印刷する

報道関係者各位
プレスリリース

2014.06.06 16:00
株式会社エヌ・アンド・シー

建設業界に特化した技術系人材派遣・人材紹介サービス「Construction Engineering」(コンストラクションエンジニアリング)」を行っている株式会社エヌ・アンド・シー(http://www.nandc.co.jp/)(本社:東京都港区、代表取締役社長 長田 健)は、2014年5月10日~5月12日の3日間、全国の20~59歳のビジネスパーソンを対象に、「建設業界における女性の活躍と外国人労働者受け入れに関する意識調査」をモバイルリサーチ(携帯電話によるインターネットリサーチ)により実施し、2,000名の有効サンプルを集計しました。
(調査協力会社:ネットエイジア株式会社)

リーダーが似合うタレント
リーダーが似合うタレント

(建設業界の人材不足に対する意識は?)
◆ビジネスパーソンの3割が“建設業界では深刻な人材不足が起こっている”と認識

建設業界では人材不足が深刻化していますが、全国の20~59歳のビジネスパーソン2,000名(全回答者)に、現在、どの業界に深刻な人材不足が起こっていると思うか聞いたところ、「農業/林業/漁業」49.4%、「医療/福祉」45.8%に次いで「建設業(土木業、建築業など)」が多くなり、29.9%でした。


(女性の活躍推進や外国人労働者の受け入れ拡大に対する意見は?)
◆「建設業における外国人労働者の受け入れ拡大の緊急措置決定」 認知率3割半
 「建設業における女性の活用を拡大する方針決定」 女性の認知率は2割強
◆日本の経済成長のために必要 「女性の活躍促進」7割強、「外国人労働者の受け入れ拡大」3割半
◆建設業界の人材不足解消のために不可欠 「女性の活躍促進」5割、「外国人労働者の受け入れ拡大」4割弱

建設業界の人材不足が深刻化していることを受け、政府は今年の4月に外国人労働者の受け入れを拡大する緊急措置を決め、同じく4月に国土交通省と業界団体は、女性技能労働者を今後5年以内に倍増させる目標を設けました。
そこで、全回答者(2,000名)に、政府の外国人労働者の受け入れを拡大する緊急措置決定を知っていたか聞いたところ、「知っていた」は34.8%と、ビジネスパーソンの3人に1人が知っていたと回答しました。
また、国土交通省の女性の活用を拡大する方針決定を知っていたか聞いたところ、「知っていた」は26.3%でした。男女別にみると、「知っていた」のは、男性では31.2%、女性では21.4%と、女性の方が認知率は低くなりました。

それでは、どのくらいのビジネスパーソンが“女性の活躍推進”や“外国人労働者の受け入れ拡大”を必要だと思っているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、まず、【日本の経済成長のため】にはどう思うか聞いたところ、≪女性の活躍推進が必要≫との意見に対する同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)は71.9%となり、男女別にみると、男性の66.6%に対し、女性では77.2%と女性の方が高くなりました。また、≪外国人労働者の受け入れ拡大が必要≫との意見に対する同意率は34.0%でしたが、最多回答は「どちらともいえない」という態度保留の回答で37.1%でした。
次に、【建設業界の人材不足解消のため】にはどう思うか聞いたところ、≪女性の活躍推進が不可欠≫との意見に対する同意率は50.9%となり、半数が同意を示しました。また、≪外国人労働者の受け入れ拡大が不可欠≫との意見に対する同意率は37.6%となり、「どちらともいえない」が36.2%でした。
日本の経済成長や建設業界の人材不足に対して、女性の活躍推進が必要・不可欠と思っているビジネスパーソンが多数派であることがわかりましたが、外国人労働者の受け入れ拡大については、判断が難しい問題だと捉えられているのかもしれません。


(建設業界の人材不足が引き起こす問題への不安は?)
◆建設業界の人材不足が引き起こす問題、「東北復興工事が進まない」では約8割、
 「東京五輪準備が間に合わない」では4割が不安を感じ、約4人に3人が工事の品質低下を不安視

建設業界の人材不足によって、工事の遅れや工事現場の事故増加、工事の品質低下などの影響が出かねないと懸念されていますが、それらに対するビジネスパーソンの不安はどの程度なのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、建設業界の人材不足による影響について、どの程度不安を感じるか聞いたところ、≪東北復興工事が進まない≫では78.4%が『不安を感じる』(「非常に感じる」と「やや感じる」の合計)と回答しました。また、≪東京五輪の準備が間に合わなくなる≫では40.6%、≪建設現場での労災事故が増加する≫では65.7%、≪(施工ミスや手抜き工事など)工事の品質が低下する≫では73.4%が『不安を感じる』としました。


(建設業界で働く女性の活躍による好影響は?)
◆建設業界の女性の活躍促進で、業界の「イメージアップ」、「就職人気度上昇」、「イクボス増加」が実現?
 “女性にやさしい家づくり”、“子育て世代にやさしい家づくり”の推進は3割前後が予想
◆自分が住む街の街づくりには“土木系女子”に携わってほしい 5割半
◆自分が住むマンションや勤務先オフィスビルの建築には“建築系女子”に携わってほしい 5割以上、
 女性ビジネスパーソンからの支持率が高い傾向

