報道関係者各位
    プレスリリース
    2017年3月1日 11:00
    ローランド ディー.ジー.株式会社

    新設子会社DGSHAPEの第一弾製品、 歯科用3Dプリンター「DWP-80S」、 歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」を同時発表

    ローランド ディー.ジー.株式会社は、新設子会社であるDGSHAPE(ディージーシェイプ)株式会社の第一弾製品として、新開発の歯科用3Dプリンター「DWP-80S」と歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」を同時発表いたしますのでお知らせいたします。 ■DGSHAPE株式会社について DGSHAPE株式会社は、当社の3D事業を引き継ぎ、2017年4月3日よりデンタル分野を中心とした事業運営を開始いたします。 当社が2010年に参入した歯科技工市場では、歯の詰め物や被せ物などの補綴物(ほてつぶつ)を製作する歯科用ミリングマシンが、業務のデジタル化を推進する歯科技工所のニーズを捉え、先進国を中心に急速に市場シェアを拡大しております。 デジタル化が進むデンタル関連市場の開拓余地は大きく、新たな補綴材料が次々と登場する市場特性や、補綴物製作業務の多くがアナログで行われていることを考慮すると、業務の付加価値向上、生産性向上に、当社の強みであるデジタルものづくりソリューションを適用できる領域は大きく、DGSHAPEの下で、専用ソリューションの開発・提案を加速させることが最適であると判断しております。 ※DGSHAPE株式会社の詳細につきましては、2017年2月10日付の下記プレスリリースをご参照ください。 プレスリリース:「デンタル事業にフォーカスした新会社DGSHAPE(ディージーシェイプ)がスタート」 https://www.rolanddg.com/ja/news/2017/170210-dgshape ※DGSHAPE株式会社は、2017年4月3日より事業を開始いたしますが、営業およびサービス・サポートにつきましては、当面の間、これまで通りローランド ディー.ジー.株式会社が対応いたします。 ■歯科用3Dプリンター「DWP-80S」と歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」について DGSHAPE立ち上げに際し、歯科用3Dプリンター「DWP-80S」と歯科用ミリングマシン「DWX-52DC」を同時に発売いたします。 DGSHAPEは、切削方式のミリングマシンに加え、積層方式の3Dプリンターをラインナップすることで、歯科技工業務のデジタル化領域を拡大し、業務の効率化、歯科技工士の業務負荷軽減に最適なソリューションを提供いたします。 ■歯科用3Dプリンター「DWP-80S」について 歯科用3DプリンターDWP-80Sは、入れ歯の製作に必要とされる、患者個々人の歯や口腔内の形状に合わせた「型」を製作することができます。 世界的に進む高齢化や発展途上国の経済発展に伴い入れ歯の需要は増加傾向にある一方、ベテラン技工士の引退や新規入所者の減少といった課題を抱える歯科技工所は多く、デジタル化による業務負荷の軽減が急務となっています。 DWP-80Sは、入れ歯の製作工程に不可欠な熟練技工士の高度な技術を代替。精巧かつ繊細な匠の技を再現し、歯科技工士の業務負荷軽減に貢献します。 URL: http://www.rolanddg.co.jp/product/3d/dental/dwp-80s/index.html ■DWP-80Sの特長 1. 入れ歯の製作に必要な「型」を高精度に造形 入れ歯の製作工程で必要になる、患者個々人の歯や口腔内の形状に合わせた3種類の型(カスタムトレー、ベースプレート、フレームワークの3種)の製作用途に特化した3Dプリンターです。 2. 効率的な造形を可能にする面露光方式 UV-LEDランプを光源とするプロジェクターから紫外線を照射し、専用樹脂を硬化させることで造形します。プロジェクターによる面露光方式で、一層毎にスライスされた型のデータを一度に硬化させるため、レーザーを点で照射しながら硬化させる方式に比べ造形時間を短縮することができます。デスクトップサイズながら80mm×80mm×80mmのワークサイズを確保しており、複数個の型を同時に製作(*)することも可能です。 * 一度に造形できる型数の目安:カスタムトレー:最大3個/ベースプレート:最大4個/フレームワーク:最大4個(型の大きさによって数量が前後する場合があります) 3. 出力データを3ステップで簡単に作成できるCAMソフトウェアを標準付属 直感的な3ステップの簡単操作で、3Dプリンターに不慣れな方でもスムーズに出力データを作成することができます。材料の収縮率など、それぞれの型の製作に適した出力条件があらかじめ設定されており、データの補正や回転、サポート(造形物を支える役割を担う)の生成なども自動で行います。 ■歯科用ミリングマシンDWX-52DCについて DWX-52DCは、補綴材料を自動交換する新開発のオートディスクチェンジャーを搭載した歯科用ミリングマシンの最新機種です。 さまざまな補綴材料が登場する中、歯科技工所では、加工時の材料の取り換えや材料の管理に関わる手間や時間が生産性を追求するうえでの課題となっています。 DWX-52DCは、オートディスクチェンジャーに加え、切削用刃物(ミリングバー)を自動交換するオートツールチェンジャー、切削屑の除去や刃先の冷却に必要なエアー量を自動で切り替える機能など、さまざまな自動機能を搭載。