印刷する

報道関係者各位
プレスリリース

2018.04.17 11:00
ユニ・チャーム株式会社

 ユニ・チャーム株式会社(本社:東京都港区、社長:高原 豪久)は、岡山大学大学院保健学研究科 横田 憲治教授と、健康な成人の尿成分を共同で研究し、健康な人の尿に大きさ1mmを超える不純物(※1)が含まれていることを発見しました。この研究結果の一部をご報告します。
※1 尿の中に含まれる糖タンパク質が凝集して1mmを超えたもの

今回新たに発見した「糖タンパク質」の凝集体
今回新たに発見した「糖タンパク質」の凝集体

今回新たに発見した「糖タンパク質」の凝集体
https://www.atpress.ne.jp/releases/153942/img_153942_1.png

 一般的に成人の正常尿量は、平均で1日1,500ml前後といわれています。尿の量と質は日々の健康状態によって毎日異なり、身体の健康状態を表しています。
今回の調査研究で、尿に含まれる糖タンパク質が凝集して、大きさ1mmを超える不純物(※1)として存在することを発見しました。

 これまでも、高齢に伴い新陳代謝の低下や、投薬等により尿に不純物(リン酸マグネシウムアンモニウム結石等)が含まれることは確認されていました。また、健康な方の尿成分にも、健康状態を示す様々な物質が含まれることは知られていました。

これまで知られていた代表的な不純物
https://www.atpress.ne.jp/releases/153942/img_153942_2.png


<岡山大学大学院保健学研究科 横田 憲治教授のコメント>
 正常尿沈渣標本中に、SM染色(※2)(ステルンハイマー・マルビン染色)にて青色に染色される顆粒状物質を認めることはあるが、この物質の成分や出現背景等に関して詳細は不明であった。今回、この顆粒状物質の同定と尿性状の分析検討を行った。

 その結果、SM染色(※2)による形態観察では、顆粒状物質は、SDS-PAGE(※3)(Sodium dodecyl sulfate Poly-Acrylamide Gel Electrophoresis)によるタンパク成分の観察において、75kDa(キロダルトン)(※4)の単一のバンドが観察され、質量分析で同定したところ、糖タンパク質が凝集したものを発見した。


本研究結果は、「第33回日本環境感染学会総会」にて発表しました。
日本環境感染学会ホームページ http://www.congre.co.jp/33jsipc/

※2 SM染色=Sternheimer malbin染色は、タンパク質や細胞等を染色したもの
※3 タンパク質の分子量を測定する方法
※4 分子の質量を示す単位


■会社概要
社名  :ユニ・チャーム株式会社
設立  :1961年2月10日
本店  :愛媛県四国中央市金生町下分182番地
本社  :東京都港区三田3-5-27 住友不動産三田ツインビル西館
社員数 :1,297名[グループ合計13,901名](2014年12月)
事業内容:ベビーケア関連製品、フェミニンケア関連製品、
     ヘルスケア関連製品、化粧パフ、ハウスホールド製品、
     ペットケア関連製品、産業資材、食品包材等の販売


≪消費者の方のお問い合わせ先≫
ユニ・チャーム株式会社 お客様相談センター
TEL:0120-041-062


ユニ・チャーム株式会社 ホームページアドレス
http://www.unicharm.co.jp

印刷する