報道関係者各位
    プレスリリース
    2017年7月31日 10:30
    株式会社タス

    2017年第1四半期 1都3県賃貸住宅市況図と 東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向 ~賃貸住宅市場レポート  首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年7月~

     不動産評価Webサイト「TAS-MAP」( http://www.tas-japan.com/ )を運営する株式会社タス(所在地:東京都中央区、代表取締役社長:尾暮 敏範)は、「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版 2017年7月」を発表しました。

    1都3県賃貸住宅市況図



     「2017年第1四半期 1都3県賃貸住宅市況図」「東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向」および「2017年5月期の1都3県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」および「2017年5月期の関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標(空室率TVI(タス空室インデックス)、募集期間、更新確率、中途解約確率)」を掲載しています。

    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2017年7月」
    http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol91_Vol63residential20170731.html


    ■レポートの概要
    (1)2017年第1四半期 1都3県賃貸住宅市況図
     東京23区では、千代田区が「やや悪い」→「やや良い」、文京区が「やや良い」→「良い」、北区が「悪い」→「やや悪い」に好転しました。一方、墨田区が「やや良い」→「悪い」、豊島区が「良い」→「やや良い」に悪化しました。首都圏では、東京市部と神奈川県、千葉県が「悪い」→「やや悪い」、千葉市が「やや悪い」→「やや良い」に好転しました。その他の地域については、市況の変化はありません。
     トレンドが上昇を示す地域は、2016年第4四半期の14地域から2017年第1四半期は15地域とほぼ横ばいとなっています。下降を示す地域は、2016年第4四半期の9地域から2017年第1四半期は6地域と減少しました。
     年度末で賃貸物件が大きく動く時期ですが、東京市部や周辺の県ではトレンドが上昇を示しており好転の兆しがみられます。しかしながら、これらの地域では慢性的な供給過剰状況が続いていることに加え、相続税対策で建設される賃貸住宅が多いと考えられるため、引き続き市況の変化に注意が必要でしょう。

    図 1都3県、東京23区の賃貸住宅市況図へのリンク
    https://www.atpress.ne.jp/releases/133873/img_133873_1.jpg


    (2)東京23区ハイクラス賃貸住宅の市場動向
     2016年1月から改善傾向にあった5,000円/m2月超クラスの空室率TVIは、2017年1月より悪化に転じています。また、供給量の多い4,000円/m2月~5,000円/m2月クラスの空室率TVIは、2016年7月より悪化傾向が続いています。
     5,000円/m2月超クラスの募集期間は2015年12月より縮小傾向にありましたが、2016年12月を底に拡大傾向に転じており、2017年3月末現在で2.82ヶ月です。 4,000円/m2月~5,000円/m2月クラスについては、2016年11月をピークに横ばい傾向で推移しており、2017年3月末現在で3.04ヶ月です。
     4,000円/m2月~5,000円/m2月クラスの賃料は、前期に引き続き上昇しました。ただし、空室率TVIが悪化傾向にあることや募集期間の縮小に一服感が見られることから、今後再び下落する可能性があります。5,000円/m2月超クラスは、データが少ないため振れ幅が大きくなっていますが、空室率TVIが悪化傾向にあることや募集期間が拡大傾向にあることを反映して下落傾向で推移しています。


    (3)2017年5月期 1都3県賃貸住宅指標
     千葉県のマンション系空室率TVIを除いて、全体的にアパート系・マンション系空室率TVIの上昇に一服感が見られます。

    【東京都】
    <全域>
    空室率TVI(ポイント): 12.60
    募集期間(ヶ月)   : 2.85
    更新確率(%)    : 34.89
    中途解約確率(%)  : 44.39

    <23区>
    空室率TVI(ポイント): 12.31
    募集期間(ヶ月)   : 2.85
    更新確率(%)    : 35.51
    中途解約確率(%)  : 43.58

    <市部>
    空室率TVI(ポイント): 15.17
    募集期間(ヶ月)   : 2.86
    更新確率(%)    : 29.37
    中途解約確率(%)  : 47.39

    【神奈川県】
    空室率TVI(ポイント): 15.80
    募集期間(ヶ月)   : 3.71
    更新確率(%)    : 35.11
    中途解約確率(%)  : 44.62

    【埼玉県】
    空室率TVI(ポイント): 18.34
    募集期間(ヶ月)   : 3.34
    更新確率(%)    : 36.15
    中途解約確率(%)  : 43.92

    【千葉県】
    空室率TVI(ポイント): 16.30
    募集期間(ヶ月)   : 3.48
    更新確率(%)    : 40.43
    中途解約確率(%)  : 46.14

    (出所)分析:株式会社タス


    (4)2017年5月期 関西圏・中京圏・福岡県賃貸住宅指標
     アパート系空室率TVIは、大阪府で改善、京都府と福岡県で横ばい、その他の地域で悪化しました。マンション系空室率TVIは愛知県と静岡県で悪化、その他の地域では横ばいで推移しています。

    【大阪府】
    空室率TVI(ポイント): 8.61
    募集期間(ヶ月)   : 4.94
    更新確率(%)    : 28.13
    中途解約確率(%)  : 60.69

    【京都府】
    空室率TVI(ポイント): 14.00
    募集期間(ヶ月)   : 6.05
    更新確率(%)    : 34.36
    中途解約確率(%)  : 51.88

    【兵庫県】
    空室率TVI(ポイント): 12.70
    募集期間(ヶ月)   : 5.85
    更新確率(%)    : 34.34
    中途解約確率(%)  : 51.45

    【愛知県】
    空室率TVI(ポイント): 15.78
    募集期間(ヶ月)   : 6.40
    更新確率(%)    : 34.38
    中途解約確率(%)  : 52.20

    【静岡県】
    空室率TVI(ポイント): 25.30
    募集期間(ヶ月)   : 7.49
    更新確率(%)    : 39.26
    中途解約確率(%)  : 48.96

    【福岡県】
    空室率TVI(ポイント): 10.94
    募集期間(ヶ月)   : 5.44
    更新確率(%)    : 34.33
    中途解約確率(%)  : 49.85

    (出所)分析:株式会社タス


    詳細はPDFファイルをご参照ください。
    詳細PDF:「賃貸住宅市場レポート 首都圏版・関西圏・中京圏・福岡県版2017年7月」
    http://www.tas-japan.com/pdf/news/residential/Vol91_Vol63residential20170731.html

    メディア掲載情報等はこちらをご覧ください。
    https://tas-channel.com/


    ■株式会社タスについて
     株式会社タスはトヨタ自動車株式会社(T)、豊田通商株式会社(T)、朝日航洋株式会社(A)、株式会社三友システムアプレイザル(S)が出資するトヨタのグループ企業です。システム評価のパイオニアとして不動産に関わる情報を収集・分析・ディスクローズすることにより、専門知識を誰でも簡単に視える化することを目指しています。不動産評価サービスTAS-MAPは、担保評価や顧客へのプレゼンテーション資料作成ツールとして多くの金融機関や不動産会社の時短に貢献しています。

    会社名  : 株式会社タス(英語名 TAS Corp.)
    所在地  : 東京都中央区八丁堀3丁目22番13号 PMO八丁堀4F
    設立年月日: 2000年8月28日
    資本金  : 1億8千万円
    出資   : トヨタ自動車株式会社
           朝日航洋株式会社
           株式会社三友システムアプレイザル
           豊田通商株式会社
    Web    : http://www.tas-japan.com/