無人での連続運転や夜間運転を可能にし、加工業務に飛躍的な生産性の向上をもたらします。 URL: http://www.rolanddg.co.jp/product/3d/dental/dwx-52dc/index.html ■DWX-52DCの特長 1. 新開発のオートディスクチェンジャー(ADC)で効率的な加工を実現 最大6枚のディスク材料を自動交換するオートディスクチェンジャー(ADC)を搭載しており、材料の異なる補綴物(クラウン、ブリッジ、コーピング、アバットメント、インレー、アンレー、サージカルガイド、歯台など)を連続して加工することができます。切削屑の除去や刃先の冷却に必要なエアー量も材料に応じて自動で切り替えるため、無人での連続運転や夜間運転が可能です。ディスクチェンジャーは、切削機構から独立しており、加工中でも材料の交換が可能です。最大7本のピン材料を取り付けることができるピン付材料用アダプターも標準付属しています。 2. ミリングバーを自動で交換するオートツールチェンジャー(ATC) 15本のミリングバーを加工時に自動で交換するATC(自動刃物交換装置)を搭載し、荒削りから仕上げまで、工程を中断することなく効率的なオペレーションが可能です。 3. 5軸制御による高精度な切削加工 XYZ軸に加え、360度回転するA軸、30度回転するB軸を備え、垂直方向からの加工では削り残しが発生しやすい複雑な形状も高品質に仕上げることができます。 ■主な仕様 [DWP-80S] 対象アプリケーション:カスタムトレー、ベースプレート、フレームワーク 造形方式      :光造形法(プロジェクターによる面露光方式) 造形サイズ     :80(幅)×80(奥行)×80(高さ)mm            (ただし、一度に使用できる樹脂量は最大300g) 光源        :UV-LED(紫外線発光ダイオード) 樹脂材料      :専用光硬化樹脂「SR100-TR」(カスタムトレー)、            「SR100-BS」(ベースプレート)、            「SR100-CS」(フレームワーク) 外形寸法/重量   :430(幅)×365(奥行)×450(高さ)mm/24kg インターフェイス  :USB 標準価格      :1,800,000円(税抜) 販売目標台数    :発売後1年間で150台(国内・海外の合計台数) 発売日       :2017年3月21日(火) [DWX-52DC] 加工可能な材料    :ジルコニア、ワックス、PMMA、ハイブリッドレジン、             PEEK、石こう、グラスファイバー強化型レジン、             CoCrシンターメタル 取り付け可能な材料形状:ディスク(段付き)材料、ピン付材料 スピンドルモーター  :ブラシレスDCモーター 外形寸法/重量    :880(幅)×660(奥行)×600(高さ)mm/105kg インターフェイス   :USB 標準価格       :3,980,000円(税抜) 販売目標台数     :発売後1年間で300台(国内・海外の合計台数) 発売日        :2017年3月21日(火) ■ローランド ディー.ジー.株式会社について ローランド ディー.ジー.株式会社は、XYZ軸の制御技術を元に、業務用インクジェットプリンターやカッティングマシンを中心とするカラー事業と、3次元切削加工機や彫刻機を中心とする3D事業を展開しています。カラー事業の分野では、1台のプリンターで、印刷と同時にイラストや文字などの輪郭を切り抜くことができる「Print&Cut」技術の先駆者であり、広告看板を製作するサイン業界などでインクジェットプリンター「SOLJET」「TrueVIS」「VersaCAMM」シリーズや、カッティングマシン「CAMM-1」「STIKA」シリーズを展開し、世界トップブランドとして市場をリードしています。近年では、幅広い用途での印刷に対応するUV-LEDプリンター「VersaUV」シリーズや、布地への印刷に特化した専用プリンター「Texart」シリーズをラインナップに加え、デジタル印刷の可能性を広げています。一方3D事業の分野では、「デスクトップ・ファブリケーション(机上工場)」コンセプトの下、人々のイメージをカタチにするデジタルものづくりツールとして、3次元切削加工機「MDX」シリーズや、デジタル彫刻機「EGX」シリーズ、3Dプリンターと切削加工機の組み合わせでプロフェッショナルのものづくりを支援する「monoFab」シリーズなどを展開しています。2010年には、歯科技工用ミリングマシンでデンタル市場に参入し、精巧な加工技術とデジタルソリューションで、業界のワークフローを変革しています。 ■会社概要 商号  : ローランド ディー.ジー.株式会社 設立  : 1981年5月1日 本社  : 〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4 代表者 : 取締役会長 冨岡 昌弘       取締役社長 藤岡 秀則 資本金 : 3,668,700,000円       東京証券取引所市場第一部上場 URL   : http://www.rolanddg.co.jp/ 事業内容: コンピュータ周辺機器の製造および販売 ■お客様のお問い合わせ先 ローランド ディー.ジー.株式会社 コールセンター 〒431-2103 静岡県浜松市北区新都田1-6-4 TEL : 0120-808-232 Mail: rdg-info@rolanddg.co.jp