プレスリリース
熊本発スタートアップのトイメディカル、累計資金調達11億円を突破
肥銀キャピタル、再春館共創ラボラトリー、東洋製罐グループホールディングスを引受先とした増資により、食を通じた健康社会の実現へ
塩分の過剰摂取問題の課題解決に取り組むトイメディカル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役社長:竹下英徳)は、2025年10月、肥銀キャピタル株式会社(本社:熊本県熊本市、代表取締役:田島 功、以下、「肥銀キャピタル」)が運営する肥銀ベンチャー2号投資事業有限責任組合による第2回新株予約権の行使、ならびに株式会社再春館共創ラボラトリー(本社:東京都港区高輪)および東洋製罐グループホールディングス株式会社(本社:東京都品川区)を引受先とする第三者割当増資等により、総額3億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。これにより、当社の累計調達金額は11億円を超えました。

調達した資金は、「塩分オフセット技術」を用いた製品の更なる研究開発、生産体制の拡充、および国内外への販路拡大に向けたマーケティング活動に充当し、当社のパーパスである「食と健康を探究し、あなたの笑顔かがやく明日を応援します」の実現を加速してまいります。
■資金調達の背景と目的
当社は塩味を損なわずに食品に含まれる塩分を選択的にカットする独自のコア技術「塩分オフセット技術」の研究開発を進めてまいりました。
高齢化社会の進展や健康志向の高まりを受け、過剰な塩分摂取は世界的な健康課題となっています。一方で、塩分を控えることによる「食の満足度の低下」は、特に塩分管理が求められる方々にとって大きな課題でした。
当社の「塩分オフセット技術」は、このトレードオフを解消し、「美味しさ」と「健康」を両立する革新的なソリューションです。この技術を社会実装し、一人でも多くの方の「笑顔かがやく明日」に貢献するため、この度の資金調達を決定いたしました。

■資金使途
今回の調達資金は、主に以下の取り組みに活用いたします。
研究開発体制の強化:
「塩分オフセット技術」の応用範囲拡大(様々な食品カテゴリへの対応)と、次世代技術の基礎研究を加速させます。生産体制・品質管理体制の拡充:
技術の社会実装に向けた量産化技術の確立と、安全・安心な製品を届けるための品質管理体制を構築します。国内外への販路拡大:
BtoB(食品メーカー向け原料供給)およびBtoC(自社製品開発)の両面で、マーケティング及び営業体制を強化します。
■本ラウンドの引受先(順不同)
● 肥銀キャピタル株式会社 (既存株主)
● 株式会社再春館共創ラボラトリー
● 東洋製罐グループホールディングス株式会社
■新規引受先からのコメント
再春館共創ラボラトリー

【出資の決め手】
私たち再春館グループは「ポジティブエイジカンパニー」として、人々が健やかに、明日が楽しみと思えるような社会を目指しています。
トイメディカル様の「食と健康を探究し、あなたの笑顔かがやく明日を応援します」というパーパスと「塩分オフセット技術」のコア技術は、私たちの目指す「食におけるグッドエイジング社会の実現」と合致しており、その未来と技術力に強く共感し、今回の出資を決定いたしました。
【当社へ期待すること】
塩分オフセット技術が透析患者など塩分管理が必要な方はもとより、一般生活者においてもこれからの食生活の当たり前になることを期待しております。
そのためにも食における革新的な製品開発で市場に塩分オフセット技術を浸透させていくことはもちろんのこと、天草の海を活用した海藻のブルーカーボン取組など食以外の領域についても幅広く取組を推進していきたく思っております。
東洋製罐グループホールディングス株式会社

