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報道関係者各位
プレスリリース

2021.02.25 11:00
株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン、エクストリーム-D株式会社

世界をリードするAI/ビッグデータ・ストレージプロバイダー企業の株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン(本社:東京都千代田区、代表取締役:ロベルト・トリンドル、以下 DDN)と高速計算プラットフォームサービスプロバイダーのエクストリーム-D株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:柴田 直樹、以下 エクストリーム-D)は、昨今多様化するHPC(High Performance Computing)へのニーズに応えるべく、気軽に利用できるHPC環境の提供を目指して、互いのリソースを活かし技術連携パートナーとして業務連携をすることを発表しました。これにより、エクストリーム-Dが提供するサブスクリプション型のHPC共有プラットフォーム“AXXE-L by XTREME-D(以下 AXXE-L)”では、DDNが提供する世界でも10,000社以上の導入実積を誇る高速ストレージのオプションを選択することが可能となります。


これまでは研究機関や公共部門における採用が顕著であったHPCシステムは、AI(人工知能)やディープラーニング(深層学習)といった最先端の分野にも適応範囲を広げています。高まる市場ニーズに対して、実際のHPC環境の設計・構築・運用には高度なシステムインテグレーション技術が必要であり、その導入の難易度と初期コストの高さから依然として導入に向けたハードルが高いのが実情でしたが、エクストリーム-Dが2019年より提供を開始した“AXXE-L”は、HPC環境に必要な要素をオールインワンで提供し、さらにはオンプレミス、データーセンター、クラウドを問わない環境に対応できるマルチプラットフォームを実現するプラットフォームサービスを月額30万円台から提供することで、“Webブラウザから誰でも気軽に使える”スーパーコンピューターサービスを推進してきました。


HPC環境を構築する“AXXE-L”のストレージオプションには、高速ストレージを希望するユーザーのためにHPC環境で実績のあるDDNのハイパフォーマンスストレージをクラウド連携機能である“DDN EXAScaler S3 Data Service”と共に採用しています。DDNのストレージは、オープンソース並列ファイルシステムLustreをベースとした高性能並列ファイルシステムソリューションで、データ分析、機械学習、AIなど様々なワークロードに対応するために常に最適化を図っています。Lustreファイルシステムを搭載したDDNストレージソリューションは、過去20年間にわたり非常に要求の厳しい世界有数のスーパーコンピューターを支えるストレージとして豊富な導入実績を誇ります。最近では世界No.1を獲得した国立研究開発法人理化学研究所様のスーパーコンピューター「富岳」( https://ddn.co.jp/media/2020/11/17/240 )や、データ分析、機械学習、AIなど様々なワークロードに対応する国立研究開発法人産業技術総合研究所様の「AI橋渡しグリーンクラウド基盤」( https://ddn.co.jp/media/2020/12/16/245 )での採用を発表しています。これらの高い性能実績をコストメリットと組み合わせ国内の幅広い企業に展開することで、“F1級に高速”なHPC環境の活用を提供します。現在AXXE-Lでは、導入した顧客にDDN高速ストレージの提供を開始しており、利用いただいたお客様から高評価を得ています。今後はDDN EXAScaler S3 Data Serviceを活用し、よりシームレスにパブリッククラウドとプライベートクラウド環境を利用出来る様に両社で開発を進める予定です。


この業務提携について、DDNの代表取締役 ロベルト・トリンドルは、次のようにコメントしています。

「DDN は、世界有数のスーパーコンピューターに採用された実績を基に、HPC向けストレージのリーダーとして業界を牽引してきました。この度のエクストリーム-D様とのパートナーシップにより、当社が長年蓄積してきた技術的ノウハウを多くのAXXE-Lユーザーに提供できることを喜ばしく思います。HPC導入を今まで躊躇していたユーザーの皆様にも“気軽に”活用いただける環境の提供を推し進めるべく、これからもエクストリーム-D様と緊密に連携していきたいと考えています。」


