報道関係者各位
    プレスリリース
    2003年9月18日 12:00

    大日本印刷、サイレックス・テクノロジー 指紋センサを搭載したUIM専用リーダライタを開発

    報道関係者各位
    プレスリリース
                                  平成15年9月16日
                         サイレックス・テクノロジー株式会社

    =====================================
    大日本印刷、サイレックス・テクノロジー 指紋センサを搭載したUIM専用リーダライ
    タを開発
    日本初のPKIとバイオメトリクスを組み合わせた携帯型認証ツールとして10月よりサ
    ンプル出荷開始
    =====================================

    大日本印刷株式会社(本社:東京 社長:北島義俊 資本金:1,144億円 以下:DNP)
    とサイレックス・テクノロジー株式会社(本社:大阪府東大阪市 社長:河野剛士 資
    本金:8億8,367万5,000円 以下:サイレックス)は、指紋センサを搭載したUIM(*1
    )専用リーダライタを開発しました。
    DNPが本年8月より販売開始している指紋認証機能付ICカード『DNP Standard®-9
    ADVANCE-FP』をUIM形状に加工したものを、当リーダライタに装着することで、日本
    初のPKI(*2)とバイオメトリクスを組み合わせた携帯型認証ツールとなります。

    ネットワーク上で個人を特定する手段として、PKIをベースとした認証システムが、
    現在、標準的なシステムとなっています。PKIベースの認証システムでは、ユーザ一
    人一人が個別の電子証明書と秘密鍵(以下:電子証明書等)を所有し、メールの暗号
    化、メールへの電子署名添付、サーバ利用時の認証などに利用します。この際、PIN
    (*3)入力によって本人確認を行い、所有者以外の利用を防止していますが、電子証
    明書等とPINを同時に持ち出された場合、悪用されてしまう危険性があります。この
    ため、電子証明書の利用時に、指紋認証などのバイオメトリクスによる本人確認を行
    い、所有者以外の利用を完全に防止する方法が提案されています。

    また、電子証明書等は、多くの場合、パソコンのハードディスク等に保存されますが
    、この場合、電子証明書等を利用できるパソコンが限定されてしまう、第三者に不正
    に持ち出される危険性がある等の問題があります。このため、持ち運びができ、内部
    データを不正に読み出すことができないICカードに、電子証明書等を保存するケース
    が増えています。電子証明書等をICカードに保存した場合、PIN照合をICチップ内部
    で行うことが可能なため、PIN流出の危険性が低くなるというメリットもあります。

    既にDNPは、フルサイズカード仕様の指紋認証機能付ICカード『DNP Standard®-9
    ADVANCE-FP』を、サイレックスは、指紋センサ一体型ICカードリーダライタ『MUSB2
    00-Combo』を商品化しています。これらを組み合わせることで、PKIとバイオメトリ
    クスを組み合わせた認証ツールを実現出来ますが、持ち歩くにはかさばるサイズであ
    ること、接続にケーブルを必要とすることなどから、モバイル用途に適したものでは
    ありませんでした。
    今回、両社は、PKIとバイオメトリクスを組み合わせ、かつ、携帯可能で手軽に使え
    る認証ツールの提供を目的に、今回のリーダライタを開発しました。

    今回開発したリーダライタと、DNP Standard®-9 ADVANCE-FP(UIM)を組み合わ
    せた、携帯型認証ツールには、以下の特徴があります。

    1.所有者以外による電子証明書等の利用を完全に防止
    DNP Standard®-9 ADVANCE-FP(UIM)は、PKI関連コマンドや指紋認証プログラム
    を内部に実装し、電子証明書等とカード所有者の指紋特徴点データも、ICチップ内部
    に保存します。
    電子証明書等の利用時には、指紋センサで読み取ったデータを、パソコン上で指紋特
    徴点データに変換し、これをICチップ内部に送り、所有者の指紋特徴点データと比較
    照合します。そして、利用者と所有者が一致した場合に、電子証明書等の利用を許可
    する仕組みとなっています。当リーダライタと、DNP Standard®-9 ADVANCE-FP(
    UIM)、専用ユーティリティの組み合わせによる認識率は、
    ●本人拒否率(FRR:False Rejection Rate)\