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報道関係者各位
プレスリリース

2022.05.13 16:00
積水ハウス株式会社

積水ハウスの様々な事業を紹介する「積水ハウス ストーリー」の公開を開始しました。

お客様の戸建て住宅への想いや、商品開発への想いを、毎回テーマを設定してご紹介します。

第21弾として5月13日に、積水ハウスが提案する、「経年美化のまちづくり」を楽しみながら暮らしていらっしゃるご家族についてのストーリーを公開しました。


約30年が経過し、緑が成熟した当社分譲地「コモンシティ星田」のまちなみ


■家を美しく見せる“緑”の効果

皆さんは、住まいや街を美しく見せる秘けつは何だと思われますか。

色々あると思いますが、そのひとつは、緑が多いこと。例えば、由緒あるお屋敷のまちなみが美しいのも、緑がたくさんあって、建物が緑の中で見え隠れするからです。また、ある調査(※1)によると、「みどり」は都市空間において、美しいまちなみの形成、ヒートアイランド現象などの都市気候を緩和、防火や防風などの防災機能、また、人々の憩いやリクリエーションの場を提供するなど、さまざまな役割を果たしており、コロナ禍を経て、住居選択において「みどり」の効果・機能が再認識・再評価されつつあります。「みどり」に配慮した環境整備の取り組みを行うことは、不動産価値の向上に寄与する可能性が高いと考えらえています。さらに、緑豊かな環境は、美しさだけでなく街や住まいに価値を与えたり、心地よく暮らしたりするためにも大切な要素なのです。


(※1)視界に入る「みどり」が住宅賃料に及ぼす影響より

https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=65489?pno=2&site=nli



■四半世紀以上かけて「経年美化」を実践 緑あふれる庭づくり

東京都23区内のJR駅から徒歩8分にお住まいの柴田さんご夫妻。お二人が東京に家を建てられたのは今から28年前の1994年4月のことです。夫・一彦さんの転勤をきっかけに、一彦さんのお母様が住んでいた東京で一緒に住むことにしました。当初の計画では、65坪の土地に一つの建物を建てる予定でしたが、当時の営業担当者から、家族それぞれが楽しめて、プライバシーも確保できる方が良いのではという提案を受け、同じ敷地内にご夫妻と娘さんお二人が住む家と、お母様が住む家の二つの建物を建てることにしました。敷地をいかに有効活用するかということを重視して設計しましたが、建築工事を始めようとして敷地に縄を張った際に、庭がとても狭いことに気づきます。そして…。


「わがままを言って、設計上で玄関前にあった広い駐車場スペースを庭として追加してもらいました。」(一彦さん)


28年前の柴田さんご一家


建築当初、柴田邸の庭には、一彦さんのお母様がお好きだったイロハモミジと、夏みかん、キンカンなどがありました。妻・てる子さんが唯一植えたいとリクエストをされたのが、6月に白い大輪の花を咲かせる大好きなタイサンボク。それ以外は、ほとんどがお知り合いからいただいたもので、お二人は大切に育ててきました。今では、在来種のユズリハを中心に、柑橘類など、約30本になりました。中でもご自慢の夏みかんは、1年に100個もの実をつけるため、毎年収穫すると、一彦さんは、てる子さんと一緒にマーマレードや、ジャム、砂糖漬けを手作りし、お知り合いにプレゼントしています。無農薬で育てている夏みかんで作ったこうしたプレゼントは、自然なほろ苦さがあり、お贈りした人からも好評なのだそうです。


庭の夏みかんの樹(左)になった夏みかんでつくったマーマレード(右)


柴田邸の庭には、在来種のヤマザクラやセンリョウも植えてあり、これらを目当てに、ウグイスや、メジロ、ヤマガラ、ヒヨドリといった野鳥が訪れます。音楽鑑賞が趣味のてる子さんにとっては、大好きなモーツァルトやベートーヴェンを聞きながら庭を眺めるのが至福の時。てる子さんが聴いている音楽のせいか、集まった鳥たちも会話を楽しみながら、さえずっているように感じるそうで、それを聞きながらてる子さんも楽しい時間を過ごしています。ほかにも、ご自慢の柑橘類の木々やサンショウもあるため、アゲハチョウなど様々な蝶が、柴田邸の庭に集まり、成長の過程も楽しんでいるとのこと。


