開催。「みっちょんINポッシブル」を通じて交流が再開した松本典子、網浜直子と結成したユニット「ID85」によるコンサートも3公演行ない、いずれもチケット完売の好評を博した。
今回届いた本人からのコメントによると、ライブを通じて歌うことの楽しさを再認識したという。今後の音楽活動への期待が高まるなか、シングルA面19曲の「オフィシャルオーディオ」がYouTubeで公開されることも決定した。全楽曲の配信開始とともに“歌手ミッチョン”の魅力を令和世代や海外にも知らしめるきっかけとなるに違いない。
【芳本美代子コメント】
デビューから40年。ここまで続けてこられたことに感謝するとともに感動もしています。記念のライブでは、足を運んでくださったファンの皆様のおかげで当時のことを思い出すと同時に、歌が好きだったんだなと改めて感じることができました。
このたび全曲が配信されたことはとても嬉しく、ファンの方たちも喜んでくださっているようです。私はドライブしながら楽しんでいますが、どの楽曲も思い出深く、自分の成長記録だと思っています。
40周年を機に、また新たなステージ活動を展開したいと考えております。目指せ!50周年・半世紀!!
(ライター・濱口英樹)
■芳本美代子 デビュー40周年全曲配信
各音楽配信サイトにて配信中
https://lnk.to/MiyokoYoshimoto
■INFORMATION
テイチクエンタテインメント https://www.teichiku.co.jp/