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報道関係者各位
プレスリリース

2019.04.15 10:00
社会福祉法人さぽうと21、pp奨学金運営事務局

パチンコ・パチスロ業界が、年々深刻化する奨学金の問題に対応すべく、社会福祉法人さぽうと21(以下「さぽうと21」/理事長:吹浦 忠正)とともに設立した、返済を求めない学生支援プログラム、「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)」(以下「pp奨学金」/委員長:深谷 友尋)では、2019年度奨学金給付生37名を決定しました。


pp奨学金委員会のメンバーと給付生


給付型奨学金「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)」

http://support21.or.jp/needsupport/scholarship-pp/top/



pp奨学金の給付希望者の一般公募は2019年度で2回目となります。今回は、昨年度の49名を大きく上回る152名の応募があり、厳正な書類選考により41名を選考。その41名に対してpp奨学金委員会の委員が、一人ひとり丁寧に面接を行い、最終的に12名の大学院生、23名の大学生、1名の高専生、1名の専門学校生の合計37名を2019年度の給付生に決定しました。


現在、奨学金は日本学生支援機構をはじめとする公的なもの以外に、企業や特殊法人が運営するものなど200以上を数えますが、給付型奨学金というと、その多くが大学や学部等の指定があり、一部の学生だけを対象にしています。pp奨学金では、応募資格にそのような制限を設けていません。したがって、今年度も様々な学校の、様々な背景を持った苦学生たちがpp奨学金を受給することになりました。


pp奨学金では、去る3月27日(水)、当奨学金を支える、全国のパチンコ・パチスロ業界関係者や媒体関係者を東京・六本木の国際文化会館に招き、2019年度給付生を紹介し、互いに交流する式典を開催しました。式典では給付生を代表して6名がそれぞれの志や夢をスピーチし、ゲストの心を動かしました。


2020年度の応募ついては、9月1日に募集要項を開示、募集期間は9月15日~10月31日を予定しています。パチンコ・パチスロ業界では、一人でも多くの経済的困窮を極める学生の就学をサポートすべく、pp奨学金の活動を今後ますます発展させてまいります。



■pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金)とは

「pp奨学金(パチンコ・パチスロ奨学金/以下、「pp奨学金」)」は、かねてより積極的に社会貢献活動を推進してきたパチンコ・パチスロ業界が、2016年、いち早く奨学金の問題に着目し、「社会福祉法人さぽうと21」※とともに設立した、以下の3つのユニークな特徴をもつ「返済を求めない学生支援プログラム」です。


(1) パチンコ・パチスロ(以下、「PP」)各店に設置の「募玉募金箱」にお客様が「募金」ならぬ「募玉」してくださった端玉(余玉)を、原則、パチンコ玉1玉4円、コイン1枚20円に換算し、PP各社がさぽうと21にご寄付いただきます。このご芳志がさぽうと21を通じて、日本国内の学校に通う、経済的な理由で就学が困難な18歳以上の学生に給付されます。いわばPP業界が、お客様の善意と困窮する学生たちとを繋ぐ架け橋になるという仕組みです。なお、さぽうと21へのご寄付については、寄付金控除等、税制上の優遇措置が受けられます。


(2) pp奨学金は「給付生に寄り添う奨学金」です。単に奨学金を給付するだけではなく、給付生との日ごろのコミュニケーションを大切にし、給付生が本当に困窮している場合は生活支援金を無利子で貸与するなど、40年近くにわたり多くの難民の生活支援を行ってきたさぽうと21のノウハウを、pp奨学金においても応用していきます。


(3) 独自の選考基準を設けています。経済的に困窮していること、成績優秀であることを前提にはしますが、自分が研究していること、これから研究したいことを通じて実現しうる未来の「夢」や「ビジョン」を明確に持っているかどうかを重視します。書類審査を通過した給付希望者に、面接の際に説明を求めます。


pp奨学金は、2016年秋にPP業界の6社で設立準備委員会を開設、翌年2月に2017年度のパイロット給付生8名を選考。給付希望者の一般公募・選考は2018年度からスタート、今回(2019年度)で第2回となります。2019年3月現在、pp奨学金メンバー(会員)は48(団体、企業、個人の合計)、募玉募金箱設置店舗は123店です。今後さらに多くの皆様のご賛同・ご協力をいただき、全国のPP業界が一丸となって、より質の高いプログラムの実現を目指してまいります。



※「社会福祉法人さぽうと21」について

日本に定住するインドシナ難民、条約難民、中国帰国者、日系定住者及びその子弟などの自立を支援する団体です。インドシナ難民の日本への定住支援を目的として1979年に設立された「インドシナ難民を助ける会」(現・AAR Japan[認定NPO法人 難民を助ける会])の国内事業を引き継ぎ、1992年に社会福祉法人として設立されました。なお、さぽうと21へのご寄付については、寄付金控除等、税制上の優遇措置が受けられます。詳しくはウェブサイトをご参照ください。

http://support21.or.jp/aboutus/

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