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    プレスリリース
    2026年7月23日 13:00
    株式会社PHP研究所

    大山康晴、羽生善治、藤井聡太――歴代の天才たちから、「名人」とは何かを読み解く。十七世名人・谷川浩司著『名人論』8月12日発売

    株式会社PHP 研究所(京都市南区・代表取締役社長 瀬津要)は、『名人論――稀代の天才たちはいかに戦ったか』(谷川浩司著/税込1,397円)を2026年8月12日に発売します。江戸時代から400年以上受け継がれてきた「名人」という称号。史上最年少名人として一時代を築き、名人戦を11度戦い、羽生善治九段、森内俊之九段、そして藤井聡太六冠ら歴代名人の多くと番勝負を経験した谷川氏だからこそ語れる「名人とは何か」を明かします。初代・大橋宗桂から藤井六冠までの将棋史を論じるとともに、「名人」の歴史・思想・人間論を考察。AIが最善手を示す時代だからこそ、人間が考え、迷い、決断する意味とは何かを考えた時、谷川氏は「名人」とは単なる勝者ではなく、「技」「学び続ける時間」「風格」を備えた人物だと説いています。

    ■約40年の「安定期」とその後の「戦国時代」

    名人戦を11度戦い、歴代名人の多くと番勝負を経験した谷川氏。特に実力制名人戦以降を振り返り、第1期から第40期は、木村義雄、大山康晴、中原誠の三人の永世名人が35期を占め、名人戦での勝率も82%に達するなど、「名人=第一人者」の時代だったと考察しています。しかし、第41期以降は名人の勝率が55%まで低下し、名人位を巡る競争が激化。谷川氏、森内九段、羽生九段の三人が永世名人となる一方、佐藤康光九段、丸山忠久九段、豊島将之九段、渡辺明九段ら多くの棋士も名人位を獲得し、第41期から第80期はまさに「名人戦の戦国時代」だったと本書で振り返っています。

    ■AI最強時代に、人間の将棋はなぜ面白くなったのか

    「AIが人間を超えた時、人間の将棋の価値はどこに残るのか」「AIが最善手がわかるなら、人間同士の勝負に価値はなくなるのでは」AIが登場した当初は、こうした悲観論がありました。しかし、AIによる「評価値」の導入で、勝負の形勢が数値化され、将棋を詳しく知らない人でも観戦が楽しめるようになったことで、むしろ将棋人気を高めたと、谷川氏は分析。さらに、「AIの進化によって、人が考え、迷い、失敗し、立ち上がることの意味が一層鮮明になった」と述べ、AIが最善手を示す時代だからこそ、「不完全な人間」が繰り広げる勝負の面白さや価値が、かえって際立つようになったと強調しています。

    ■『名人論』について

    目次

    序 章 名人戦よりも過酷な順位戦
    第1章 将棋の歴史と「名人」
    第2章 大橋宗銀、伊藤印達の「争い将棋」血涙五十七番勝負
    第3章 江戸期から幕末、そして実力制名人戦まで
    第4章 木村義雄十四世名人と大山康晴十五世名人
    第5章 私と名人位
    第6章 羽生善治とその世代
    第7章 藤井聡太八冠の衝撃
    第8章 藤井八冠後の将棋界

    著者プロフィール

    谷川浩司(たにがわ・こうじ)

    棋士。十七世名人(永世名人)。
    1962年生まれ。神戸市出身。
    5歳で将棋を覚える。73年4月、5級で若松政和八段に入門。76年12月、四段。82年八段。83年6月、加藤一二三名人を4勝2敗で破り、史上最年少(当時)の21歳2カ月で名人位を獲得。84年、九段。97年、羽生善治名人を4勝2敗で破り、二度目の復位。通算5期で十七世名人の資格を得る。2002年7月、公式戦通算1000勝。25年1月、公式戦通算1400勝を達成。竜王4、名人5など、タイトル獲得数は計27。棋戦優勝は22。12年12月より17年1月まで、日本将棋連盟会長。14年、紫綬褒章受章。

    書誌情報

    タイトル:名人論
    サブタイトル:稀代の天才たちはいかに戦ったか
    著者:谷川浩司
    レーベル:PHP新書
    判型・製本:新書判並製
    ページ数:224ページ
    定価:1,397円(税込)
    発売日:2026年8月12日
    ISBN:978-4-569-86159-3
    発行元:PHP研究所