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報道関係者各位
プレスリリース

2013.01.17 10:00
株式会社メディコン

小林製薬株式会社の関連会社である株式会社メディコン(所在地:大阪府大阪市、代表取締役社長:坪田 元明)は、前立腺がん治療に用いられる連結型の密封小線源治療機器『バード ブラキソース システム』の販売を1月7日に開始しました。

連結したシード線源例
連結したシード線源例

現在、日本において新たに診断される前立腺がん患者は、年間約5万人(※1)に及ぶとされており、その治療法は、がんの進行度合いにより手術療法、外部放射線療法、密封小線源療法、ホルモン療法、化学療法、待機療法など多岐に渡ります。
中でも前立腺がんの密封小線源療法は、「組織内照射」あるいは「ブラキセラピー」とも呼ばれ、長さ4.5mm、直径0.8mmの放射性シード線源を数十個、前立腺内に永久的に埋め込む治療法です。これらのシード線源から約1年間かけて徐々に放出される弱い放射線が、がん細胞に直接照射されるため、周辺組織や臓器への影響を低減できます。また、密封小線源療法の治療効果は前立腺全摘手術と同等以上という報告もあります。(※2)


■製品の特徴と利点
本製品は、合成吸収性素材のコネクタを用いてシード線源同士を連結して使用するシード線源です。シード線源を連結することで、以下の利点が期待されます。
1)医師が作成した治療計画に応じて、複数のシード線源を意図した任意の間隔で埋め込むことができます。
2)埋め込まれたシード線源の移動を軽減することが期待できます。(※3)
3)手技が簡便化され、手技時間の短縮が期待できます。

連結したシード線源例
http://www.atpress.ne.jp/releases/32579/a_1.png
シード線源が埋め込まれたX線画像
http://www.atpress.ne.jp/releases/32579/c_2.png


■製品発売の背景
日本における密封小線源療法は、約120施設で年間約3,800例が行われています(当社推計)。従来品で起こりえる術後の合併症として、体内でのシード線源の移動が挙げられます。これは前立腺の周囲を走行する多数の血管によるもので、シード線源が前立腺内だけでなく、肺、骨盤腔等、まれに心臓へ移動することもあります。従って、米国では、年間約35,000例行われている密封小線源療法の約70%において連結型シード線源が使用されています。今後日本の医療現場でも、連結型シード線源を使った密封小線源療法が普及すると予測しています。

製品に関する詳細は、当社公式サイト http://www.medicon.co.jp をご覧ください。


■製品概要
≪販売名≫
バード ブラキソース システム

≪仕様・製品概要≫
・クィックリンク:術者が治療計画に応じ任意にシード線源とコネクタを連結するタイプです。
・レディリンク :あらかじめシード線源とコネクタが連結されたタイプです。

≪クラス≫
高度管理医療機器(クラス(IV))

≪承認番号≫
22400BZX00158000

≪製造元≫
C.R.Bard社

≪発売日≫
2013年1月7日(月)

BARD、バード、ブラキソースは、C.R.Bard社の登録商標です。
(※1)国立がん研究センター がん対策情報サービス がん情報サービス 統計11より当社推計
(※2)Grimm,P,et al.,BJUI,vol.109(s)pg.22-29,Feb 2012
(※3)Tapen,E,et al.,Int.J.Radiation Oncology Biol.Phys,Vol.42,No.5,pp.1063-1067,1998


■株式会社メディコンについて
株式会社メディコンは、グローバルに医療機器を製造・販売する米国のC.R.BARD社と、OTC医薬品や日用雑貨および健康食品等を製造・販売する小林製薬株式会社が折半出資する合弁会社です。当社で取り扱っている製品は、主にC.R.BARD社より輸入しています。

≪会社概要≫
社名   :株式会社メディコン
本社所在地:〒541-0046 大阪市中央区平野町2丁目5-8 平野町センチュリービル9F
資本金  :1億6千万円
      (米国:C.R.BARD社 50%、日本:小林製薬株式会社 50%)
事業内容 :医療機器製造販売業(輸入販売)
取扱製品 :排尿ケア関連製品、エンドユロロジー関連製品、クリティカルケア関連製品、
      カテーテル固定関連製品、放射線治療関連製品、IVR関連製品、生検関連製品、
      EP関連製品、ヘルニア手術関連製品、外科関連製品、PEG関連製品、
      静脈栄養・化学療法関連製品、透析関連製品

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