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報道関係者各位
プレスリリース

2019.07.24 10:00
八戸市

青森県八戸市では、令和元年7月31日から8月4日まで八戸三社大祭が開催され、おがみ神社、長者山新羅神社、神明宮の三神社の神輿行列と、神話や歌舞伎等を題材に各山車組が制作した27台の山車が中心街を練り歩きます。

八戸三社大祭は、約300年の歴史を持つ神事であり、雅やかな三神社の神輿行列と多彩な郷土芸能、華麗な山車の競演が見事であります。

特に注目を集めるところは、山車の仕掛けです。多くの山車は、前部と中央部が横に広がり、後部が高くせり上がる等の仕掛けが施されており、通常、高さ4m・幅4mの山車が、高さ10m・幅8mにもなります。合同運行中には横に広がったり、主役の人形が上下に動いたりするたびに、沿道からは大きな歓声があがります。


八戸三社大祭ポスター


山車は市民による手作りです。山車は毎年趣向を凝らして作り替えられることから、例年5月の連休明け頃から山車制作が始まり、本番1ヶ月前になると、市内の山車小屋には夜遅くまで明かりがともります。大人は山車づくりに情熱をかけ、子どもたちはお囃子に夢中になり、子どもから大人まで地域が一体となって八戸三社大祭を運営しています。



■八戸三社大祭の始まり

享保5(1720)年、凶作に悩む八戸の有力者たちが法霊大明神(現在のおがみ神社)に天候の回復と豊作を祈願したところ、無事に秋の収穫を迎えることができました。その御礼として、八戸藩の許可のもと、武士や町人から寄進を募って神輿を建造し、享保6(1721)年、長者山三社堂(現在の長者山新羅神社)に渡御したことが、八戸三社大祭の始まりと言われています。

やがて、八戸藩の有力な商人が買い入れた人形を乗せて担いだ「屋台」や「虎舞」など、町民で編成した行列が参加するようになり、まちの安泰や豊作を祈願する大規模祭礼として発展していきました。

八戸三社大祭は、約300年の歴史と伝統を持ち、平成16年2月、「八戸三社大祭の山車行事」として重要無形民俗文化財に指定、更に平成28年12月、ユネスコ無形文化遺産に「山・鉾・屋台行事」の一つとして登録されました。



■八戸三社大祭開催概要

○日程

7月31日(水)前夜祭18時~21時

8月1日(木)お通り15時~

8月2日(金)中日 18時~

8月3日(土)お還り15時~

8月4日(日)後夜祭18時~20時


前夜祭、後夜祭では、八戸市中心街の大通りおよび八戸市庁前市民広場に山車が展示され、山車とお囃子の競演が祭りの始まりと終わりを盛り上げます。また、仕掛けをじっくりと見ることができ、人形の表情や豊かさ、練り込まれた場面構成をお楽しみいただけます。お通りとお還りは、三神社の神輿行列や山車運行のほか、歯打ちの音がすがすがしい「法霊神楽」、滑稽な動きで沿道の観客を沸かせる「虎舞」など郷土芸能も堪能できます。中日は、ライトアップされた山車の夜間運行が行われ、幻想的な雰囲気を醸し出し、昼とは違った雰囲気となります。


○場所

八戸市中心街(八戸市三日町周辺)


○アクセス

鉄道 JR本八戸駅から徒歩約10分



■八戸三社大祭(VISITはちのへサイト)

HP: https://visithachinohe.com/stories/hachinohe-sannshataisai/

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