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報道関係者各位
プレスリリース

2018.01.11 09:00
国立科学博物館

国立科学博物館(東京・上野公園)では、今年7月13日(金)より、大規模特別展としては初となる、昆虫をテーマとした企画、特別展「昆虫」を開催いたします。    

昆虫は、現在判明しているだけでも約100万種が知られており、地球上でこれまでに見つかった生物種の半数以上が昆虫であると言われています。さらに、実際にはこの何倍もの種の昆虫が暮らしていると推定されています。これは昆虫が他の生物に比べ著しい多様化を遂げたことを示し、また環境の変化にもいかに巧みに対応してきたかを物語っています。

    

特別展「昆虫」では、昆虫の驚きの世界を国立科学博物館ならではの多様な昆虫標本から、最新の昆虫研究まで、多角的に紹介していきます。貴重なヤンバルテナガコガネのタイプ標本(※注)や、本展のために世界各地で採集した希少な昆虫標本などを展示するほか、各ゾーンに昆虫にまつわる様々なトリビアをちりばめ、驚きの昆虫の世界をご紹介します。

    

また本展では、昆虫の採集についても取り上げます。どんな採集方法があるのか?採集ではどういう点に注意するのか?また採集が研究にどうつながるのか?など、正しい昆虫採集について学んでいただけます。

これまで見たことのない、この夏最大規模の昆虫展にご期待ください。

 

注)タイプ標本:その種の名前の基準として定められた、世界で1つだけの標本      


【開催概要】

◇名称:特別展「昆虫」

◇会期:2018年7月13日(金)~10月8日(月・祝)

◇会場:国立科学博物館(住所:東京都台東区上野公園7-20)

◇チケット料金:一般・大学生1,600円(前売1,400円)/

                       小・中・高校生600円(前売500円)

※前売り日は決定次第、展覧会公式ホームページ等でお知らせします。

◇主催:国立科学博物館、読売新聞社、フジテレビジョン

◇後援:文部科学省(予定)

◇監修:野村周平(国立科学博物館)

    神保宇嗣(国立科学博物館)

      井手竜也(国立科学博物館)

◇公式ホームページ:www.konchuten.jp


【監修者メッセージ】(野村周平)    

「昆虫は人類よりもはるかに長い歴史をもつ生き物で、海洋を除く地球上のあらゆる環境に適応し、現在も繁栄しています。昆虫の多様性は驚くほど豊かで、時に人の想像をはるかに超えています。一方で私たちは、身近な自然の中でも、昆虫にたやすくふれ、そこから多くのことを学び取ることができます。私たちはこの展示が、ご来場者の皆様が実際に昆虫にふれ、何かを学ぶきっかけになってほしいと願っています。さあ!昆虫の観察に出かけましょう!」


 

【監修者紹介】

野村 周平/国立科学博物館

所属:動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ   

学位:博士(農学)

研究分野:昆虫学 分類学 生物多様性 コウチュウ目 ハネカクシ科

研究内容:アジア、オセアニア産ハネカクシ上科甲虫の系統分類学的研究

      土壌性甲虫類の多様性と群集構造に関する研究

            甲虫標本における自然史学的情報システムの構築とデータベース化に

     関する研究

        

神保 宇嗣/国立科学博物館

所属:動物研究部  陸生無脊椎動物研究グループ   

学位:博士(理学)  

研究分野:昆虫の系統、分類、生物多様性、生物多様性情報学、データベース  

研究内容:チョウやガの仲間、特にハマキガ科の分類学的な研究  

生物多様性に関わるデータベースの構築と、実践的な生物多様性情報学的研究

 

井手 竜也/国立科学博物館

所属:動物研究部 陸生無脊椎動物研究グループ  

学位:博士(理学)

研究分野:昆虫学(分類、系統、生態)

研究内容:タマバチ科(ハチ目)の分類および生態に関する研究

DNAバーコーディング手法を活用した生物同定に関する研究

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