“建設業界の人材不足解消のためには女性の活躍推進が不可欠”との意見に対し、ビジネスパーソンの半数が同意を示しましたが、建設業界における女性の活躍は、人材不足を補うこと以外に、どのような好影響が考えられるのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、建設業界で働く女性(土木系女子や建築系女子など)が活躍することで、どのような良い影響があると思うか聞いたところ、最も多かったのは、「他業界でも女性の活躍が推進される」(51.3%)で、次いで、「建設業界のイメージがアップする」(38.7%)、「女性にやさしい家づくりが推進される」(32.8%)、「建設現場の雰囲気がよくなる」(29.9%)、「子育て世代にやさしい家づくりが推進される」(29.3%)が続きました。
また、建設業界の変化としては、「建設業界の就職人気度が上昇する」(23.9%)は約4人に1人が、「建設業界にイクボス(※1)が増加する」(20.5%)は5人に1人が変化を予想しました。
建設業界で働く女性が活躍することの影響は、建設業界の人材不足を補うだけにとどまらず、他業界の女性活躍の推進、建設業界の変化(イメージアップや子育てしやすい職場環境への転換、建設現場の雰囲気向上)、家づくりの変化(女性や子育て世代にやさしい家づくりが推進される)など、多岐にわたると考えられているようです。

それでは、どのくらいのビジネスパーソンが、自分の住む街の街づくりや自分の住宅、オフィスビルの建築に土木系女子・建築系女子に携わってほしいと思うのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、≪自分が住む街の街づくり≫には、土木系女子に携わってほしいと思うか聞いたところ、同意率(「非常にそう思う」と「ややそう思う」の合計、以下同様)は56.5%になりました。
同様に、自分が購入するマンション・家や自分が勤めるオフィスビルの建築には、建築系女子に携わってほしいと思うか(※2)聞いたところ、同意率は、≪自分が購入するマンション・家の建築≫では55.1%、≪自分が勤めるオフィスビルの建築≫では53.1%となりました。街づくりや住宅、オフィスビルのいずれにおいても土木系女子や建築系女子に携わってほしいと思うビジネスパーソンが多数派となりました。
男女別にみると、特に同性である女性からの支持が集まっており、≪自分が住む街の街づくり≫では女性の61.6%(男性51.2%)、≪自分が購入するマンション・家の建築≫では女性の62.0%(男性48.1%)、≪自分が勤めるオフィスビルの建築≫では女性の59.3%(男性46.9%)が携わってほしいと回答しました。特に女性ビジネスパーソンが、女性ならではの視点が活かされた街づくりや家づくり、オフィスづくりを期待している様子が窺えました。
※1 男性の従業員や部下の育児参加に理解のある経営者や上司のこと
※2 買う・建てるとしたらと仮定した上で聴取


(建設業界の女性が活躍するために有用なことは?)
◆女性が建設業界で活躍するために有用だと思うこと
「女性が働きやすい環境(トイレや更衣室など)の整備」8割半、「仕事と家庭の両立支援制度の充実」は8割
◆女性の活躍にはIT環境も有用? 「業界のIT化」は7割強、「現場でのウェアラブル・コンピューター活用」は6割

建設業界で働く女性が活躍するためには、どのようなスキルや環境改善が必要なのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、個々のスキルや働く環境の改善、建設現場のIT化に関する項目について、女性が建設業界で活躍するためにどの程度有用だと思うか聞いたところ、『有用だと思う』(「非常に有用だと思う」と「やや有用だと思う」の合計)割合は、【個々のスキル】の「建築士の資格取得」82.5%や「3D(3次元)CADスキルの習得」80.7%、【働く環境の改善】の「女性が働きやすい環境(トイレや更衣室など)の整備」86.0%、「仕事と家庭の両立支援制度の充実」80.7%では8割以上となり、「女性が働ける職場であることの対外アピール」75.2%や「建設業界のIT化(重機の遠隔操作など)」72.5%では7割を超え、多くのビジネスパーソンが有用性を感じているようです。
また、建設現場での情報端末利用も半数以上のビジネスパーソンが有用性を感じ、「スマホやタブレット端末活用による建設現場の業務改善」は66.9%、「建設現場でのウェアラブル・コンピューターの活用」は59.4%でした。
男女別にみると、すべての項目で男性より女性の方が高くなりましたが、「仕事と家庭の両立支援制度の充実」(男性74.2%、女性87.1%)や「女性が働ける職場であることの対外アピール」(男性69.4%、女性81.0%)は、その中でも特に女性の方が高くなりました。
業界で求められている資格やスキルの習得、建設現場のIT化も含め女性を受け入れられるように働く環境を改善することが、建設業界で働く女性が活躍するために有用だと考えているビジネスパーソンが多いようです。


(建設計画のプロジェクトリーダーが似合う女性タレントは?)
◆建設計画のプロジェクトリーダーが似合う女性タレント 「天海祐希」さんがダントツ1位、
 2位「江角マキコ」さん、3位「米倉涼子」さん、4位「菊川怜」さん

最後に、全回答者(2,000名)に、建設計画のプロジェクトリーダーが似合う女性タレントを聞いたところ、1位は「天海祐希」さん(400件)、2位「江角マキコ」さん(139件)、3位「米倉涼子」さん(121件)となりました。また、4位は東京大学建築学科卒業の「菊川怜」さん(102件)でした。

印刷する