「まるで、自分でアゲハチョウを育てているかのように感じられて、毎年巣立っていく蝶を見送るのも楽しみの一つなんです。」と、てる子さん。


庭にやって来る鳥のさえずりを聞きながら音楽を楽しむてる子さん


一方、一彦さんには、家を建てた当初からある大役が…。それは、家の周りの生垣や庭の樹木の剪定です。

新築当初は刈りこむほどではなく、背丈も小さかったサザンカやキンモクセイなどで作った垣根も、28年経った今では、大きく成長し、一彦さんご自身で定期的にメンテナンスをしています。秋になるとキンモクセイからはいい香りが漂ってきて、垣根の近くにある浴室で入浴をしているときにはその香りに癒されているそうです。


生垣のキンモクセイを剪定する一彦さん


庭のイロハモミジがお気に入りだった一彦さんのお母様は1年半前に他界されましたが、一彦さんは今でも思い出を大切にするように剪定を欠かさず、大事に育てています。また、柴田さんご一家が引っ越しをされる前から敷地の角にあった大きく成長したモミノキは、家の周りを通行する車や人の安全に配慮して、見通しが悪くならないようにと、他の樹木よりも剪定にも気を遣っているそうです。


新築当時の生垣(左) 28年間手入れをし、成長した生垣(右)


自分たちが楽しむだけでなく近隣への気配りも忘れず、庭の緑を育てる柴田さんご夫妻。家の前を通って登園する幼稚園に通う子どもたちとのコミュニケーションも楽しみの一つで、子どもたちに喜んでもらおうと、毎年12月になると、大きく成長した立派なモミノキに、昼間も楽しめるような飾り付けをしているそうです。庭の緑が「近隣の人から、柴田家の庭の樹を見るのが楽しみと言っていただけたのはうれしかったですね。樹木が多過ぎるかなと思ったこともありますが、育ててきてよかったです。」と一彦さんはおっしゃいます。


12月になると飾りつけをするモミノキ


さらに、一彦さんの楽しみは、孫の美月ちゃんとのお花屋さんごっこ。緑あふれる庭を見ながら育った美月ちゃんの将来の夢は、お花屋さんになることだそうです。


将来はお花屋さんになりたい孫の美月ちゃん


今後は、アヤメ科の多年草で春に花を咲かせるシャガを植え、以前、枯らしてしまった山野にあるような自然な感じの、夏に白やピンクの花を咲かせるホトトギスなどの山野草にも改めて挑戦したいと意欲を見せておられます。庭への愛情は増していくばかりの柴田さんご夫妻ですが、てる子さんは、今でも剪定で高いところに登る一彦さんが心配だと言います。「危ないので、登るのは3mくらいまでの高さまでにしてほしいですね(笑)」とおっしゃいます。


経年美化、その緑に囲まれる豊かなくらしとともに、今年金婚式を迎えた柴田様ご夫妻


積水ハウスでは、時を経て、経年変化とともに樹々が育ち美しさを増し、住む人々の愛着を育む「経年美化」のまちづくりや、庭などを通じて自然とつながり、緑を増やす「5本の樹」計画を推進しています。


皆さんも、家族とともに成長を続ける庭づくりをしながら、緑を感じる毎日を楽しんでみませんか。



■関連リンク

積水ハウスの庭づくり

https://www.sekisuihouse.co.jp/exterior/

「5本の樹」計画

https://www.sekisuihouse.co.jp/exterior/kw02/

「5本の樹」計画による、地域の生態系に配慮した在来種植栽推進

https://www.sekisuihouse.co.jp/company/sustainable2020/environment/biodiversity/activity1/

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