【出資の決め手】
トイメディカル社の独自技術「塩分オフセット技術」は、海藻由来アルギン酸の特性を活用し、“おいしさ”を保ちながら塩分過剰摂取の抑制を可能にすることを目指す、次世代の食に資する有望な技術と評価し、弊社グループの事業領域との相乗効果に加え、弊社がスタートアップ出資を通じて構築を目指す次世代食品バリューチェーンにおいても協業可能性が大きく、実証から社会実装までを加速できると判断したため、今回の出資を決定いたしました。
【当社へ期待すること】
既存出資先による次世代バリューチェーン構築の取り組み、ならびに当社が有するアグリフードテック領域の国内外ネットワークとの連携を通じて、原料開発、検証支援、サプライチェーン設計、既存の包装容器事業との連携など、共同での事業開発・実証を力強く推進していきたいと考えています。また海外市場や新たな食品カテゴリーへの応用検討を加速し、グローバルでの社会実装モデルを共創していくことを期待しています。
■トイメディカル株式会社 代表取締役 竹下 英徳 のコメント
この度、再春館共創ラボラトリー様、東洋製罐グループホールディングス様という、日本を代表する企業のグループからご出資いただけたことを心より感謝申し上げます。
「塩分オフセット技術」は、私たちが長年研究を続けてきた「食と健康」領域における革新的な技術であると自負しております。「美味しさを我慢しない、新しい健康食のスタイル」を世界に届けるという私たちの挑戦に、両社の皆様が共感し、力強いパートナーとして加わっていただけることは、この上ない喜びです。
特に、同じ熊本にグループ会社を持つ「ポジティブエイジカンパニー」を掲げる再春館グループ様との連携、そして「包む」技術で食の未来を支えてこられた東洋製罐グループ様との連携は、私たちの技術を社会に届ける上で大きな推進力となると確信しております。
皆様のご期待に応え、「食と健康を探究し、あなたの笑顔かがやく明日を応援します」というパーパスの実現に向け、チーム一同、より一層邁進してまいります。

■会社概要
トイメディカル株式会社
代表者 : 代表取締役 竹下 英徳
所在地 : 熊本県熊本市南区富合町志々水48-1
設立 : 2013年10月9日
事業内容: 独自の「塩分オフセット技術」を用いた食品の研究開発・製造・販売
URL : https://toymedical.jp/
再春館共創ラボラトリー
代表者 : 代表取締役社長 綾部 隆一
所在地 : 東京都港区高輪4丁目10-58
事業内容:「明日が楽しみ」と思える社会を実現するため、再春館グループと外部企業・研究機関をつなぐオープンイノベーション推進会社です。異業種連携による共同研究、JV、M&A、出資などを通じて新しい価値創造を促進し、再春館グループの事業成長を支援しています。主な事業領域として、ドモホルンリンクル・生体リズム・フレイル・感動体験に関するオープンイノベーション推進事業と、分裂酵母・微細藻類を活用したバイオサイエンス事業を展開しています。
URL : https://scclab.co.jp/
東洋製罐グループホールディングス株式会社
代表者 : 代表取締役社長 中村琢司
所在地 : 東京都品川区東五反田二丁目18番1号
事業内容: 東洋製罐グループは、金属・プラスチック・紙・ガラス等、それぞれの素材が持つ特性を活かしたさまざまな容器をグローバルに提供する総合包装容器メーカーです。包装容器事業のほか、エンジニアリング・充填・物流事業、鋼板関連事業、機能材料関連事業、不動産関連事業の5つの事業を有しています。
当社グループは、社会や地球環境について長期的な視点で考え、すべてのステークホルダーの皆さまに提供する価値が最大化するよう、2050年を見据えた「長期経営ビジョン2050『未来をつつむ』」を2021年5月に策定しました。当社グループの目指す姿・ありたい姿を「世界中のあらゆる人びとを安心・安全・豊かさでつつむ『くらしのプラットフォーム』」と位置づけ、「多様性が受け入れられ、一人ひとりがより自分らしく生活できる社会の実現」「地球環境に負荷を与えずに、人々の幸せなくらしがずっと未来へ受け継がれる社会の実現」を目指し、事業活動を推進していきます。
1917年に創立し、国内44社(東洋製罐グループホールディングス含む)、海外50社のグループ会社を擁し、約19,000人の従業員が働いています。2025年3月期の連結売上高は9,225億円です。
URL : https://www.tskg-hd.com/