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報道関係者各位
プレスリリース

2018.10.19 11:00
株式会社ユニクロ

ユニクロは、「フリースの世代間意識調査」を実施いたしましたので、ご報告いたします。

調査によると、1998年にオープンしたユニクロ原宿店をきっかけに日本全国で広まったフリースの認知度に、昭和生まれと平成生まれとで大きな差があり、平成生まれの方がフリースをおしゃれな上着だと感じていることがわかりました。また、若者を中心にボア(もこもこ)のフリースが人気を集めており、フリースが形を変えて、20年経った今も愛用されていることもみえてきました。


昭和生まれの92.3%は知っている、1998年のヒット商品「ユニクロのフリース」!

はじめに、1998年にユニクロの名を全国に広めるきっかけにもなった“フリースの大流行”について知っているかを昭和生まれに聞いてみると、「大流行したことを知っている(68.9%)」「大流行したことを、やや知っている(23.4%)」と回答した割合は9割以上に上り、フリースの流行がいかに印象的な出来事だったのかわかりました。また、当時まだ生まれていなかったり、一番年上でも9歳だった平成生まれの中でも46.1%が知っているという結果でした。










【調査概要】

調査名:フリースの世代間意識調査

実施期間:2018年09月22日(土)~2018年09月22日(土)

対象:10代~60代 男女 1236名

調査会社:株式会社マクロミル


フリースの登場で冬のアウターは「軽くて・手軽なもの」に。

フリースとは、もとは1頭の羊から刈り取った毛の塊のことでしたが、現在はポリエステルを起毛させた繊維や衣類を意味します。1970年代にアウトドア用に開発され、保温性、速乾性、軽量性に優れている点が特長です。1990年代に街着として広まりましたが、高価ゆえ、万人が着用できるものではありませんでした。

1998年にユニクロから【フリースジャケット1900円】が発売されると、圧倒的な価格やカラーの豊富さが話題となり、一躍ブームとなりました。


今回の結果から、若者にとって、フリースは子どもの頃から馴染みある服であるだけでなく、便利な外出着としても認識されていることがわかりました。フリースの台頭により、冬のアウターは、重くて高価で手入れが大変なものから、軽くて手軽で暖かいものという認識が当たり前となったこともうかがえます。フリース素材は年々改良が進み、「ファーリーフリース」や「ボアフリース」など、毛足が長く、もこもことした風合いのものが登場し、ファッション性も向上。昔のフリースとは様変わりしています。


共立女子短期大学生活科学科  

渡辺明日香 教授





専門は現代ファッションで、1994年から20年以上に渡り、原宿や渋谷などで若者のファッションの定点観測を実施。アイテムや着こなし、ヘアメイクなどの変化の変遷を観察し、社会学と絡めた時代の流れと、トレンドの関係についての研究を行っている。著書に「東京ファッションクロニクル(青幻舎)」などがある。



当時は、もはや一家に二枚以上が常識だった!フリースは今も愛用されるアイテムに定着。

昭和生まれにフリースを知ったきっかけについて聞いてみたところ、「ユニクロのフリースの流行をきっかけに知った(56.9%)」「ユニクロのCMをきっかけに(51.1%)」など、ユニクロをきっかけにフリースを初めて知った人が多いことが分かりました。

ではあの当時、フリースはどれくらいの人が何枚持っていたのでしょうか。昭和生まれの所持状況について調べてみたところ、自身がフリースをこれまでに所持したことがある人は83.4%、家族が持っていたことがある人は63.4%という結果になりました。また、前問で所持していたと回答した人に対し、1998~2005年当時の所持枚数と、現在の所持枚数に分けて質問してみると、1998~2005年当時、複数枚持っていた割合は70.1%で、多くの家庭で着用されていたことが分かり、一家に1枚どころか「一家2枚以上」の状態であったことがわかりました。

現在でも、1枚以上持っている人が73.5%おり、変わらずフリースが愛用されているアイテムであることが伺えました。


フリースを初めて着た時の印象とは!?

昭和生まれが初めてフリースを着た時の印象についての質問では、「暖かさ(81.0%)」「軽さ(72.5%)」を回答する割合が最も高い結果となりました。平成生まれが「軽さ」に対して半数の35.0%が回答していることからも、「軽さ」に対する印象が強いことがわかります。

1998年にフリースが流行した当時、ユニクロ原宿店での連日の大行列の様子や、値段の安さ、カラーの豊富さ等が話題になりましたが、中でもフリースの「暖かさ」や「軽さ」が特に注目されました。

多くの人が当時実践していた冬のファッションや防寒対策は、衣服を何枚も重ねた厚着やカイロを貼ることでしたが、フリースが登場したことで、「暖かい服=重たい・分厚い」といった概念を打ち砕く革新的なアイテムとなりました。


平成生まれにとってフリースはおしゃれアイテム!

フリースが日本全国に広まって20年。ユニクロのフリースの大流行を経験していない平成生まれにとって、フリースはどのような印象なのでしょうか。フリースがおしゃれかどうかについて聞いてみると、10代の46.6%、20代の35.4%がフリースをおしゃれだと思うと回答しました。また、年代別にみると、若い世代ほどフリースはおしゃれだと感じていることもわかりました。












フリースが“もこもこ”になって若者を中心にヒットの予感!

フリースが若者からおしゃれなアイテムとして受け入れられている中、フリースが従来の肌触り・形からどんどん進化していることをご存知でしょうか。最近では、プードルやテディベアのような肌触り・見た目のボアフリースコートが人気を集め、若者のトレンドアイテムとしてコーディネートに取り入れられています。

今回の調査でも、ファッション感度が高い人達(ファッション感度の高さについて質問し、とても高い・やや高いと回答)の約7割が「ボアフリースコートが流行している」と回答しました。

また、平成生まれに、ボアフリースコートを着てみたいか聞いてみたところ、

約半数の44.6%が『着たいと思う』と回答。この冬はもこもこのボアフリースコートを着た若者が街で多く見られるかもしれません。


ボアフリースコートとは・・・

フリース素材の、毛足が長いもしくはぬいぐるみの表面のように、もこもことした質感のコートのこと。

フリース素材のため、軽くて暖かい。




今季のフリースはカラーが増えて、バリエーションが豊富に。

フリース特集サイト:https://www.uniqlo.com/jp/fleecespecial/


フリースが大ヒットした1998年の反応とは?

ユニクロがフリースを販売開始した1994年以来、ユニクロのフリースは世の中に新しいライフスタイルを提案し続けています。

1998年のユニクロ原宿店オープン後、それまではアウトドアウエアとして限られたシーン向けに流通していたフリースを、誰もが気軽に着られるカジュアルウエアとして販売し、日々の生活にさらなるあたたかさ、快適を提供してきました。1998年11月28日のユニクロ原宿店のオープンの際には、1階すべてをフリース売り場にして1900円で販売。品質の良さとその価格のインパクトから連日大行列ができ、大きな話題になりました。大ヒットとなった1998年から20周年を迎える今年も、フリースの軽くてあたたかく、扱いやすいという本質的な良さはそのままに、「LifeWear」を象徴する商品として、機能性、ファッション性の両面で大きくアップデートしています。

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