印刷する

報道関係者各位
プレスリリース

2018.08.01 10:00
関市ビジネスサポートセンター Seki-Biz

刃物のまち関市が開設した公的産業支援施設、関市ビジネスサポートセンター Seki-Biz (所在地:岐阜県関市、以下、セキビズ)は平成30年7月20日で2周年を迎えました。


開設から平成30年6月までの2年間でこれまで505社、3,314件の相談が寄せられ、地場産業の刃物製造業者はじめ、事業承継にかかわる事業者の割合は約23%にのぼります。円滑な事業承継には業績安定が求められる中、お金をかけず、業界の常識に囚われない知恵出しやサポートによって地場産業の刃物製造業者の売上アップ事例が続出し、地場産業の事業承継に大きく貢献しています。


新商品が次々とヒットしているニッケン刃物の熊田さん


<背景>

平成25年の「中小企業者・小規模企業者の経営実態および事業承継に関するアンケート調査」(帝国データバンク※中小企業庁委託)によると、63.5%の中規模企業が「事業を何らかの形で他社に引き継ぎたい」という意思を持ちながらも、年間7万社が後継者不在を理由に廃業に至っています。また同資料より、約56%の事業者が「将来の業績低迷が予測され、事業承継に消極的」という理由で承継が進まなかったと回答しています。円滑な事業承継のために不可欠である業績安定に向け、セキビズではこれまでにない発想やアイデアを提案し、特に地場産業である刃物製造の事業承継支援に力を入れ、売上げアップサポートを通して地域経済の活性化に取り組んでいます。



<サポート事例>

(1) 【新商品開発サポート】刃物の製造・販売 ニッケン刃物株式会社

昭和21年(1946年)創業。3代目を承継予定の熊田 祐士さんは、働いていた電機メーカーを退職し、事業を承継するため関市へUターンしました。「日本刀はさみ」の今後の展開についてディスカッションする中で、観光庁が実施している「おみやげグランプリ2016」で最優秀賞の受賞歴や50個の小ロットから対応できるという強みを活かし、トレンドの「歴女」や「刀剣」好きをターゲットに、特定武将の名刀モデル製造を提案。博物館や自治体にコラボモデルを提案し、土方歳三資料館や毛利ミュージアムなど博物館や自治体、人気アニメにも波及しています。「日本刀はさみ」だけにとどまらず、名刀ペーパーナイフ、観葉植物形ハサミの「cocone(ココネ)」、「NIKUQペーパーナイフ」など新商品開発のサポートを継続的に行っています。


(2) 【新サービス開発サポート】工業用機械刃物 有限会社エドランド工業

創業大正8年(1919年)の家業を受け継ぐ予定の久保 有希さん。長年取引がある大企業や商社からの下請け仕事から脱却し、直接受注できる新規顧客開拓についてご相談に来られました。これまで12,000種類を超すオーダーメイドの機械刃物を製造した実績が強みで、素材や形状用途をヒアリングし、これまでの実績をもとに最適な刃物を開発できます。この強みを活かして、刃物に悩みを抱える企業に向けた新サービス「刃物のお悩みベストアンサー」を提案。1年間で約600件のお悩みが届き、100件を超える新規受注に繋がりました。その中からのニーズを新サービスにした「刃物de機械イノベーション」をスタート。これまでの経験が違う形で売り上げアップに繋がっています。


(3) 【新商品開発サービス】プレス加工・金型製作 株式会社ツカダ

創業昭和45年(1970年)。平成25年(2013年)に引き継いだ塚田 浩生代表は、初の自社商品である「Key-Quest(キークエスト)」を開発し、クラウドファンディングMakuakeで大きな成果を出しています。セキビズではクラウドファンディングでの情報発信のサポートや新規の販路開拓などのアドバイスで、売上げアップをサポートしてきました。このキークエストはクラウドファンディングでの成果とその後の継続したビジネス拡大が評価され、ヒット映画「この世界の片隅に」と並んでMakuake Award 2017で「Business impact賞」を受賞しました。


刃物製造業者はご紹介した3社の他にも32社来ており、それ以外にも和菓子屋、そば屋などの飲食店から、ミシン屋、農園、建設業、印刷業、自動車修理業、研磨加工業、金属の表面処理加工業など幅広い業種の売上げアップ事例が続出しています。今後も地場産業をはじめ、地域全体の経済の活性化に向けた支援を行っていきます。



<参考資料>

〇セキビズの実績報告

平成28年7月の開設から順調に相談事業者数、相談件数ともに伸びています。当初30件/月の相談件数の目標を大幅に超え、1年目は平均相談件数128件/月、そして2年目は148件/月平均の相談で、1日約7件の相談をお受けしています。

詳細件数や相談者の割合などは、添付資料をご確認ください。


セキビズ相談件数推移

https://www.atpress.ne.jp/releases/162366/att_162366_1.pdf

セキビズ相談内容割合

https://www.atpress.ne.jp/releases/162366/att_162366_2.pdf

セキビズ相談者の業種別割合

https://www.atpress.ne.jp/releases/162366/att_162366_3.pdf


■セキビズの事業承継事例を紹介しているブログはこちら

URL: https://jigyoshokei.amebaownd.com/


事業承継支援に積極的に取り組むセキビズでは、いつでも取材を承っています。



【関市ビジネスサポートセンター Seki-Biz】

ご相談は1時間で何度ご利用いただいても無料です。


電話     : 0575-23-3955

メール    : info@seki-biz.net

営業日    : 火曜~土曜(休日:日曜・月曜・祝日・年末年始)

相談時間   : 10:00~12:00/13:00~17:00

予約時間   : 9:30~17:00(12時~13時除く)

所在地    : 〒501-3208

         岐阜県関市若草通2-1 わかくさ・プラザ 学習情報館3階

ホームページ : https://www.seki-biz.net/

Facebook   : https://www.facebook.com/sekibiz/

事業承継ブログ: https://jigyoshokei.amebaownd.com/

セキビズブログ: http://seki-biz.blog.jp/

印刷する