報道関係者各位
    プレスリリース
    2026年10月26日 14:00
    株式会社脳レボ

    人前で話すのが苦手な人へ|「上手く話す」より大切なこととは? 「伝わる話し方」の本質

    「人前に立つと緊張してしまう」
    「頭では分かっているのに、上手く話せない」
    「プレゼンになると、つい早口になってしまう」

    仕事でのプレゼンテーション、会議での発言、朝礼、講演、結婚式のスピーチなど、私たちは日常のさまざまな場面で「人前で話す」機会があります。

    そんなとき、多くの人が「もっと上手に話さなければ」「流暢に話さなければ」と考えます。

    しかし、脳レボ代表・川谷潤太が伝える「人前で上手く話すためのポイント」は、少し意外なものです。

    「上手く話そう」とするほど、実は伝わらなくなることがある。

    では、何を意識すればいいのでしょうか。

    結婚式のスピーチで起きた、ある変化

    以前、友人の結婚式に参列した際、友人代表としてスピーチをする女性がいました。

    ところが、スピーチを前にして、どこか落ち着かない様子。

    「どうしたの?」と声をかけると、

    「もう心配で心配で……。みんながちゃんと聞いてくれなかったらどうしようとか、上手く話せるかどうかが心配なんです」

    と話してくれました。

    そこで川谷は、こんな質問をしました。

    「誰に、この話を伝えたいの?」

    彼女はすぐに、

    「もちろん新郎新婦です!」

    と答えました。

    そこで、

    「だったら、新郎新婦が喜んでくれるように、気持ちを込めて伝えてみて」

    と伝えたところ、彼女はその後、堂々とスピーチを終えました。

    会場は大きな拍手に包まれたそうです。

    「上手く話す」ことに集中すると、視点が自分に向いてしまう

    この女性がスピーチ前に考えていたのは、

    「上手く話せるかな?」

    「みんな聞いてくれるかな?」

    ということでした。

    つまり、意識が「自分」に向いていたのです。

    しかし、スピーチの本来の目的は、自分が上手く話すことではありません。

    新郎新婦に、お祝いの気持ちを届けること。

    ここに気づいたことで、意識が「自分」から「相手」へと変わりました。

    すると、必要以上に「上手く話さなければ」というプレッシャーを抱える必要がなくなります。

    これは、結婚式のスピーチだけに限った話ではありません。

    プレゼンも同じ。「自分が何を話すか」より「相手に何を届けるか」

    例えば、会社で新商品のプレゼンをするとします。

    説得力のある数字を用意する。

    見栄えの良い資料を作る。

    話す内容を何度も練習する。

    もちろん、こうした準備は大切です。

    しかし、それだけでは「伝わるプレゼン」になるとは限りません。

    重要なのは、

    「何のためにプレゼンをするのか?」

    「誰に、何を伝えたいのか?」

    「相手にどうなってほしいのか?」

    という目的を明確にすることです。

    例えば、自分の昇進や評価を意識しすぎてしまうと、「自分がどう見られるか」に意識が向きます。

    一方で、

    「この商品によって、相手のどんな課題を解決できるのか?」

    「相手にとって、どんなメリットがあるのか?」

    と考えると、伝えるべき内容は自然と変わってきます。

    採用面接でも「相手目線」が重要

    これは採用活動にも当てはまります。

    企業の人事担当者が学生に会社の魅力を伝えるとき、

    「自社はこんなに素晴らしい会社です」

    「こんな制度があります」

    「働きやすい環境があります」

    と、自社の魅力を一方的に伝えるだけでは、必ずしも学生の心には響きません。

    なぜなら、学生が求めている情報とズレている可能性があるからです。

    学生が知りたいのは、

    「この会社で成長できるのか?」

    「どんな仕事ができるのか?」

    「どんな人たちと働くのか?」

    「自分のやりたいことが実現できるのか?」

    など、自分自身に関係することかもしれません。

    つまり、

    「何を話すか」よりも「相手が何を求めているか」を考えること。

    これが「伝わる話し方」の大切なポイントになります。

    人前で話すとき、最初に考えてほしい2つの質問

    「人前で話すのが苦手」

    「プレゼンで緊張してしまう」

    という人は、話し始める前に、まず次の2つを考えてみてください。

    1.誰のために話すのか?

    自分が評価されるためなのか。

    相手に情報を届けるためなのか。

    相手を喜ばせるためなのか。

    相手の悩みを解決するためなのか。

    まず、「誰に伝えたいのか」を明確にします。

    2.何のために話すのか?

    「とにかく上手く話す」ことが目的になっていないでしょうか。

    話す目的が明確になれば、伝えるべき内容も変わってきます。

    そして、この2つが明確になると、

    「上手く話さなければ」から「相手に届けよう」へ。

    意識を切り替えることができます。

    「流暢に話す=伝わる」ではない

    人前で話すとき、つい「流暢に話すこと」が正解だと思ってしまいます。

    しかし、どれだけ話し方が上手でも、相手が求めていることとズレていれば、なかなか伝わりません。

    逆に、多少言葉に詰まったとしても、

    「この人に伝えたい」

    「この人の役に立ちたい」

    という思いが明確であれば、その言葉は相手に届きやすくなります。

    大切なのは、自分がどう話すかではなく、相手に何を届けるか。

    人前で話すことに苦手意識がある人ほど、まずは「話し方」ではなく「目的」に目を向けてみてはいかがでしょうか。

    「誰のために?」

    「何のために?」

    この2つを明確にすることが、「伝わる話し方」への第一歩になるかもしれません。

    株式会社脳レボでは、企業・学校・スポーツチームなどを対象に、講演・研修・セミナーや人材育成コンサルティングなどを行っています。

    「能力を最大限に発揮できる人・組織をつくる」という視点から、脳の使い方やメンタル、コミュニケーションなどについて、さまざまなテーマで情報を発信しています。

    今後も川谷潤太のコラムを通じて、仕事や教育、スポーツ、日常生活に活かせる「脳の使い方」をお届けしてまいります。



    監修者:川谷 潤太(かわたに じゅんた)

    株式会社脳レボ 代表取締役
    https://nourevo.co.jp/

    大手学習塾にて最年少校長、全国塾講師No.1を獲得。その後、高校でスポーツメンタル指導を行い、多くの部活を地区優勝や世界一へ導く。2019年に株式会社脳レボを創設。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした実践的手法で、オリンピック選手から企業、教育現場まで幅広く指導。9年間で1,600回以上の講演や研修を行い、受講者は15万名を突破している。