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報道関係者各位
プレスリリース

2021.08.17 11:00
三井広報委員会

三井グループ24社で構成する「三井広報委員会」は、第4回「三井ゴールデン匠賞」の応募受付を、2021年8月11日(水)より開始いたします。


本賞は、日本の伝統工芸の持続・発展に貢献する業界関係者・団体を表彰するものです。賞の開催にあたり、日本の伝統工芸の有識者と、文化や業種を異にする世界で活躍する多様な方々からの共感と協力をいただいております。

伝統工芸界には、後継者不足など課題がある中、日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手がいらっしゃいます。本賞は、こうした取り組みの担い手に称賛が集まる機会を作り、日本の伝統を次世代につなぐ取り組みを応援しています。このため、本賞は伝統工芸品の職人はもとより、器具・素材の開発や、経営・流通に関わる方など、伝統工芸界を支える幅広い個人や団体を応募対象としています。

日本の伝統文化の継承・発展、また国内外への情報発信の重要性が高まる昨今、第4回「三井ゴールデン匠賞」におきましても、伝統工芸の素晴らしさを広く伝える機会の創出に寄与して参ります。( https://mgt.mitsuipr.com/ )


第4回「三井ゴールデン匠賞」ポスター


■第4回「三井ゴールデン匠賞」概要

【目的】

日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手に、注目と称賛が集まる機会を作りたいという思いから、「三井ゴールデン匠賞」を創設しました。


【主催】

三井広報委員会


【後援】

経済産業省、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会


【賞の種類/賞金】

*三井ゴールデン匠賞:

5名または5団体以内。審査員による審査で選出。トロフィー(又は賞状)および、賞金50万円を贈与。


*モストポピュラー賞:

1名または1団体。一般の方々に伝統工芸を身近に感じていただく事を目的とし、インターネットによる一般投票により、「三井ゴールデン匠賞」受賞者の中から選出。トロフィー(又は賞状)および、賞金10万円を贈与。


*審査員特別賞:

若干名(該当者無しの場合もあり)。審査員による審査で選出。トロフィー(又は賞状)および、賞金20万円を贈与。


*奨励賞:

若干名(該当者無しの場合もあり)。審査員による審査で選出。トロフィー(又は賞状)および、賞金10万円を贈与。


【応募期間】

2021年8月11日(水)~10月22日(金) 必着


【受賞者発表】

2022年2月下旬予定


【贈賞式】

「三井ゴールデン匠賞」贈賞式、及び、モストポピュラー賞発表 2022年3月18日(金)


【応募資格】

伝統工芸の職務に従事している個人または団体で日本在住の方(国籍は問いません)


*伝統工芸品および、伝統工芸に関わる器具や素材などの開発活動についても応募対象となります。

*プロデューサー・ディレクターと作家との協同、または異業種を含む団体などでも応募可能です。

*過去に「三井ゴールデン匠賞」に応募された方、受賞された方もご応募いただけます。ただし、以前に受賞された方は受賞された取り組みとは異なる取り組みが対象になります。

*無形財や食品、生物については、応募の対象外とさせていただきます。

*1次審査を通過した方(ファイナリストに選出された方)には、応募される取り組みを象徴する作品1点を期日内に指定する宛先に発送していただきます。

*応募される取り組みを表す作品は、一辺の長さが2mを超えないようにしてください。

*応募資格につきましては、「三井ゴールデン匠賞」Webサイト「よくある質問」も併せてご参照ください。

 [ https://mgt.mitsuipr.com/about/qa.html ]


【応募方法】

「三井ゴールデン匠賞」公式サイトより専用の応募用紙をダウンロードいただき、必要事項を記入の上、作品写真と応募者写真を添えて、下記事務局宛てに郵送もしくはメールにてご送付ください。


[郵送]

