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報道関係者各位
プレスリリース

2019.12.02 14:00
日本科学未来館

日本科学未来館(にっぽんかがくみらいかん)(略称:未来館 館長:毛利 衛)は、2019年12月15日(日)、トークセッション「AI×超高齢社会 ~データでかわる? 介護の現場~」を開催します。介護に必要なコミュニケーション技術の「見える化」を進めるための人工知能(AI)を用いた介護現場での取り組みを、研究者と介護施設経営者が語ります。未来館が注目するテーマ「Miraikan フォーカス」(※)のトークイベントとして開催します。


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超高齢社会の進展に伴い医療・介護需要は爆発的に増加し、介護人材の不足が必至だといわれています。私たちは、介護が必要になっても、身近な人と軋轢なく自分らしい暮らしを続けていきたいと願っています。このような現状を見据え、介護の現場で、AIを仲立ちとして介護者のコミュニケーションスキルを向上させる模索が始まっています。


静岡大学の石川 翔吾氏は、介護の達人が経験に基づいて行っている情報の選択や適切な働きかけのポイントを構造化、可視化する研究を進めています。それに協力しているのが、入居者それぞれに合った介護の実践で注目される介護施設「あおいけあ」の加藤 忠相氏です。アイコンタクトの時間、話す速さ、手に触れる行為……介護の質に影響を与えるものは何か、被介護者の経歴はどういかせるのか。AIが補助するためのシステムの開発とそれを受け入れる現場の状況を、研究者と介護の専門家がそれぞれの立場から語ります。


AIによってコミュニケーション技術を情報学的に分析・表現することで、介護の達人が長い試行錯誤の末に獲得する介護のスキルを、私たちも気軽に利用できる未来がやってくるかもしれません。さらに、一人ひとりに寄り添う「よい介護」の「見える化」は、介護スキルの評価を可能にしていきます。


AIによる介護支援は、超高齢社会の課題解決にどのように役立つでしょうか。介護現場にAIが導入される未来について、トークのあと、聴衆の皆さんと考えます。


ご多忙のところ恐縮ですが、貴媒体にてご掲載、ご取材いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。



■開催概要

開催日時  : 2019年12月15日(日) 14:30~16:00(14:15開場)

開催場所  : 日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6) 5階 コ・スタジオ

申し込み方法: 参加無料、ウェブサイトで先着順にて受け付け・当日参加も可能

URL     : https://www.miraikan.jst.go.jp/event/1912151425257.html



■登壇者

石川 翔吾氏(静岡大学情報学部 助教)

静岡大学創造科学技術大学院修了、博士(情報学)。人間の発達を観察するシステムの開発やAIのモデルを使った人間の心の状態を表現する研究に従事。介護や医療現場で、本人や家族と一緒に考え課題解決する研究スタイルで人間中心の解決方法を模索している。


加藤 忠相氏(株式会社あおいけあ 代表取締役)

東北福祉大学福祉学部卒業。横浜の特別養護老人ホームに従事するも介護現場の厳しい現実にショックを受け、理想の介護を実現すべく2001年に株式会社あおいけあ設立。「グループホーム結」「デイサービスいどばた」、小規模多機能型居宅介護「おたがいさん」を経営。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」ほか多数メディアに出演。


※注目テーマ「Miraikan フォーカス」について

未来館では今年度から、科学技術が関わる重要な社会課題を注目テーマ「Miraikan フォーカス」として選定し、科学コミュニケーション活動を重点的に展開しています。第一弾は、人工知能が及ぼす社会変革をテーマに「ハロー!AI社会~人工知能ってナンなんだ、そういう私ってナンなんだ」というタイトルのもと、さまざまなイベントや展示を実施しています。


■会場  :日本科学未来館(東京都江東区青海2-3-6)

■アクセス:・新交通ゆりかもめ「テレコムセンター駅」下車、徒歩約4分

       「東京国際クルーズターミナル駅」下車、徒歩約5分

      ・東京臨海高速鉄道りんかい線「東京テレポート駅」下車、徒歩約15分


日本科学未来館案内図

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