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報道関係者各位
プレスリリース

2019.06.12 13:00
国立音楽大学

国立音楽大学(所在地:東京都立川市、学長:武田忠善)では2017年8月に、同窓会組織「同調会」(所在地同上、会長:山下洋輔〈ジャズ・ピアニスト〉)が卒業生の活躍を称える「くにたち賞」を創設し、このたび第2回の受賞者を発表いたしました。

第2回受賞者は、大賞:宮田まゆみ氏、奨励賞:下払桐子氏、白岩優拓氏、種谷典子氏に決定しました。


左から大賞:宮田まゆみ/奨励賞:下払桐子/奨励賞:白岩優拓/奨励賞:種谷典子


受賞者略歴

https://www.kunitachi.ac.jp/NEWS/introduction/20190426_01.html



■受賞者紹介

<大賞 宮田まゆみ氏>

受賞理由:笙の演奏家として我が国はもちろん、国際的な活躍の実績は申し分なく、2018年には紫綬褒章を受章。国立劇場の雅楽公演への出演のみならず現代作品の初演も多く、国内外のトップオーケストラとも共演。同調会員として誇るべき業績である。


受賞者略歴:東洋の伝統楽器「笙(しょう)」を国際的に広めた第一人者。1976年国立音楽大学ピアノ科卒業後、雅楽を学ぶ。79年より国立劇場の雅楽公演に出演。83年より笙のリサイタルを行って注目を集める。

古典雅楽はもとより、武満徹、ジョン・ケージ、ヘルムート・ラッへンマン、細川俊夫など現代作品の初演も数多く、国内外のトップオーケストラと共演。また、各国の音楽祭への参加や欧米でのリサイタルなど幅広く活躍。近年ではケージ『One9(笙独奏のための)』全曲演奏会、古典「調子・入調」全曲演奏会などでも高く評価されている。

芸術選奨文部科学大臣賞ほか数々の賞を受賞。2018年紫綬褒章を受章。国立音楽大学招聘教授。



<奨励賞 下払桐子氏>

受賞理由:第85回日本音楽コンクールフルート部門第1位をはじめ、数々のコンクールで受賞歴があり、東京シンフォニエッタ等の演奏活動はもちろんのこと、国立音楽大学附属高等学校では後進の指導に当たっており、活動の幅を広げている。


受賞者略歴:東京都出身。国立音楽大学を首席で卒業。卒業時に武岡賞を受賞。同大学大学院修士課程修了。

第85回日本音楽コンクール第1位及び岩谷賞(聴衆賞)、加藤賞、吉田賞受賞。第17回びわ湖国際フルートコンクール第1位。第17回日本フルートコンヴェンション第1位及び吉田雅夫賞受賞。第4回岩谷時子賞「岩谷時子Foundation for Youth」受賞。

第81回読売新人演奏会、小澤征爾音楽塾等に出演。ソリストとして、東京フィルハーモニー交響楽団、セントラル愛知交響楽団、ルーマニア国立オーケストラ等と共演。

国立音楽大学附属中学・高等学校フルート科非常勤講師。東京シンフォニエッタメンバー。



<奨励賞 白岩優拓氏>

受賞理由:第85回日本音楽コンクール作曲部門第1位、2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲に選出されるなど、幅広い作曲活動をしている。また、出身地である北海道で高校教諭をしながら作曲に勤しみ、これからの活動が楽しみな作曲家の一人である。


受賞者略歴:1987年北海道生まれ。北海道八雲高等学校、浅井学園大学(現・北翔大学)を1年経て、国立音楽大学 音楽創作専修を首席で卒業し、有馬賞を受賞。同大学院(修士課程)作曲専攻を修了。同大学院(博士後期課程)創作研究領域 単位取得による満期退学。

5歳より電子オルガンを平部やよい・柏木玲子・安藤禎央 諸氏に、18歳よりフルートを八條美奈子・菅井春恵 諸氏に師事。19歳より作曲を川島素晴・北爪道夫・古川聖 諸氏に師事。

第23回朝日作曲賞 入選(2013年度全日本吹奏楽コンクール課題曲選出)。第85回日本音楽コンクール第1位 三善賞 明治安田賞。札幌芸術祭奨励賞受賞。現在北海道八雲高等学校教諭。



<奨励賞 種谷典子氏>

受賞理由:卒業時に武岡賞、修了時に声楽専攻最優秀賞を受賞し、在学中よりその歌声に注目が集まっていた。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員としてイタリア・ミラノ及びスイス・ルガーノにて研鑽を積み、現在はオペラを中心に活動。2018年東京音楽コンクール声楽部門第2位など、国内外のコンクールでも頭角を現している。


受賞者略歴:広島県出身。国立音楽大学声楽専修及び同大学院修士課程声楽専攻を首席で卒業。学部卒業時に武岡賞、大学院修了時に声楽専攻最優秀賞受賞。

第81回読売新人演奏会に出演。宮内庁主催桃華楽堂御前演奏会に出演。新国立劇場オペラ研修所第16期修了。平成28年度文化庁新進芸術家海外研修制度研修員(イタリア・ミラノ、スイス・ルガーノ)。

第24回リッカルド・ザンドナイ国際コンクール(2017/イタリア)東京メトロポリタンオペラ財団賞受賞。第16回東京音楽コンクール(2018)声楽部門第2位。二期会会員。



■「第2回くにたち賞」の概要

「くにたち賞」は、本学の卒業生・修了生である「同調会員」の中から、その活動・実績・功績が顕著である人物(または団体)を会員の推薦に基づき表彰するものです。

大賞(卒業後10年以上)、奨励賞(卒業後10年未満)の2部門があります。2018年9月から11月末まで募集し、2019年2月に選考が行われて受賞者が決定、4月に発表されました。

くにたちの卒業生・在学生であることをそれぞれが誇りに思い、さらなる研鑽や夢・希望へとつなげてくれること、また、卒業生の多様な活動が注目され、社会貢献として一層広まっていくことを期待しています。



■表彰式

国立音楽大学同調会では、芸術祭期間中の11月2日(土)に卒業生の皆様を懐かしの母校にお迎えする「ホームカミングデイ2019」を開催し、第2回くにたち賞の表彰式を行います。


日程:2019年11月2日(土)

場所:国立音楽大学講堂 小ホール



■主催者概要

名称  : 国立音楽大学同調会

所在地 : 〒190-8520 東京都立川市柏町5-5-1

代表者 : 会長 山下洋輔

設立  : 1928年

URL   : http://dochokai.web.fc2.com/


<同調会とは>

国立音楽大学卒業生で構成されている同窓会組織です。会員43,000人を越す同調会は、各都道府県を単位に、国内・国外に48の同調会が設置されています。同調会は、母校の発展を支援するとともに会員相互の親睦を深め、我が国の音楽文化の振興を図ることを目的として、各地で演奏会など活発な活動を続けております。

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