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報道関係者各位
プレスリリース

2020.02.06 10:00
“陸養”プロジェクト実行委員会

“陸養”プロジェクト実行委員会は、全国6地域7つの小学校(青森・千葉・東京・富山・愛媛・長崎)の児童たちに「陸上養殖」の体験を通して命の大切さや、水産資源の貴重さ・自分たちが住む地域の海の問題について学んでもらう取組みを行っています。これは、次世代へ海を引き継ぐために、海を介して人と人とがつながる“日本財団「海と日本プロジェクト」”の一環で、「いのちの授業」を通して、海や海の生命について子供達に考えてもらい、海を未来へ引き継ぐ行動のきっかけづくりを目的としており、昨年に続き2度目の開催です。

今年度は、東京都渋谷区立加計塚小学校の5年生が、ヒラメの養殖に、昨年9月よりチャレンジしてきました。成育期間の終了に際し、悪戦苦闘しながらも大切に育ててきたヒラメを、子どもたちが、今後どうするのか、話し合って結論を出し、それを実行します。

養殖本来の目的である「食べる=命を頂く」事に対する、子どもたちの心の葛藤と出した結論は、全ての方に、海の大切さや感謝を改めて考えるきっかけになればと考えています。

2日間にわたり、魚の今後を決める議論「いのちの授業」と、出した結論を「実行する授業」を開催いたします。



日時   :●議論「いのちの授業」 2020年2月12日(水)10時45分~12時20分

      ●結論実行の授業    2020年2月19日(水) 9時40分~11時30分

実施場所 :〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿4丁目21-10

プログラム:2/12<いのちの授業>

      10:45 授業

      (これまで育ててきたヒラメを「食べる」、

      もしくは「譲渡する」などの結論を出す議論)

      2/19<結論実行>

      9:40 授業開始

      (「食べる」結論の場合は、クラス単位で

      2回に分けての実施となります)

      「食べる」以外の結論の場合は、当日ご案内致します

      (開始時間は同様です)



【当日の実施内容について】

■2/12 議論「いのちの授業」

10:45 「いのちの授業」

(1) 開会

(2) 学校長ごあいさつ:子どもたちへ

  渋谷区立加計塚小学校 校長 河口 尚志様から

(3) 前回の授業のふりかえり

  NPO日本養殖振興会 齊藤 浩一様から

(4) 子どもたちによる議論:これまで育ててきたヒラメを「食べる」、

             もしくは「譲渡する」などの議論

(5) 閉会

(6) 児童・担任先生・校長先生への個別インタビュー

  (*授業の進行状況によります)

12:20 終了


■2/19 「結論を実行する授業」*2/12に子どもたちが出した結論に基づき実施します。

「食べる」結論の場合(*「食べる」以外の結論となった場合、内容などは当日ご案内いたします)

9:40 「結論を実行する授業」(場所:1F・家庭科室)

(1) 開会

(2) “いのち”をいただくという意味・和食(日本文化)の素晴らしさ

  NPO日本養殖振興会 齊藤 浩一様から

(3) ヒラメをしめる:育ててきたヒラメに包丁を入れます

(4) 調理:ヒラメをしゃぶしゃぶにして調理します

(5) “いのち”に感謝する試食(試食者:5年1組の児童)

(6) 閉会

(7) クラス全員による記念撮影

(8) 児童・担任先生・校長先生への個別インタビュー(*授業の進行状況によります)

10:25 終了



【実施校・参加児童・当日の出席者について】

■東京都渋谷区立加計塚小学校 5年生(2クラス:児童67名)


■出席者(予定)

東京都渋谷区立加計塚小学校 校長 河口 尚志様

NPO日本養殖振興会 代表理事 齊藤 浩一様



【「陸上養殖」の取組みについて】

■対象者     :青森県青森市立長島小学校/千葉県野田市立関宿小学校/

          東京都台東区立忍岡小学校/東京都渋谷区立加計塚小学校/

          射水市立放生津小学校/愛媛県伊予市立北山崎小学校/

          長崎県長崎市 私立精道三川台小学校

■養殖する魚の種類:青森=メバル/千葉・東京=ヒラメ/

          富山=メバル/愛媛=ヒラメ/長崎=クエ

          ※育てやすさなどから日本養殖振興会が検証し、選定

■実施概要    :(1) 地元専門家による座学の実施…

            地元漁業の現状や陸上養殖について学ぶ

          (2) 海水魚の「陸上養殖」の実施…

            魚の成長過程や、その成長過程における自分の気持ちの

            変化を記録として残していき、

            自分たちが食べている魚や海の問題を皆で考える。

            プロジェクトの最終結論として、育てた魚を

            どうする(食べるのかなど)のか、

            子どもたち自身が話し合い決める。

■プロジェクト監修・水槽考案:NPO日本養殖振興会



【これまでの陸養プロジェクト2019・加計塚小の取り組み】

■2019年 9月17日 子どもたちで水槽を組立て、

         海水を入れる「水槽設置の授業」を実施

■2019年 9月26日 10匹のヒラメの稚魚を組み立てた水槽に受け入れる

         「お魚受け入れ式」を実施

         児童によるヒラメの陸上養殖がスタート

■2019年11月21日 NPO日本養殖振興会による座学「養殖の種類」により、

         多岐にわたる養殖方法や、

         それぞれのメリット・デメリットを学ぶ

■2020年 1月30日 環境カウンセラー日吉 栄一氏による座学

         「おさかなと世界のつながりを知ろう」

         (スーパーのチラシから海の魚の原産国や認証ラベルについて、

         海の環境にまつわる取り組みなど)を学ぶ

■成育魚・ヒラメについて

受け入れ時:体長 約3.0~4.0cm

2月1日現在:体長 約11.0~16.0cm


2019/9/17 水槽設置の様子


2019/9/26 お魚受け入れ式の様子


2019/11/21 座学の様子(NPO日本養殖振興会)


2020/1/30 座学の様子(日吉 栄一氏)



【昨年度 陸養プロジェクト2018・東京の実施内容】

■昨年度の加計塚小学校の5年生児童は、関東では珍しい高級魚・クエの陸上養殖にチャレンジしました。半年間育てたクエを、子どもたちはどうするか真剣に議論した結果、「食べる」という結論を決め、「食べる」ことによる「いのちの授業」を実施しました。児童皆が、海の恵みや命の尊さ、食べることへの感謝と真剣に向き合いました。


昨年度 クエの養殖の様子


昨年度 最終結論を実行する様子


“陸養”プロジェクト実行委員会は、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、次世代へ海を引き継ぐため、海を介して人と人とがつながることを目的として、本事業を実施しています。

公式HP: https://rikuyou.uminohi.jp/

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