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報道関係者各位
プレスリリース

2021.10.19 16:15
CNX Taiwan

CNX Taiwanは、2021年10月3日~17日に開催した「台北ファッションウィークSS22」が好評のうちに幕を閉じたことをご報告いたします。


YouTube URL: https://www.youtube.com/channel/UC8n5pOXW4YLU_iHhhsU8HVw/featured


台湾初のファッション歴史展も台北会場で成功をおさめました。さらに、今回は9ブランドが公式会場を抜け出し、文化遺産、国家音楽ホール、デパートや、台北101など、台北市内の様々なユニークな会場でショーを開催。場所の特徴をいかし、多彩なショーを通じて、今シーズンのコンセプトを観客に伝えました。また、世界でサステナビリティへの意識が高まる中、リサイクル素材やアップサイクル(創造的再利用)のコンセプトを取り入れたブランドも注目されました。今回の台北ファッションウィークは間違いなく新た基点となったことでしょう。新型コロナウイルス収束後に、海外のバイヤーとメディアを引き付けることができると願っています。


「JENN LEEの新コレクション」(画像提供:CNX Taiwan)


JENN LEEのブランドショーは、ストリート風なスケートボード場で開催。「家族の愛」をテーマにしたコレクションのため、芸能人とその家族をモデルとして起用し、今回の台北ファッションウィークに登場。



■台湾のファッション産業の発展を見る

初の台湾ファッション史をたどる展覧会


「台北ファッションウィークSS22」期間中、一般の方も見学できる《時装時代・時代時装》が開催されました。この展覧会は、60年代以降の台湾ファッション産業とデザイナーの物語をインスタレーション、写真、そして実際の作品を通じて語られます。展示スペースは、実際の様子を再現し配置されるため、まるで当時の台湾ファッションの記憶の中に引き込まれたような空間となっている。台湾ファッション産業が台頭した有力なテキスタイル時代から、台湾ファッションブランドが繁栄した輝かしい時代、そして海外ブランドの影響で不況に陥った時代、さらに、再起を果たした現在の台湾ファッションのストーリーを体感できます。現在、台湾の機能性繊維は世界全体の70%を占めており、繊維と衣服の総輸出額は約1兆1,000億円近くにも上り、世界で注目されている優秀な台湾デザイナーも年々増えています。本展は11月に、松山文創園区から台南の美学生活館(リビングアートセンター)に移設展示される予定です。


《時装時代・時代時装》台北会場の様子。今年の11月に台南の美学生活館(リビングアートセンター)に移設展示予定。(画像提供:CNX Taiwan)1


■台北各地でファッションショーが発生!

台湾の伝統とライフスタイルを融合したランウェーショー


近年、国際的なファッションウィークのムーブメントになりつつある、開催都市の各地で行われるファッションショーに応え、今回は参加した16ブランドのうち9ブランドが公式会場の外で発表を行いました。台湾の伝統的な民間信仰をコンセプトにした今シーズンのINFは、200年の歴史のある伝統家屋「林安泰邸宅」で開催。台湾の妖怪伝説を取り入れたトレンディーな服と、歴史的な味のある建築を融合させ、新旧を組み合わせた芸術的なショーを披露しました。


INFは、台北市では最も古い家屋でファッションショーを開催。台湾の伝統的な民間信仰をコンセプトにした新コレクションを発表。(画像提供:CNX Taiwan)


女性のボディラインのマジシャンと言われているデザイナーJENN LEEは、台北の高架橋の下にあるスケートボード場でコレクションを発表しました。「家族の愛」をテーマに、「命と成長のルーツを探求する」というコンセプトで観客に訴えました。国家音楽ホールで開催したLiyu Tsaiのコレクションのショーは、レトロな台湾マジョリカタイルと鉄窓花、そしてヨーロッパのルネサンスにおける古典主義を融合させた。GIOIA PANは、Breeze atreのSkyline Parkで、台湾の先住民文化の色と現代芸術を融合した作品を発表。アートとテクノロジーを服のデザインに統合するのが得意なClaudia Wangが台北101 AMBI SPACE ONEでショーを披露し、AKB48の元メンバーの阿部マリアがショーの最後のゲストモデルとして登場しました。


国家音楽ホールで行ったLiyu Tsaiのショーの様子(画像提供:CNX Taiwan)


GIOIA PAN、台湾の先住民文化の色と現代芸術を融合した作品(画像提供:CNX Taiwan)


Claudia Wang×阿部マリア(画像提供:CNX Taiwan)


■デザインを通じて、サステナビリティのコンセプトを表現 

環境に優しい取り組みを実現したブランド


今回、「サステナビリティ」をコンセプトにしたブランドが多数ありました。WANGLILINGは台湾の公営電力会社Taipowerとコラボレーションし「蛍光緑」のデザインによって、グリーンエネルギーと環境の持続可能性の概念をアウトプット。WEAVISMは、オーガニックコットン、リサイクルされたフィッシングネット(漁網)のナイロン、リサイクルPETボトルのポリエステル繊維など、環境に優しい生地を使用し、デザイン性と機能性を持つファッションを制作しました。


「Story Wear」は、SDGsのコンセプトを実行し、「ゴミゼロ」を目標としたブランド。全ての作品は、リサイクルデニムとパッチワークの技法で作られました。ランウェーショーの背景は、故斉柏林(チー・ポーリン)監督が空から撮影した台湾の美しい映像が映され、環境問題を訴えました。


左から、WANGLILING、WEAVISM、Story Wearの新作。(画像提供:CNX Taiwan)

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