また、エクストリーム-D 代表取締役 柴田 直樹は「AXXE-Lは技術計算分野向けのHPC環境のみならず、深層学習に代表されるデータ分析でも利用されはじめています。その分析対象データは巨大化しており、大規模データの高速アクセス環境と長期間の安定的な保管と管理が必須になります。この技術連携でAXXE-Lは安定した演算性能に加え、高速なデータI/O性能を提供することが可能になり、お客様のニーズに応えることが可能になります。 今後もDDN様と緊密に連携し、さらなる機能開発を推進して参ります。」と抱負を述べ、HPC業界のさらなる発展に貢献すべく事業推進に尽力しています。


なお、本発表を機に、今後も両社による協同プロモーションやサービス開発など、様々な形で連携を予定しています。


【動画】業務提携に関する両社代表対談

https://youtu.be/erhS6cA30ME

出演者:株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパン 代表取締役 ロベルト・トリンドル

    エクストリーム-D株式会社 代表取締役 柴田 直樹

両社代表写真


■エクストリーム-D:AXXE-Lについて

AXXE-Lは、誰でも簡単に数値計算、データ分析/解析などのHPCジョブを行えるようエクストリーム-Dが開発した当社のスパコン技術を駆使したベアメタル(注)高速計算プラットフォームサービスです。HPCに必要なインフラストラクチャーを当社で管理するデータセンターに設置しており、必要な時に、必要なだけ、最新鋭のサーバー製品で構築されたスーパーコンピューターを使って、HPCジョブを実行していただくことが可能になります。また、AXXE-Lは最新の開発環境、ミドルウェアを搭載し、最新のCPU、GPUおよび相互接続オプションを備えています。人工知能、機械学習・深層学習をはじめとするデータサイエンス分野、製造分野における数値計算など多岐に渡る応用が可能です。(注)AXXE-Lは仮想マシンではなく、物理サーバーを利用した(ベアメタル)サービスになります。



■株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンについて

データダイレクト・ネットワークス (英語表記 DataDirect Networks、以下 DDN)は、インテリジェント・インフラトラクチャーを実現する人工知能(AI)とデータ管理ソフトウェアおよびハードウェア・ソリューションのグローバルリーダーとして、データ集約型のグローバル企業のビジネス課題を解決します。DDNは、過去20年以上にわたり10,000社以上の企業、政府機関、公共部門の顧客に選ばれるデータ管理プロバイダーとしての地位をグローバルに確立してきました。

TintriはDDNのエンタープライズ向けストレージソリューション、VMstore、IntelliFlashおよびNexentaStorを提供する子会社です。インテリジェント・インフラストラクチャーのイノベーションにより、オンプレミスおよびマルチクラウド環境のシンプルさ、効率性、俊敏性を実現し、企業顧客に高いユーザー体験を提供しています。

株式会社データダイレクト・ネットワークス・ジャパンはDDNの日本法人・100%子会社として2008年に設立され、AI/ビッグデータの分野に最適化された製品を日本市場で展開しています。

詳細については、 https://ddn.co.jp/index.html をご覧ください。



■エクストリーム-D株式会社について

HPCクラウドコンピューティングへのアクセスを簡単、高速、効率的、経済的にすることを目標に、2015年設立。本社は東京都品川区に、米国子会社(XTREME-D AMERICA Inc.)を米国カリフォルニアに置いています。日本発のクラウドスーパーコンピューティング関連スタートアップとして、ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)およびクラウド技術で20年近くの経験を持つメンバーで構成されています。物理マシンによるスーパーコンピューター共有サービス AXXE-L by XTREME-Dは、誰でもHPCリソースを利用できるようにし、堅牢なUI/UXおよびクラウド管理機能により使いやすいカスタマーエクスペリエンスを提供します。詳細については、 https://xtreme-d.net をご覧ください。



※ 掲載されている情報は、発表日現在の情報です。最新の情報と異なる場合がありますのでご了承ください。


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