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報道関係者各位
プレスリリース

2015.06.03 15:00
ライオン株式会社

 ライオン株式会社(代表取締役社長・濱 逸夫)リビングケア研究所では、トイレットペーパーを使ってトイレまわりを気軽に楽しく「サッとひと拭き」できるトイレのふき取りクリーナー『ルックまめピカ』に関連したトイレまわりの情報について『知らなきゃ良かった トイレの秘密シリーズ』と題し、これまでに2報の発表をしています。
 今回、多くの人がトイレ掃除として行っている「拭き掃除」について、使っている道具やふき取り方法の違いによる効果を検証した結果を、第3弾「実は掃除をするたびに菌を塗り広げていた!?」としてご紹介します。

【図1】“しっかり拭き”で使用されるもの
【図1】“しっかり拭き”で使用されるもの

<調査・検証結果の概要>
 20~50代の女性の約8割が便器や便座、床や壁など、トイレの拭き掃除を週1回以上行っています。当社では、昔から行われている「雑巾による拭き掃除」と、最近、多くの人が実施している「トイレットペーパーによる拭き掃除」について使う道具や拭き方の実態と洗浄効果について検証しました。その結果、以下のことがわかりました。


<調査・検証結果の概要>
1.トイレの拭き掃除実態
しっかり拭きは「雑巾」、サッとひと拭きは「トイレットペーパー」使用がそれぞれ多数派を占める

2.「雑巾拭き」の新事実
「雑巾」を使用した拭き掃除では、かえって菌を塗り広げていた!?

3.手軽にできる「トイレットペーパー拭き」の盲点!
水拭き、から拭きでは汚れも菌もふき取れない


■調査・検証の結果
1.しっかり拭きは「雑巾」、サッとひと拭きは「トイレットペーパー」使用がそれぞれ多数派を占める
 トイレの拭き掃除を、便器や便座、その他便器まわりの様々な部分を一度にまとめて拭く“しっかり拭き”と、トイレを使用するついでや汚れが気になったときに気になった場所をちょっと拭く“サッとひと拭き”に分けて、それぞれの拭き掃除で何を使っているかを調べました。その結果、“しっかり拭き”の場面では、「雑巾」を使用している人が4割おり、“サッとひと拭き”では多くの人が「トイレットペーパー」を使用していることがわかりました。さらに、トイレに必ず置いてあるトイレットペーパーは、どちらの拭き掃除でも頻繁に使用されている実態が明らかになりました。(図1・図2 ライオン調べ 2014年)

【図1】“しっかり拭き”で使用されるもの(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_1.jpg
【図2】“サッとひと拭き”で使用されるもの(複数回答)
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_2.jpg


2.トイレ掃除に使用している雑巾は、きちんと洗っていても菌が潜んでいた!
 4割もの家庭で行われている、「雑巾」を使用した“しっかり拭き掃除”。繰り返し使う雑巾の清潔は保たれているのでしょうか?実際にトイレ掃除で使用されている雑巾を4家庭から回収し、雑巾に付着している菌の数を測定しました。
 その結果、雑巾の洗い方や使用期間、見た目の汚れ具合に関わらず、いずれの雑巾からも数千万個/枚を上回る菌が検出され、多いものでは5億個/枚もの菌がついていることが確認されました。
 石鹸を使用して雑巾を洗い、きちんと外に干している雑巾からも多くの菌が検出されたことから、繰り返し使用する雑巾の清潔を保つには、漂白剤などで定期的に除菌をする必要があると考えられます。

【図3】雑巾に潜む菌数
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_3.jpg
菌数の測定方法:寒天培地を用いて、培養し発育したコロニー数をカウント。
        本文中では、1CFU(※)を菌1個と表現する。
※CFU…Colony Forming Unitの略で菌数の単位。コロニー形成単位。

<「雑巾」を使用した拭き掃除では、かえって菌を塗り広げていた!?>
 家庭でトイレの拭き掃除に実際に使用した雑巾を用いて、全く菌のいない試験片(ポリプロピレンの板、以下 PP板)を軽く拭いて表面の菌数を確認しました。その結果、もともとは菌がいなかった試験片の表面から多数の菌が検出されました。つまり、濡らした雑巾で拭き掃除を行っても、菌がついた雑巾の場合には、かえって菌を広げてしまうことになるということが確認されました。

【図4】雑巾で水拭きした表面から検出された菌
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_4.jpg
方法:実際の家庭で使用した雑巾に滅菌水60%を含ませ、PP板(滅菌済み)を拭いた後、PP板に付着した菌を寒天培地へスタンプし培養により確認。


3.手軽にできる「トイレットペーパー拭き」の盲点!「から拭き」「水拭き」では汚れも菌もふき取れない
 トイレの拭き掃除をするとき、多くの人が「トイレットペーパー」を使用しており、その方法は「から拭き」「水拭き」「洗剤拭き」の3つに大別されます。その効果の違いを明らかにするために、汚れを光らせる特殊なライト(UVライト)を使って拭き残り汚れを「見える化」する実験を行いました。
 先ほどの実験で使ったのと同じようにPP板を試験片とし、ヒトの尿を試験片の表面上に垂らして乾燥させた「乾燥尿汚れ」を付着させ、布(※)で拭きとった後の汚れ残りを確認しました。
 その結果、「から拭き」・「水拭き」では汚れが残っており、拭き掃除によってむしろ汚れを広げてしまうことがわかりました。また、洗剤を使用した場合は汚れ残りがほとんど見られず、汚れを取り除くことができていました。
(※)水拭きでも破れずにふき取りできるものとして、布で代用

