『目標は形状保持するアルミ箔』 大槇精機、薄肉技術サンプルを製作

　近年、工業製品のエコロジー化は急激に加速しております。その中で機械加工屋として弊社がお手伝い出来ることの一つとして、製品の軽量化が挙げられます。このたび弊社は切削加工において極限まで製品を薄く軽くすることに挑戦し、その技術を確立致しました。

　まずはアルミニウムから、15kgの塊を同時5軸加工特有の複雑形状に削り込み全肉厚0.3mmの製品を完成させました。(写真参照)重量は65gまで削り込んでいます。

　削りだす事により均一の肉厚、安定した品質管理が可能になります。さらにこの技術を用いてチタン等の難削材の加工も可能になり、軽量化が必要となるレース部品・航空宇宙部品・半導体部品等、多様なニーズにお応えし、設計自由度の向上が見込まれます。

　テストカットでは全厚肉0.1mmまで削り込みましたが、製品化には耐え難い為、弊社として0.3mmを推奨肉厚とさせて頂きます。

　世界中の切削業界に驚きと感動を与えた「1/1ヘルメット」をはじめ、弊社はこれからも切削加工の限界に挑戦し「もの作り」に新しいソリューションと提案を推進し、切削業界の発展と進化に貢献してまいります。


■詳細
材質　　：A5052 15kg　完成時　65g
肉厚　　：オール0.3mm
加工時間：20h(切削時間のみ)

マシン：DMU 50 eVo Linear
CAD　 ：CATIA-V5
CAM　 ：HyperMILL

(添付写真)
加工サンプル1： http://www.atpress.ne.jp/releases/15720/1_1.JPG
加工サンプル2： http://www.atpress.ne.jp/releases/15720/2_2.JPG
φ0.2貫通穴　約1,000個： http://www.atpress.ne.jp/releases/15720/3_3.JPG


【会社概要】
会社名　： 株式会社大槇精機
住所　　： 埼玉県朝霞市膝折町4-8-45
代表者　： 代表取締役社長　大町 亮介
業務内容： 二輪・四輪自動車用試作部品・レース部品・航空機試作部品
　　　　　 ロボット部品・試作開発サポート・各種治具製作・機械加工全般
URL　　 ： http://www.disn.co.jp