〒135-0053 東京都江東区辰巳2-4-4-5F

株式会社ハート・アンド・アート内 「三井ゴールデン匠賞」事務局

TEL: 03-6457-0960


[Email]

mgt@mitsuipr.com


ご応募の自薦の他、推薦も受け付けております。是非ご応募ください。


【審査ポイント】

「技術・技能」「創造性」「持続性」。その視点から未来につながる取り組みを評価します。


【スケジュール】

応募受付期間            :2021年8月11日(水)~10月22日(金)必着

ファイナリスト発表         :2022年1月中旬予定

受賞者発表             :2022年2月下旬予定

一般投票期間(モストポピュラー賞投票):2022年2月下旬から3月上旬

贈賞式               :2022年3月18日(金)

                   モストポピュラー賞 同日発表


【審査員】

* 審査員長 外舘 和子 (工芸評論家 多摩美術大学教授)

* 清水 眞澄 (三井記念美術館館長 成城大学名誉教授)

* 河井 隆徳 (一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会 担当課長)

* 千 宗屋 (武者小路千家家元後嗣)

* 福島 武山 (日本工芸会 正会員 伝統工芸士 九谷焼赤絵細描作家)



■第3回「三井ゴールデン匠賞」グランプリ受賞者のコメント

*秋山 眞和 綾の手紬染織工房 宮崎手紬(綾の手紬)/宮崎県


このような素晴らしい機会に表彰していただき、本当にありがとうございます。

グランプリと聞いて、大変驚きました。

宮崎県の綾町は、もともと織物の伝統が無い町でしたが、そこでイチから試行錯誤したのが、結果的に良かったのではないかと思っています。ものづくりには伝統が必要ですが、そのためには作り手が次代へ繋いでいく必要があります。「三井ゴールデン匠賞」は、そのような取り組み自体に関心を持ってもらえる契機となるもので、そんな機会を作っていただいたことを大変嬉しく思います。また伝統を繋ぐ上では、昔のものを直接引き継ぐのではなく、その時代に生きる人々の生活に役立つものを作ることが大事だと考えています。その意味で、天然の染めには、奥行きのある色の美しさだけでなく、人々の健康にも役立つ面など、まだ大きな可能性があると思っています。これからも、そういった将来的な希望につながるものづくりに邁進できればと思います。



■第3回「三井ゴールデン匠賞」受賞者 講評

*秋山 眞和 綾の手紬染織工房 宮崎手紬(綾の手紬)/宮崎県

第3回「三井ゴールデン匠賞」グランプリ


「幻の色」とされていた貝紫による古代からの染色方法を解明、日本産巻貝を用いて還元建て染めに成功。さらには、貝紫の発色にふさわしい絹糸を求め、材料となる「小石丸」の養蚕から手がける秋山氏。困難を乗り越え理想とする原材料を生み出し、工芸らしいプロセスを積み重ねて織り上げられた風合いは独特の魅力にあふれ、海外へも価値が伝わるものである。また、宮崎県綾町というもともと織物産地ではない場所で産業化への道を拓いた実績も「未来へのタネをまいたといえる」と、30年以上に亘る熱意と姿勢が高く評価された。


*タヤマスタジオ株式会社 代表:田山 貴紘 南部鉄器/岩手県盛岡市

※団体として応募

第3回「三井ゴールデン匠賞」モストポピュラー賞


南部鉄器の伝統工芸士である父・田山 和康氏(田山鐵瓶工房 代表)を顧問にその技術を受け継ぎながら、職人の就労環境の整備、多様なメンバーの組織編成など人材育成面での取り組みが高く評価された。特に、技術を習得するには10年はかかるといわれる南部鉄器の製造において、若手職人でも全工程にかかわれるよう加飾面での工程を減らした鉄瓶「あかいりんご」の企画は、安価な代替品と競うための工程短縮とは違い、量産材料の使用、機械化に頼らざるを得なかった状況を大きく変え、従来の伝統工芸品と機能的に劣らない品を仕組みの工夫により提供可能にし「今後の展開が期待される」と好評だった。


