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報道関係者各位
プレスリリース

2021.11.19 10:15
大阪文化服装学院

デザイナーおよびファッション人材を育成する大阪文化服装学院(学校法人ミクニ学園 理事長・校長:岩崎 一哉※ 所在地:大阪市淀川区三国本町)は、ブランドマネージメント学科において、ファッションに特化したAIを展開する株式会社ニューロープと協業し、本年度よりスタートした新カリキュラム『AIビジネス活用』において、トレンドデータを実際に活用するスキルを身に着ける授業を同社支援のもと、スタートしています。

今回、当学院の学生が実際に企画立案・データ分析、2021年11月11日に学内発表した中から、特に優秀且つ有用と評価された内容をレポートとして公開します。

※崎は「たちさき」


Fashion AIを駆使して「デニム好き」を徹底分析


第一弾は「デニムを着用する人とその他のボトムスを着用する人の比較」。

学生ならではの視点がユニークながら、ファッション業界に示唆を投げかける内容となっています。


●データ分析者

大阪文化服装学院・ブランドマネージメント学科 2年生

有馬 司/上泉 愛/北野 暉/谷田 脩弥/山村 晴香


●データソース

Instagramから収集したファッション関連の投稿を画像解析にかけたデータ

期間   :2019年11月 - 2021年11月

セグメント:女性/20-29歳


(以下、学生のレポートの原文をベースとしたコンテンツとなります。)

<デニムを着用する人とその他のボトムスを着用する人の比較>

現代、多様化が進み周りとの差別化、個々の個性がより問われる時代になってきました。

ファッションの中でもどんなアイテムを使い、周りとの区別をつけるか。

ファッションの中でも最もベーシックなアイテム。“デニム”を使ったコーディネートで人々はどう周りとの差別化を図っているのか、またデニムを履く人以外との比較をまとめていきます。



■特徴による比較

デニムとその他のボトムスで絞り込み、頻出していたタグ(特徴)を降順ソートで表示し、デザイン、カラー、柄/ディテールに仕分けしてその違いを比較。


分析 デザイン


その他のボトムスはシルエットやセンタープレスなど全体的なデザインが多かったのに対して、デニムはダメージやカットオフ、ロールアップなどデニムならではのデザインが多かったように感じます。


分析 カラー


カラーはデニムはやはり地味な色、ベーシックな色が多い印象でした。また、明るいカラーのデニムよりも濃い色のデニムが多い事が分かります。その他ボトムスは表外下位にピンク、グリーン、カーキ、レッド、イエロー、パープルなどカラフルなものが多かったです。


分析 柄


柄、ディテールに関するラベルネームで頻出したワードはあまり違いがありませんでしたがカジュアルなデニムにもレースや花柄などのガーリー要素が強いものが多かったです。



■ローデータでの比較

Instagramのローデータを元にデニムとその他のパンツのコーディネートを100体分調査し、着合わせられているトップスと靴の種類それぞれの違いを比較しました。


ローデータ デニム合わせトップス

ローデータ デニム合わせシューズ


トップスではニットが半数以上を占め、それ以降下位はカットソーやスウェットなどカジュアルなアイテムが目立ちました。靴ではバレエシューズがショートブーツに続き多かったのが特徴的です。ガーリーなイメージのあるバレエシューズを合わせる事で女性らしい着こなしにする傾向がありました。


ローデータ その他合わせトップス

ローデータ その他合わせシューズ


トップスではデニム同様ニットが半数近くを占めていましたがデニムに比べシャツブラウスの比率が多く、綺麗めに着こなしているものが多かったです。また、カットソー、スウェットなどカジュアルなアイテムも多く見られました。靴ではデニムよりもスニーカーの割合が多いと言う意外な結果になりました。ヒールやパンプスなど綺麗めな着こなしも同様に多く見られました。


この結果から20代の女性に関してデニムのカジュアルさを女性らしいアイテムで着こなす傾向が多く見られました。反対に綺麗めなパンツをスニーカーなどで合わす着こなしも多かったです。



■まとめ

この結果から仮に、デニムを取り扱い若年層を対象とするジェイダ、エモダ、エゴイストなどの企業様に分析を提案するとした場合、デニムとそれ以外のパンツで取り扱うカラーはブラック、ブルーをベースとした物を多く扱い、柄ではチェックやレース、花柄などのガーリーな物。

トップスでは、パンツにあったカラーやテキスタイルを選び、ニット・カットソー・ブラウスを販売すると、より売り上げに繋がります。

また上記スタイリングでの購入者がInstagramに載せる傾向が強い、という調査結果となりました。


<Appendix>

●関連リンク

『AIビジネス活用』カリキュラム: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000081590.html



■カリキュラム支援企業/ニューロープ株式会社

ファッションに特化したAI「#CBK scnnr(カブキスキャナー)」を開発。カテゴリー・色・柄・素材・丈感・ディティールなど600種類の特徴を判定できる画像認識技術を軸に、EC上でのパーソナライズ施策、スタイリング提案、トレンド分析、需要予測などの技術をブランド、リテール、メディア、商社等に提供するファッションテックスタートアップ。



■ブランドマネージメント学科

専門学校では珍しい3年制のビジネス系学科。「プロデューサーコース」と「ショップ開発コース」の2コースがあり、将来的な独立、起業、経営者をそれぞれが目指し、ビジネス現場で求められる知識・経験を意識高く学ぶ学生が集まります。2年次には米国NY州のF.I.T.にて、ワークショップ形式の海外研修に参加。同校の教授からレクチャーを受け、ビジネス企画についてプレゼンテーションを実施。ここで得られたフィードバックを貴重な経験・ノウハウとして3年次のブランド企画へとつなげていくことになります。



■大阪文化服装学院(OIF)

創立75年の歴史を持つ、西日本最大級のファッション専門学校。「ファッションで社会に貢献する」という経営方針のもと、近年は海外のファッションスクールとの連携を高め、国際的に活躍できる人材の育成に注力。また、世界的にDXへのニーズが高まるなか、デジタルコンテンツへの投資も積極的に行い、「国際感覚」と「デジタルスキル」を融合し、新たな価値を生み出す創造力を養成している。「日本で最も高い成果をあげ、アジアを牽引する発信力を持ち、世界から信頼されるファッション教育機関であり続ける」ことをビジョンに掲げている。


学校法人ミクニ学園 大阪文化服装学院

所在地: 大阪市淀川区三国本町3丁目35-8

理事長: 岩崎 一哉

TEL  : 06-6392-4371

FAX  : 06-6391-5600

URL  : https://www.osaka-bunka.com/

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