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報道関係者各位
プレスリリース

2011.07.12 12:00
身延町役場

墨の発色の豊かさと、にじみの美しさが特長の「西嶋和紙」。その産地である山梨県身延町 西嶋で今夏、初めての「和紙まつり」を開催します。
祭りのメインテーマは「和紙のぬくもりに触れ、魅力と出会う」。
西嶋和紙の魅力を多くの皆さまに知っていただけるように、和紙スクリーンの映画上映会や、和紙で作ったミニ灯篭のキャンドルナイトなどのユニークなイベントを8月6日(土)に開催致します。
また、各イベントで使用する西嶋和紙に東日本大震災で犠牲となられた方々を悼み、復興へのメッセージを託します。


■ 開催概要
「第1回 西嶋和紙まつり」
日程:平成23年8月6日(土)、午後4時から午後8時半
会場:「なかとみ和紙の里」ふれあい広場(南巨摩郡身延町西嶋345)
主催:西嶋和紙工業協同組合、身延町商工会
後援:身延町教育委員会、なかとみ和紙の里、町内商工会員企業・各種団体(未定)


■ 内容
1.「短冊に祈りを込めて…がんばれ!東日本」(七夕 飾り付け・午後3時から)
旧暦の七夕にちなみ、西嶋和紙の短冊を載せた笹が、シンプルに夏の夜空を飾ります。
和紙を漉く際に残る端の部分で短冊を作り、地元の西嶋小学生の皆さんや来場された方に配布。願いごとや被災地へのメッセージなどを思い思いに綴っていただき、会場に設置した笹に結びます。

2.「書道パフォーマンス」(実演・午後4時から)
山梨県立甲府西高等学校書道部の部員さんによる書道パフォーマンスの披露。特製の大きな西嶋和紙に書道の楽しさを体全体で表現します。被災地への想いを力強くしたためていただきます。

3.地元の皆さんによる「フリーマーケット」(販売・午後4時から)
町内の企業や地元有志の皆さんを店主に、フリーマーケットを開催。
同時に、被災地の農産物等を取り寄せて販売する「東日本支援直売コーナー」を設置し、直売コーナーの売り上げは被災地に送ります。

4.「和紙スクリーンで観る映画上映会」(上映・午後7時から)
「なかとみ和紙の里」の芝生広場が、昔懐かしい“幻灯会”の会場に!
町を夕闇が包むころ、西嶋和紙を張り合わせた紙をスクリーンに見立てて映画を上映します。
子どもからお年寄りまでお楽しみいただける短編(30分程度の作品)2本の上映を予定しております。

5.「幻想空間のひととき」(キャンドルナイト 点火・午後8時)
西嶋和紙で作ったミニ灯篭(約200個)を芝生広場の回廊に配置し、映画終了後に点火します。幻想的な雰囲気のなか、被災地復興への祈りを皆で静かに捧げます。


■ 「西嶋和紙」とは
西嶋和紙は、戦国時代西嶋生まれの望月清兵衛が、和紙の製法を西嶋村に持ち帰り、武田信玄に献上しました。これを信玄は大いに喜び、自ら朱印を作らせて、西嶋で紙を作ることを許可したといわれています。
第二次世界大戦後は画仙紙の開発にも全国に先駆けて着手し、故紙(ミツマタ等を原料とした使用済み製品)やワラなどを混ぜ合わせた高品質な和紙を創出。この画仙紙は、書道紙の命である発色やにじみ、筆ざわり等に非常に優れ、「甲州画仙」の名で現在も多くの書道家に愛されています。
現在、西嶋地区には7軒の製紙業者があり、うち5軒は手漉きで和紙の製造を続けています。セイコー式簡易手漉き装置の発明によって作業の効率化に励むほか、卒業証書やインテリア、文具など和紙の新たな需要にも応え、新製品の開発にも力を注いでいます。


■ 「なかとみ和紙の里」とは
和紙のまち、西嶋の入り口に立つこの施設は、「なかとみ現代工芸美術館」、「漉屋なかとみ」、「紙屋なかとみ」、「味菜庵」の4つの施設から成り、芝生広場を囲むようにして建てられています。

<なかとみ現代工芸美術館>
紙・陶磁器・ガラス・金属など、多彩な材料と斬新な感性、技術を駆使して作られるモダン・アートの数々を展示。
<漉屋なかとみ>
伝統の手漉き法をアレンジし、ランプシェードやタペストリーなど本格的なインテリアを手作りできるワークショップ。子どもから大人まで楽しめます。
<紙屋なかとみ>
西嶋の和紙を中心に、全国の和紙2,500種を展示・販売。
<味菜庵>
身延の特産品を使用した郷土料理や、旬の味わいを堪能できるお食事処。

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