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報道関係者各位
プレスリリース

2022.09.07 09:30
株式会社文藝春秋

 株式会社文藝春秋コミック編集部は『大難産』(山野一)を刊行します。全国書店にて9月8日(木)に発売します。電子版も同時配信し、マンガアプリでも順次配信を開始します。


 

 双子で難病!? 50歳目前で双子を授かった元・鬼畜漫画家の、超大変&ドラマティックな出産・育児コミック。


 元・鬼畜漫画家の“やすお”が50歳を目前にようやく授かった双子は、胎内でTTTS(双胎間輸血症候群)という一卵性双生児特有の病気にかかっていた。TTTSとは、本来独立しているはずの胎児二人の血管がつながっていて、供血児から受血児へ一方通行で流れている状態。成長に差が出るだけでなく、様々な症状の原因となるという……。


 

 妻の“クチ子”は「特殊漫画家のお前がせっせと描いた鬼畜漫画のカルマ返りだ」と憤慨する一方、やすおは「二人の血液型は適合してるんでしょうか」とトンチンカンな疑問を呈する。運命に翻弄されつつも、生まれてくる双子たちに会える日を待ち望む二人であった……。

 

 病院をたらい回しされた末、ついに最先端医療設備と名医たちに出会う。母クチ子は双子の命を救うべく、最先端のレーザー手術に挑む。クチ子の診察中、胎児の心音を耳にしたやすおは、窓の外に巨大みじんこが浮遊する光景を幻視する。これは一体、何の予兆なのか……。


 

 手術は無事成功するが、クチ子は身体にチューブやセンサー、介助器具が取り付けられた「スパゲティー状態」に。身動きも寝返りも許されず、一つ間違えば流産の危険が迫る「暗黒の4日間」が始まる。危うし、クチ子! その枕元へ、妊娠が発覚する直前に死去したはずの伯父さんが神主姿で現われ、「なーんもすんぱいね。もーすぐ夜が明けっから」とのたまうのだった……。


 

 いよいよ出産間近。再入院したクチ子は、予定日前に破水する。すぐにやすおに電話するが、泥酔していたやすおは起きる気配がない。「不在着信13件」にしてようやく気づいたやすお。翌朝、緊急の帝王切開手術が開始される。果たしてお腹の双子の運命やいかに……!

 

 1998年に元妻のねこぢるが死去した後、再婚した山野一が、双子生誕までの“超こっぴどい”日々を克明に、かつ自虐と諧謔を交えて描く。


 

(山野一のコメント)

「ウチの双子の女の子の妊娠時代のお話です。双胎間輸血症候群という珍しい病気にかかっており、親も子もかなりこっぴどい目にも遭いましたが、どなたも気軽に読めるお話となっております。お手にとっていただければ幸いです!」

 

書名:大難産

販売価格:1199円(税込)

体裁:B6判 並製カバー装

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784160901315


■関連情報■

◎文春オンラインで連載

https://bunshun.jp/category/nanzan

◎プロモーション動画公開中

https://www.youtube.com/watch?v=CAMLoj7z_G0

◎マンガアプリ「ピッコマ」で順次配信開始

https://piccoma.com/web/

◎マンガアプリ「LINEマンガ」で9月30日より配信開始

https://manga.line.me/


■著者プロフィール■

山野一(やまの・はじめ)

1961年生まれ。立教大学文学部卒。1983年山野一名義で「ガロ」デビュー。「貧困魔境伝ヒヤパカ」「混沌大陸パンゲア」「四丁目の夕日」等異色の単行本を発刊。1990年当時の伴侶ねこぢるのデビュー後は、裏方として制作に参加。1998年ねこぢる他界後はねこぢるy名義で「ねこぢるyうどん」「おばけアパート・前編」等を執筆。2006年再婚、2008年双子出生。


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