がんの診断薬・治療薬の画期的候補化合物「FF-10158」の...

がんの診断薬・治療薬の画期的候補化合物「FF-10158」の市場導入に向け 海外における開発・販売に関するライセンス契約を締結

富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区/社長:岡田 淳二、以下 富士フイルム富山化学)は、11月27日、製薬大手ノバルティスのグループ会社で放射性医薬品のリーディングカンパニーである Advanced Accelerator Applications(以下 AAA 社)と、がんの診断薬・治療薬の候補化合物「FF-10158」の海外における開発・販売に関するライセンス契約を締結しましたので、お知らせいたします。本契約の締結により、海外において「FF-10158」を開発・販売する権利を AAA 社に付与するとともに、同社から契約一時金のほか、将来にわたってマイルストンやロイヤリティなどを受領します。


◆詳細はWebページをご覧ください。

http://fftc.fujifilm.co.jp/information/detail/181203.html?link=atp


「FF-10158」は、富士フイルム株式会社が幅広い製品開発で培った化学合成力・設計力を活かして合成し、さらに富士フイルム富山化学が持つ放射性医薬品の開発ノウハウを活用して、放射性同位元素を安定的に標識できることを確認した低分子化合物です。悪性神経膠腫※1など多くの悪性腫瘍で高い頻度で発現しているインテグリン※2を標的とし、診断薬・治療薬への応用が期待できます。


 富士フイルム富山化学は、2015年度より日本医療研究開発機構(AMED)による支援(創薬支援推進事業・希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業 課題番号:JP17nk0101207,JP18nk0101216)を受けて、「FF-10158」の研究開発を進めてきました。既に動物モデルにおいて、「FF-10158」が患部に持続的に集積し、放射性同位元素を変更することで、腫瘍の診断および治療のいずれにも応用できる Theragnostics(セラノスティクス)※3用薬剤としての可能性を有していることを確認しています。

今回、ライセンス契約を締結した AAA 社は、スイス製薬大手ノバルティスの子会社で、主にがんや心疾患、神経疾患の診断に用いられる陽電子放射断層撮影(PET)用診断薬や単一光子放射断層撮影(SPECT)用診断薬を展開する放射性医薬品のリーディングカンパニーです。また、早くから放射線医薬品による Theragnostics 用薬剤の開発・製造・販売に取り組み、本薬剤分野で実績を蓄積してきた会社でもあります。AAA 社は、今回のライセンス契約締結を通じて、海外で「FF-10158」の開発・販売を進めていく予定です。

今後、富士フイルム富山化学は、悪性神経膠腫を対象とした「FF-10158」の国内臨床試験の開始に向けて準備を進め、悪性神経膠腫に対する診断から治療までのトータルソリュ―ションの早期実用化を目指していきます。

富士フイルム富山化学は、放射性診断薬・治療薬などの新薬開発を加速させるとともに、診断から治療のトータルソリューション展開を拡大させ、医療のさらなる発展に貢献していきます。


※1 悪性神経膠腫は、脳腫瘍の一種で、脳の神経細胞を支える神経膠細胞(グリア細胞)から発生する腫瘍。悪性神経膠腫のなかでも膠芽腫(グリオブラストーマ)は、特に悪性度が高く、アンメットメディカルニーズが高い疾患。現在、標準療法として手術摘出・放射線治療・化学療法が実施されているが、5年生存率が約10%と言われており非常に低いため、より効果的な治療法の開発が強く望まれている。

※2インテグリンとは、細胞表面にあるタンパク質で、細胞接着分子の1つ。

※3 Theragnosticsとは、治療の「Therapeutics」と診断の「Diagnostics」を併せた造語で、同一又は類似化合物を用いて、診断と治療を行う考え方や手法を指す。核医学の分野では、イメージング用の放射性同位元素で標識した化合物を用いて画像診断で病巣の存在を確認した上で、同じ化合物を治療用の放射性同位元素で標識して治療に用いることが可能。


富士フイルム富山化学株式会社

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