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報道関係者各位
プレスリリース

2020.11.04 11:00
株式会社ユニクロ

ユニクロは、1か月以上の在宅勤務経験がある親を持つ子供(小学4~6年生)100人を対象に、「親子関係と部屋着に関する調査」を実施しました。調査結果によると、100人の子供のうち、59人が「おうち時間が長くなって仲良くなった」と回答し、コロナ禍を仲良く一緒に過ごす親子の姿が浮き彫りとなりました。「キャッチボールが出来た」「仕事をする姿が見れて新鮮」という声が上がる一方で、「勉強しないと叱られることが多くなった」という声も上がり、長時間一緒にいることで、つい子供にうるさく干渉してしまい、親と子の良いコミュニケーションがとれていない状況も見えてきました。また、2人に1人が親には「清潔感」のある部屋着を着て欲しいと思っており、在宅時に緩みがちな服装を子どもたちはしっかり見ているということがわかりました。

    

神奈川大学教授の杉山崇先生によると、「コロナ禍によりおうち時間が長くなったことで、親子の関係性に変化が起きています。一緒に勉強したり、遊んだりするなど共通体験を持つことで、親子関係はより良くなります。一緒に動けるような動きやすい服を選ぶといいですね。親子関係を改善したい時は、部屋着の選び方を考えてみてはいかがでしょうか。子供は親が思う以上に、親の姿を見ています。服装は自分というアイコンをつくるアイテムであり、メッセージです。だらしない恰好で言われても、反発が生まれるだけで言うことを聞いてくれない可能性もあります。子供を叱る前に自分の姿を見直してみませんか」とコメントしました。


~ニュースレターサマリー~

◆ 「100人の子供に聞いた、親子関係と部屋着に関する調査」

1.80人が「親が家にいる時間が長くなってうれしい」、59人が「仲良くなった」と回答。 

 「仕事をする姿が見れて新鮮」という声が上がる一方、「勉強しなさいと叱られることが増えた」という声も。

2.おうち時間に子供が見た!子供から見た親の部屋着実態。

  パジャマや古くなった外出着、Tシャツ・短パン等、緩みがちな実態が明らかに・・・!

  2人に1人の子供が、親には「清潔感のある」部屋着を着て欲しい。

3.杉山崇教授に聞く 「コロナ禍の親子関係を変える部屋着の可能性」

◆ニューノーマル時代の子供の部屋着事情~部屋着は「リラックスモード」のスイッチだった~


「100人の子供に聞いた、親子関係と部屋着に関する調査」

調査主体:ユニクロ                   

調査方法:インターネット調査 

調査期間:2020年9月25日~9月27日    

調査対象:小学校4~6年生の子供100名 ※在宅勤務経験が1ヶ月以上ある親を持つ


100人の子供に聞きました。80人が「親が家にいる時間が長くなってうれしい」、59人が「仲良くなった」と回答。

「仕事をする姿が見れて新鮮」という声が上がる一方で、「勉強しなさいと叱られることが増えた」という声も。

学校の臨時休業や、テレワークの導入によって、親子が家で一緒に過ごす時間が増えています。おうち時間が増えたことで親子の関係性にも変化が起きているのではないでしょうか。そこで、100人の小学校高学年の子供に、「お父さんやお母さんが家にいる時間が長くなってうれしいですか」と尋ねたところ、80人が「うれしい」と回答。また「家族の仲は良くなったと思いますか」という質問に対して、約6割の59人が「良くなった」と回答。コロナ禍のおうち時間を仲良く一緒に過ごす親子の姿が浮き彫りとなる結果でした。

うれしい理由として、「キャッチボールが出来た」「勉強を教えてくれるから」「一緒にご飯が食べられるから」「仕事をする姿が見れて新鮮」という声が上がる一方、「勉強しないと叱られる」「細かいことで叱られる」などの声も上がりました。「長時間一緒にいることで、つい子供にうるさく注意してしまい、親と子のコミュニケーションがとれなくなっている可能性がありますね」と専門家の杉山崇先生も指摘しています。


おうち時間に子供が見た!親の部屋着実態。パジャマや古着、Tシャツ・短パン、緩みがちな姿が明らかに・・・!