【図5】乾燥尿の汚れに対するふき取り効果
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_5.jpg

 さらに、「菌」についても「から拭き」、「水拭き」、「洗剤拭き」によるふき取り効果を検証しました。
 まず、全く菌のいない試験片の表面に、菌を加えた尿を付着させて、濡れたままの「尿ハネ汚れ」と乾いた「乾燥尿汚れ」を作成し、これらモデル汚れを上記3つの方法でふき取り、菌の除去効果を比較しました。その結果、「洗剤拭き」では、「尿ハネ汚れ」は完全に、「乾燥尿汚れ」でもほとんど菌が検出されない程度に、菌が取り除けていることが確認されました。一方、「から拭き」「水拭き」では、ふき取りの後の表面に多くの菌が残っており、むしろ一ヵ所にあった菌を広げてしまうことが確認されました。

【図6】「尿ハネ汚れ」と「乾燥尿汚れ」に関する菌のふき取り効果
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_6.jpg
方法:試験片(滅菌済みPP板)上に皮膚常在菌(Staphylococcus epidermidis)を加えたヒトの尿(滅菌済)0.05mLを添加しモデル尿ハネ汚れを作成。から拭き・水拭き・洗剤拭き(各々3回こすりその後下に向かって5往復拭く)をした後、PP板に付着している菌を寒天培地へスタンプし培養により菌数を確認。


【参考】オピニオンコメント(李 憲俊先生)
■梅雨シーズンは菌が好む最高の環境!
 菌が増殖するには「水・栄養・温度」の3つの条件が必要で、梅雨シーズンはその条件が揃い、菌が増殖しやすい環境と言えます。家族が毎日繰り返し使用する便座には、皮膚に存在した菌が付着しています。また、トイレの水には雑菌が存在し、水を流したときに、水とともに周囲に飛んでいます。さらに、温水洗浄便座でお尻を洗浄中にも、水圧が強いと水や菌が飛びます。つまり目に見えないレベルで細かい糞便がトイレを汚しているのです。
 使用するたびにトイレをサッとふき取れば、菌を増殖させることなく、清潔さを保つことができます。毎回ふき取ることで梅雨時に増えやすくなる菌を除去し、衛生的なトイレ空間を保ちましょう。

◎李 憲俊(り のりとし)
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_7.jpg
 韓国国立忠南大学助教授を経て、1991年一般財団法人食品薬品安全センター秦野研究所微生物研究室に入所。1996年に(株)衛生微生物研究センターを開設し、所長に就任。NHK「ためしてガッテン」や民放で、汚染微生物対策をテーマとしたテレビ番組にも多数出演。


■「から拭き」・「水拭き」ではなく除菌できるクリーナーを使いましょう♪
 今回の調査・検証では、トイレの中ですぐに手にすることができ、使った後は流して処分できるトイレットペーパーが、拭き掃除の便利なアイテムとして多くの人に活用されていることがわかりました。また一方で、「から拭き」「水拭き」では汚れをきれいにはふき取れないだけでなく、むしろ菌や汚れを塗り広げてしまうという事実も明らかになりました。
 『ルック まめピカ トイレのふき取りクリーナー』は、トイレットペーパーがボロボロにならずに汚れも菌もしっかり除去できるので、トイレのこまめな拭き掃除にもってこいのアイテムです!

◎杉本 美穂
ライオン株式会社 快適生活研究所 リビングケアマイスター
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_8.jpg
 消費生活アドバイザー。洗濯・掃除関連の製品企画、マーケティングを約20年、生活者向け講習会などを約5年経験。お掃除や食器の後片付けなどを手早くラクにできる方法などを紹介しています。


■トイレットペーパーでトイレまわりの“除菌拭き※”が簡単・手軽にできる
『ルック まめピカ トイレのふき取りクリーナー』
『ルック まめピカ抗菌プラス トイレのふき取りクリーナー』
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◎商品紹介
(1) 洗浄・除菌成分配合で飛び散った尿ハネや菌もすっきり落とせる
※除菌拭き:除菌する場合は、除菌したい部分に液がかかるようにスプレーし、5分おいてからふき取る。

(2) トイレットペーパーがボロボロにならない
https://www.atpress.ne.jp/releases/62929/img_62929_10.jpg
 トイレットペーパーのくずれを防ぐ“ボロボロ防止成分”配合。気軽に気持ち良くサッとふき取ることができ、使った後はトイレに流せます。

(3) 汚れを狙いやすく、トイレットペーパーでふき取りやすい「プチ泡スプレー」
 泡が出すぎず、たれ落ちにくいので便座の表裏や便器のふちなど細かい部分にも使いやすく、手早くふき取れます。

(4) コンパクトでキュートな「まめ型ボトル」
 棚や窓際など、目に付くところにおいてもかわいいデザイン。いつでもサッと手に取れて使えます。

(5) 700プッシュもできて経済的
 わずか2~3プッシュでトイレットペーパーが“お掃除シート”に早変わり!

(6) 爽やかなフレッシュアップルの香りとスッキリとしたミントの香り

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