報道関係者各位
    プレスリリース
    2016年9月6日 12:00
    産業能率大学スポーツマネジメント研究所

    最優秀選手 男子は内村航平、女子は伊調馨が選出  リオ五輪前後に選手に関するアンケート調査を実施

     産業能率大学スポーツマネジメント研究所(所長:情報マネジメント学部教授 中川直樹)は、リオ五輪前後にかけて日本代表選手に関する調査を実施しました。五輪前調査は7月26日から29日まで1万人を対象に、選手の「認知」や「注目」などを尋ね、五輪後調査は8月26日から28日まで事前調査の回答者から1千人を抽出し、選手の「視聴」や「満足」などについて尋ねました。視聴してよかった選手のうち「最優秀選手」と回答された数が一番多い選手をMVPとして記載しております。  いずれもインターネット調査会社を通じて実施しています。  調査の結果、男子最優秀選手には個人総合2連覇・団体総合でも優勝した内村航平選手(体操)、女子最優秀選手には五輪女子個人種目で史上初の4連覇を果たした伊調馨選手(レスリング)が選ばれました。項目別ランキングは、<観戦度>1位が福原愛選手(卓球)、<満足度>1位は内村航平選手となりました。五輪前後の調査から算出した<知名度上昇>は、松友美佐紀選手(バドミントン)が1位となり、ペアを組んだ高橋礼華選手(バドミントン)も3位に入るなど、今回の五輪を通して“タカマツ”ペアの知名度が急上昇しています。また、五輪前の注目度は高くなかったものの、観戦した結果、高い満足度であった選手を<ブレイク度>として算出しました。ブレイク度1位は、卓球シングルスで初の銅メダル、団体でも銀メダルを獲得した水谷隼選手(卓球)でした。  調査の設計・分析は、過去の五輪(北京、バンクーバー、ロンドン、ソチ)でも調査を実施した同研究所の小野田哲弥研究員(情報マネジメント学部准教授)が担当しました。小野田研究員は、「事前・事後の比較によって、五輪を通じた認知変化を計測することが本研究の目的。2020年の東京五輪では、開幕前に知る人ぞ知る有望選手の名前を公開し、閉幕後は感動度を数値化するなど、調査の面で大会の成功に貢献できれば」と話しています。同研究所では、五輪前後にわたる調査によって競技の普及などスポーツマーケティングの研究に活かしてまいります。 ■データ集 【男子MVP】 1位 内村航平(体操) 2位 萩野公介(競泳) 3位 水谷隼(卓球)  男子の最優秀選手には、個人総合2連覇と団体総合で2つの金メダルを獲得した体操の内村航平選手が320票を獲得し1位となりました。理由の中には、演技の美しさや団体主将としてのリーダーシップを評価するものもありました。 2位は日本代表選手金メダル第1号の競泳の萩野公介選手、3位には個人銅メダル、団体銀メダルを獲得する活躍をみせた卓球の水谷隼選手が続きました。 <男子MVP:トップ3> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_1.jpg 【女子MVP】 1位 伊調馨(レスリング) 2位 福原愛(卓球) 3位 吉田沙保里(レスリング)  女子の最優秀選手には、レスリングの伊調馨選手が選ばれました。理由の多くが4連覇の偉業を称えるもので、結果だけでなく最後まであきらめない姿勢で試合終盤に逆転したことも理由としてあげられました。  2位は、卓球女子団体主将としてチームを牽引した福原愛選手、3位は日本人選手団主将の重責を務め、4連覇の重圧がかかる中で銀メダルを獲得した吉田沙保里選手となりました。 <女子MVP:トップ3> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_2.jpg 【観戦率】 1位 福原愛(卓球) 2位 内村航平(体操) 3位 石川佳純(卓球) 観戦率1位は福原愛選手でした。4大会連続の出場となった今大会は卓球女子団体の主将を務め、ロンドン五輪に続く団体メダル獲得に貢献しました。3位には石川佳純選手(卓球)、6位に伊藤美誠選手(卓球)が入り、卓球女子3選手がいずれもトップ10に入りました。2位は内村航平選手(体操)で、4位にも体操の白井健三選手が入りました。 <観戦率:トップ20> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_3.jpg 【満足度】 1位 内村航平(体操) 2位 福原愛(卓球) 3位 ケンブリッジ飛鳥(陸上/トラック)  事前調査において、<知名度><注目度><金メダル予想>の3部門で1位の内村航平選手(体操)が事後調査の<満足度>でも1位となりました。大きな期待と注目の中、個人・団体で金メダルを獲得し、高い満足度となりました。2位は卓球の福原愛選手、3位は男子400Mリレーでアンカーを務めたケンブリッジ飛鳥選手となりました。 <満足度:トップ20> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_4.jpg 【知名度上昇】 1位 松友美佐紀(バドミントン) 2位 ベイカー茉秋(柔道) 3位 高橋礼華(バドミントン)  リオ五輪の開幕前と閉幕後で認知率が大きく上がった選手をランキングにまとめました。  最も知名度が上がった選手は、バドミントンの松友美佐紀選手となりました。ダブルスを組んだ高橋礼華選手も3位に入り、金メダルを獲得した“タカマツ”ペアの知名度が急上昇しました。2位は五輪初出場で金メダルを獲得したベイカー茉秋選手(柔道)でした。 <知名度上昇:トップ20> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_5.jpg 【ブレイク度】 1位 水谷隼(卓球) 2位 飯塚翔太(陸上/トラック) 3位 松友美佐紀(バドミントン)  事前調査における<注目度>と、事後調査における<満足度>から“ブレイクした”選手をランキングにまとめました。  ブレイク度1位は、卓球の水谷隼選手でした。開幕前の調査では9%程度の注目率にとどまっていましたが、視聴した方の多くが満足し、知名度も大幅に上昇(五輪前:28位→五輪後:5位)しています。 <ブレイク度:トップ20> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_6.jpg ■参考:観戦・意識調査 https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_7.jpg  リオ五輪で日本は、金メダル12個・銀メダル8個・銅メダル21個と計41個のメダルを獲得して、過去最多のメダル数となりました。メダル獲得数について、回答者の76%(「とても当てはまる」38.3%+「まあまあ当てはまる」37.7%)が“満足している”と回答しました。 ■調査概要 調査方法:インターネット調査 調査期間:(1) 事前調査 7月26日~7月29日 計4日間      (2) 事後調査 8月26日~8月28日 計3日間 調査対象:(1) 20代~60代の男女 計1万人      (2) 20代~60代の男女 計1千人        ((1)から1千人を抽出して追跡調査)      ※属性(地域・年代・性別)割付は、総務省平成25年人口推計比に準拠 <各項目について> MVP=視聴してよかった選手のうち「最優秀選手」と回答された数。(男女各1名ずつ) 観戦率=知っている選手のうち「視聴した」と回答された比率。 満足度=視聴した選手のうち「視聴してよかった」と回答された比率。(20選手まで選択) 知名度上昇=事後調査「認知率」― 事前調査「認知率」より算出。 ブレイク度=事後調査「満足率」― 事前調査「注目率」より算出。 <分析フレーム> https://www.atpress.ne.jp/releases/111187/img_111187_8.jpg