2人に1人の子供が、親には「清潔感のある」部屋着を着て欲しい。

おうち時間が増えて、自宅で、子供は親のどんな姿を見ていたのでしょうか。子供に自宅での親の服装について聞いたところ、「ルームウエア」50人、「Tシャツ・短パン」27人、「ジャージ」26人と、自宅では ゆったりとした服装で過ごしているようです。また17人が「パジャマ」を、13人が「古くなった外出着・着なくなった外出着」を部屋着にしており、テレワークといえども、自宅では気持ちが緩みがちな親の姿が見えてきました。

お父さん、お母さんに着て欲しい部屋着について聞いたところ、最も多かったのは「清潔感がある」の54人で、2人に1人の子どもが、親の部屋着に「清潔感」を求めていることがわかりました。16人が「友達に見られても恥ずかしくない」・「オシャレ・デザインが良い」と回答し、「見栄え」も重要のようです。また、40人が「動きやすい」を上げており、休日などに「一緒に遊べる」ことも望んでいるのかもしれません。

親の部屋着についてどう思うか尋ねたところ、14人が「どちらかというと嫌い」と回答し、そのうち12人が嫌いな理由として「おしゃれじゃない」を上げています。子供の印象を良くするために、おしゃれな部屋着を選ぶのもコミュニケーションの一つです。部屋着が、おうち時間の親子の重要なコミュニケーションツールとなるのかもしれません。


杉山崇先生に聞く「コロナ禍の親子関係を変える部屋着の可能性」

「コロナ禍では、親子で一緒に体験できる経験を見つけよう。一緒に動けて遊べる服を選ぶといいですね」

コロナ禍で親子の関係性も変化しており、負のスパイラルに陥った家族の悩みの相談事も増えています。今回、「親子で一緒に過ごせて良かった」という人は、勉強やゲーム、スポーツなど、親子で一緒にできることを見つけられた家族が多かったからではないでしょうか。親子関係は自己心理学では、(1)鏡映的自己対象(褒められて嬉しい関係)、(2)理想化自己対象(理想化して尊敬する関係)、(3)双子自己対象(双子のように遊ぶ関係)の3つの親子関係に分類できます。長い時間を一緒に過ごすことで(3)の友達のような関係性を築くことができたのではないでしょうか。親子が家の中で一緒に動けて、遊べる服を選ぶと良いかもしれませんね。

 

「大人が思う以上に、子供は大人の服装を見ています。子供を叱るときは大人もきちんとした格好を選んで」

調査では、「勉強しろなど親がうるさい」という声も上がって一緒にいるのがつらいという声もありました。幼稚園で実施した実験では、GパンにTシャツのようなラフな服装の人の言葉より、紺・黒のスーツを着た人の言葉に子どもたちは従いました。大人が思う以上に、子供は親の存在感を大きく感じていて、服装を見ているのです。実は服装の選び方一つで関係性は違ってきます。だらしない恰好で言われても、反発が生まれて、言うことは聞いてくれません。子供を叱る際は、(2)の関係性を意識して、だらしない恰好ではなく、清潔感のあるアイテムを選び、ジャケットを羽織って「勉強しようね」とやさしく諭してみましょう。


「部屋着は切り替えのスイッチ。テレワーク中の乱入は、服装を選んでオン・オフの切り替えを理解してもらいましょう」

服装は自分というアイコンをつくるアイテムであり、自分を切り替えるスイッチにもなります。テレワーク中は、テレビ会議の相手を意識していますが、実は家族への意識も大事です。テレワーク中に子供が乱入するなどのエピソードを良く聞きますが、服装で仕事の空気感を出すことで、子供に話しかけてはいけない時間であることを示したり、逆に声をかけて良い時は、リラックスした服装にするなど部屋着を選んでみてはいかがでしょうか。  

                                                     

神奈川大学  人間科学部  人間科学科 教授

杉山 崇先生

神奈川大学教授、心理相談センター所長。臨床心理士。公益法人日本心理学会代議員。1994年より精神科、教育委員会、企業メンタルヘルスなどの心理職を勤め、日本学術振興会特別研究員などを経て現職。脳科学と心理科学を統合した次世代型の心理療法・心理検査の開発を手掛け、厚生労働省の事業では委員も務める。『ホンマでっかテレビ(フジテレビ)』『ニュース9(NHK)』などテレビ出演も多数。新刊『許す練習(あさ出版)』も好評。


■ニューノーマル時代の子供の部屋着事情

子供に在宅時の部屋着について聞きました。

在宅時の着用率は100人中79人と高く、部屋着を着用する理由は、63人が「リラックスできるから」と回答しました。

子供にとっても、部屋着はリラックスモードのスイッチになっているようです。

親子で仲良く遊べる、高機能な部屋着をユニクロで見つけよう!

ユニクロでは、冬に親子が仲良く過ごすためのおうち時間アイテムが揃っています。親子が一緒に動けるアイテムや、親子でのリンクコーデも可能です。これから寒くなる季節、おうちでヒートテックを着る方も増えてきています。旬なトレンドを取り入れた、清潔感のあるアイテムを組み合わせて、お部屋の中で暖かく快適に過ごすことが出来ます。

 


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