*株式会社大直 代表:一瀬 美教 市川和紙/山梨県市川三郷町

※団体として応募

第3回「三井ゴールデン匠賞」


「紙という伝統工芸の英知を残しながら、魅力的なプロダクトとして進化している」と、好評を得た大直。生産量が最盛期の3分の1にまで減少していた市川和紙を復興すべく、破れにくい障子紙「ナオロン」を開発。さらには、ナオロンをくしゃくしゃにすることで風合いを出し、工業デザイナー・深澤 直人氏と和紙製品「SIWA」を共同開発。日用品として展開し高い完成度でブランドを確立した。当事業を担当する従業員を新たに確保するなど、地域雇用にも貢献。商品開発、デザインノウハウを社内で蓄積、社外デザイナーとの連携、海外展示会出展等の海外事業のノウハウも蓄積し、持続的に事業継続をするために務める。一方で、伝統的なものづくりを継承するクラフトブランド「めでたや」とのバランスのよさも注目された。


*株式会社 堤淺吉漆店 代表:堤 卓也 漆精製・販売/京都府京都市

※団体として応募

第3回「三井ゴールデン匠賞」


漆の原材料店として、国内外の漆の特徴を見極めニーズにあわせて精製・調合する技術の高さは業界で欠かせない存在、と高く評価された。1999年には、紫外線や雨風に強い高分散精製漆「光琳」を開発。日光東照宮・平成の大修理など重要文化財建造物の修復に採用される。一方で、若い世代が中心となり、2016年からは漆を次世代へとつなぐプロジェクト「うるしのいっぽ」を開始。東京オリンピック種目にも選ばれたサーフィン、BMX(自転車)、スケートボードなどスポーツ用具分野の漆塗装の可能性、環境への配慮、サスティナビリティの高さを提案。まさに、新しい工芸の姿といえる。


*水落 良市 三条製作所 越後三条打刃物/新潟県三条市

第3回「三井ゴールデン匠賞」


古くから金物の産地として知られる三条でも高い技術を持ち、老若多くの職人にとって「精神的支柱」といわれる水落 良市氏。「世界の鍛治職人イワサキ」と呼ばれた岩崎 重義氏のもとで修行を積む。和剃刀を専門で製造できる職人は全国でも類を見ず「つけ替え刃が主流となったなかで和剃刀の需要は小さいかもしれないが、間違いなく鍛冶の真髄のひとつ」と、高評価を得た。若手鍛冶職人志望者の受け入れも熱心に行っている。



■「三井ゴールデン匠賞」について

~日本の伝統工芸の持続・発展に貢献する業界関係者・団体を表彰~


伝統文化における革新性とは何でしょうか。

三井広報委員会は、日本の伝統を継承しながら未来につながるものづくりに真摯に取り組み、さらに発展させている伝統工芸の担い手の活動にそれを見出しました。

私たちはこの賞を通して、日本の伝統を次世代につなぐ取り組みを応援していきます。


*主催:三井広報委員会

*後援:経済産業省、一般財団法人 伝統的工芸品産業振興協会


※2015年に「三井ゴールデン匠賞」創設。これまでに3回(2015年度/2017年度/2019年度の隔年実施)にわたり、優れた活動を行う伝統工芸の担い手にスポットライトを当て、その功績を称える活動を行ってきました。


「三井ゴールデン匠賞」公式サイト: https://mgt.mitsuipr.com/



■三井広報委員会について

三井グループ企業24社で構成される三井広報委員会は、“人を大切にし、多様な個性と価値を尊重することで社会を豊かにする”という理念のもと、様々な文化活動および広報活動を行う組織です。活動を通じ、国際交流や地域社会の活性化に貢献するとともに、社会の繁栄と福祉に寄与し、三井グループのより一層のイメージ向上を目指しています。


〈会員会社一覧〉

三機工業 新日本空調 三井住友建設 サッポロビール 東レ 王子ホールディングス デンカ 三井化学 日本製鋼所 三井金属 東洋エンジニアリング 三井E&Sホールディングス 商船三井 三井物産 三越伊勢丹ホールディングス 三井住友海上 三井住友銀行 三井住友ファイナンス&リース JA三井リース 大樹生命 三井住友トラスト・ホールディングス 三井不動産 三井倉庫ホールディングス エームサービス


〈主な活動〉

*「三井ゴールデン匠賞」の提供

*「三井ゴールデン・グラブ賞」の提供

*「三井ゴールデン・グラブ野球教室」の開催


三井広報委員会公式サイト: https://www.mitsuipr.com/

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