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報道関係者各位
プレスリリース

2021.09.15 16:30
Global Innovation Challenge 実行委員会

Global Innovation Challenge 実行委員会(所在地:東京都港区、実行委員長:上村 龍文)は、障害を意識しなくてもいい社会を目指して、障害者の日常生活の支援ロボットをテーマとして開催したアワード『「Global Innovation Challenge 2021」~生活支援ロボットアワード~』の表彰式を、2021年9月12日にリモートで開催しました。本アワードには国内3チーム、海外6チームがエントリーし、選考の結果4チームが出場。全チームが4つ以上の課題を達成し、賞金総額は日本円で約6,600万円となりました。


表彰式会場の様子


各チームの課題チャレンジの様子をまとめたダイジェストムービーはこちらよりご確認ください。

https://youtu.be/sif4aaZrGEE



◆「Global Innovation Challenge 2021」~生活支援ロボットアワード~ 表彰式

表彰式は2021年9月12日にGICつくばイノベーションセンターにて開催しました。会場にて受賞チームのデモンストレーションを予定していましたが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各チームはオンラインで参加。各チームのロボットやパイロットの活躍をダイジェスト映像で紹介した後、受賞チームの表彰や各チームへの質問を通じて今回のアワードにかける想いや、今後の開発計画等を共有しました。


表彰式オンライン開催の様子


◆「Global Innovation Challenge 2021」~生活支援ロボットアワード~ 開催概要

【概要】

足の不自由な方の「自立歩行」を支援するロボットを研究開発している団体を対象とし、日常生活での動作を課題とする選考を通過した団体に、研究開発を支援する目的で賞金を授与します。


【対象】

下肢麻痺者の「自立歩行」を支援するロボットを開発している団体。


【選考基準】

日常生活での7つの動作を課題として設定。それぞれの課題を、自立歩行動作を支援するロボットを用いて、障害を持つパイロットが実施することができるか。


【賞金総額】

1,000,000USD(約1.1億円)*各課題の達成賞金は、下記の通り。


課題と賞金紹介


◆各チームの達成課題とロボット紹介

【公募エントリー参加団体:1チーム】

Team WPAL 藤田医科大学(日本) <達成課題:1・2・3・4>

ロボット名:WPAL|重量13kg、最大1.3km/h

装着型対麻痺者用歩行補助ロボット。内側股継手付き長下肢装具に6個のモーターが取り付けられています。それぞれのモーターをタイミングよく動かすことによって、健常人に似た歩行パターンを再現します。WPALは専用の歩行器と組み合わせて使用します。歩行器に付いているレバーとボタンにより、一人でWPALの操作ができます。


▼メッセージビデオ

https://www.youtube.com/watch?v=8EzIMDQUNJY

Team WPAL 藤田医科大学(日本)


【主催者推薦参加団体:3チーム】

Wandercraft(フランス) <達成課題:2・3・4・5・6>

ロボット名:Atalante|重量80kg、最大1.1km/h

杖や歩行器を必要としない外骨格ロボット。運動障害を持つ人々が自立して歩行できるよう設計されています。股関節-膝関節-足関節に動力があり、様々な動きが可能です。静的な自己バランスが可能なだけでなく、動的な歩行制御を備えて設計されています。ダイナミックなウォーキングにより、より自然な歩行を実現できます。


▼メッセージビデオ

https://www.youtube.com/watch?v=7Q0D5fNFeiM

Wandercraft(フランス)


FREE Bionics Japan株式会社(日本) <達成課題:1・2・3・4・5・6>

ロボット名:Free Walk|重量20kg、最大2km/h

C5からL1までの脊髄損傷、脳卒中で上肢機能が保たれている方が利用可能です。股関節と膝関節にモーターがあり、立つ、座る、歩くことを可能にしています。ロボットのコントロールは杖に取り付けたコントローラで行います。歩行時のバランスはパイロット自身がコントロールするため、杖や歩行器を使用します。


▼メッセージビデオ

https://www.youtube.com/watch?v=PuU4xkpkZfo

FREE Bionics(日本)


TWIICE(スイス) <達成課題:1・2・3・4・5・6>

ロボット名:TWIICE|重量15kg、最大1.6km/h

ロボットのコントロールは杖に取り付けたコントローラで行うことが可能です。歩行時のバランスはパイロット自身がコントロールするため、歩行補助具として杖を使用します。その技術設計は、ツールの堅牢性、信頼性、軽量性を実現するシンプルさへのこだわりに基づいています。


▼メッセージビデオ

https://www.youtube.com/watch?v=xOdL01tpF9E

TWIICE(スイス)


◆各チームの結果

https://global-innovation-challenge.com/event_and_project/2021/GIC2021.html#results



◆エントリー結果

▽主催者推薦

20チームへ連絡 → 3チーム出場


▽公募

3チーム受領 → 書類選考 → 1チーム通過・出場



◆今後の展望

次回は2023年の春に、茨城県つくば市に用意した会場にて、コンテスト形式での開催を予定しています。世界中の技術者に日本に集まってもらい、その研究開発の成果を披露いただき、見学できる機会を用意したいです。今回は家の中の活動が課題でしたが、今後は買い物や、公共交通機関を使った移動、スポーツ、登山等のアクティビティの課題を追加で設定し、より課題の幅を広げていく予定です。



◆「Global Innovation Challenge 2021」~生活支援ロボットアワード~ 公式ホームページ

https://global-innovation-challenge.com



◆プロモーションムービー

https://global-innovation-challenge.com/2021/#movie



◆コンセプトムービー

https://global-innovation-challenge.com/#movie

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