報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年2月12日 15:00
    一般社団法人ニコニコフィルム

    映画『黒の牛』をフィルムプリントで500年先へ。クラウドファンディングで上映用フィルムプリント制作プロジェクト始動!

    クリストファー・ノーラン監督も感動!

    一般社団法人ニコニコフィルム(所在地:東京都中野区弥生町5-13-18、代表:蔦 哲一朗)は、映画『黒の牛』の上映用フィルムプリント制作プロジェクトをクラウドファンディング「MOTION GALLERY」にて展開しています。目標金額は1,100万円。現在、プロジェクトは募集期間内で支援を募集中です。

    デジタル主流の映画界へ一石を投じる

    映画『黒の牛』は、禅の教えを表現した「十牛図」から着想を得た国際共同製作作品です。日本・台湾・アメリカの三国による協働で実現され、全編をフィルムで撮影した壮大な映像詩となっています。本作は2026年1月23日より全国公開を開始しました。
    昨今の映画界ではDCPによるデジタル上映が主流となっていますが、本プロジェクトはこの流れに一石を投じる取り組みです。フィルムで撮影された映画をフィルムプリントで観ることの価値を、改めて映画界全体に問いかけています。監督兼代表の蔦 哲一朗は、映画制作が崇高な芸術活動であることを思い出すため、フィルムの魅力を世界中に届けたいという強い信念のもと、本プロジェクトの実現に向けて動いています。

    フィルムプリント制作による長期保存の可能性

    『黒の牛』がフィルムプリント上映を必要とする理由は、表現力の追求と長期保存性にあります。フィルムの画には作り手の念が宿りやすく、フィルム映写を通してその想いが観客に伝わりやすいと考えられています。
    さらに、フィルムプリント制作の最大のメリットは保存性の高さです。現在のデジタル媒体は技術進化の速度が早く、数十年後には再生環境が失われる可能性があります。一方、フィルムネガを適切な環境で保存すれば、黒澤明監督や小津安二郎監督の作品と同様に、500年先の映画ファンに本作を届けることができる可能性があるのです。ニコニコフィルムは、大学時代からフィルムの基礎知識、現像、編集、光学録音、密着プリントといった一連のプロセスを自前で学び、映画に関わる者として本質的なフィルム表現への深い理解を重ねてきました。

    国際的な評価と豪華キャスト・スタッフが集結

    『黒の牛』は国内外の映画祭で高い評価を受けています。2024年東京国際映画祭でのプレミア上映後、第49回香港国際映画祭では日本映画初となる火鳥賞(グランプリ)を受賞しました。また第26回全州国際映画祭ではNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞しており、国際的な認知も高まっています。
    映像面での特徴として、本作は日本長編劇映画として初めてとなる70mmカラーフィルム(ネガは65mm)を使用した撮影を実現しています。大部分は35mm白黒フィルムで撮影されており、フィルム撮影への強いこだわりが随所に表れています。主演はツァイ・ミンリャン監督作品で知られるリー・カンション、脇役には『国宝』で話題の田中泯が禅僧を演じています。音楽には生前参加を表明していた坂本龍一の楽曲が使用されており、映像と音の調和によって独特の世界観が構築されています。

    段階的な目標設定と実現スケジュール

    プロジェクトは達成金額に応じて異なる内容が実現される段階的構成となっています。1,100万円に到達した場合、35mmフィルムプリント制作と上映会の開催が予定されており、2026年内の実施を想定しています。1,500万円以上の達成時には、70mmフィルムプリント制作と上映会の開催が目標です。70mmプリント上映会の開催地は、現状日本では70mmプリント映写が困難なため、オーストリアのGARTENBAUKINOなど海外での開催を想定しています。
    目標額に到達しない場合でも、集約された資金をもとに、70mmフィルム映写機のレンタルによる上映会やフィルム撮影・現像・ポジプリント体験ワークショップなど、フィルム愛を高めるための特別イベントの開催を検討しています。

    支援者への特典と上映会への招待

    プロジェクト目標達成時には、支援者全員が東京都内での『黒の牛』フィルムプリント上映会への無料招待を受けることができます。リターン特典には、劇場販売用パンフレット(監督署名あり/なしから選択可能)、十牛図をデザインした手ぬぐい、刺繍入り靴下、トートバッグ、各種Tシャツ、パーカー、牛革製のがま口財布などが用意されています。支援額に応じて複数の特典を組み合わせることが可能で、購入数に応じて上映会招待券の枚数も増加します。

    クリストファー・ノーラン監督も感動!

    『黒の牛』の製作過程では、70mmフィルムの手配と現像に課題がありました。蔦監督がクリストファー・ノーラン監督に助言を求める手紙を送ったところ、プロデューサーを通じて、ノーラン監督が手紙に深く感動していたというお返事を受け取ることができました。具体的な支援には至らなかったものの、ノーラン監督からは再度連絡する可能性もあるというメッセージが寄せられており、国際的な映画監督からの共感と期待が集まっています。

    概要

    プロジェクト名:映画『黒の牛』をフィルムプリントで観たいよね?500年先の未来へ届けるための上映用フィルムプリント制作プロジェクト
    目標金額:1,100万円
    募集期間:2026年4月30日23時59分まで
    プラットフォーム:MOTION GALLERY
    現在の集約状況:268,000円(2026年2月10日時点)
    リターン特典:パンフレット、手ぬぐい、靴下、トートバッグ、Tシャツ、パーカー、牛革財布、全セット、救世主コースなど(3,000円~1,000,000円の複数設定)

    会社概要

    企業名:一般社団法人ニコニコフィルム
    所在地:東京都中野区弥生町5-13-18
    代表者:蔦 哲一朗
    事業内容:映画製作、映画配給・宣伝
    ホームページ:http://nikonikofilm.net/
    蔦 哲一朗プロフィール:1984年生まれ、徳島県三好市出身。祖父は甲子園で活躍した池田高校野球部の元監督・蔦文也。東京工芸大学で映画を学び、2013年に『祖谷物語−おくのひと−』で長編デビュー。同作は東京国際映画祭ワールドプレミアで特別賞受賞、トロムソ国際映画祭最高賞、パンアジア映画祭最優秀作品賞、香港国際映画祭審査員賞など国内外で高く評価された。英国映画協会(BFI)の「1925年から現在までの日本映画ベスト」で2013年のベスト・ジャパニーズ・フィルムに選出。撮影監督の青木穣とともにニコニコフィルムを設立し、フィルム制作にこだわり続けている。『黒の牛』は2作目の長編劇場映画。