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報道関係者各位
プレスリリース

2017.10.24 11:00
株式会社オレンジページ

「オレンジページくらし予報」が、「家族のコミュニケーションと携帯電話」について調査しました。国内在住の成人女性で、同居者がいる方を対象とした今回の調査では、4年前に34.6%だったスマホ所持率が、今回66.6%となりました(2013年オレンジページくらし予報調査)。全年代でのSNS利用では、無料通話サービスのあるLINE利用者が圧倒的に多く、スタンプなどを利用して自分の気持ちを伝える人は、年代に関係なく多いこともわかりました。また、フリーアンサーでは、「今の状況を画像で知らせることができる」ことが、離れて住んでいる家族との距離を大きく縮める、というものが目立ちました。

(*「従来型の携帯電話」の表記は、グラフ、調査項目では「従来型の携帯電話」、文中、または小見出しでは「ガラケー」とします)



【ダイジェスト】

スマホ所持率66.6%、「次はスマホに」27.7%。使わない理由は「料金が高そう」59.8%

SNS1位はLINE、87.3%の利用のうち、同居家族でグループを作っている人25.3%

「直接言いにくいことをガラケーやスマホのメッセージで伝えたことがある」28.2%


スマホ所持率66.6%、「次はスマホに」27.7%。使わない理由は「料金が高そう」59.8%

スマホ所持率は、確実に高くなっています。「自分用として携帯電話をお持ちですか?」には「スマートフォンのみ」61.6%、「従来型の携帯電話のみ」27.3%、「スマートフォンと従来型の携帯電話を併用」4.9%、「いずれも持っていない」6.1%という結果。併用している人を含めると66.6%がスマホを利用していることになります。

現在スマホを利用していない人の理由としては「料金が高そう」59.8%、「必要性を感じない」50.8%の二つが飛びぬけています。さらに、現在は持っていないが「今後スマートフォンに替える、あるいは利用を始める予定はありますか?」とたずねると、一番多かったのは「未定」41.7%と、まだ決めかねる人が多いようです。ほかには「1年以内にスマートフォンにする予定」5.3%、「時期は未定だが、次はスマートフォンにする予定」22.3%、「スマートフォンは利用しない」は30.7%という結果になりました。


SNS1位はLINE、87.3%の利用のうち、同居家族でグループを作っている人25.3%

スマホ利用者に聞いたところ、SNSではLINE利用者が調査対象全体の87.3%と、Facebook 40.7%、Twitter 40.5%を大きく離して1位でした。その利用状況は「トークで文字メッセージやスタンプをやり取り」94.8%、「トークで無料通話」65.1%と、当然ながら通信が主に。さらにLINEといえば、複数の人と同時にメッセージや画像などのやりとりができることから、家族や友人知人とグループを作っている人も多いのが特徴。この調査でも「同居の家族全員で作っている」25.3%、「別居の家族も含めて作っている」24.4%、「同居の家族の一部で作っている」20.9%という結果に。家族だけのグループを「作っていない」のは43.1%で、じつにスマホ利用者の半数近くは家族とLINEでグループを形成していることになります。

「主人とLINEができるようになったので、料金を気にしなくていいのがよい。写真もすぐに送れるし」(40代・専業主婦)、「LINEがあるおかげで、家族同士の連絡が増えたと思います」(50代・専業主婦)、「夫との連絡はLINEに頼りがちになってしまい、会話が減った気がする。逆に自分の両親や、義父母とのやり取りは増えた」(30代・フルタイム)などの声が寄せられています。


「直接言いにくいことをガラケーやスマホのメッセージで伝えたことがある」28.2%

直接面と向かって気持ちを伝えるのは苦手、という人が多い日本人ですが、その苦手部分をLINEや携帯のメッセージが補ってくれる場面も多いようです。「同居の家族に“感謝やお祝い、ほめ言葉”を、携帯電話やスマートフォンのメールや絵文字、メッセージやスタンプなどで伝えたことはありますか?」には「ある」55.0%。「ない」34.6%、同様に「言いにくいことを伝えたこと」が「ある」28.2%、「ない」54.9%という結果になりました。

「直接言うと角が立つようなこともLINEのスタンプなどを使ってやんわり伝えられるようになった」(40代・フルタイム)、「思春期の息子は友人とのスマホの時間が大事で、わかっていても寂しい。でも、喧嘩の後の“ゴメン”メールは彼なりの精一杯の謝罪方法なので、スマホが必要」(40代・フルタイム)などの声からは、スマホが気持ちを素直に伝えられる道具という、重要な役割を持っていることがうかがえます。

さらに「離れて暮らす両親に毎日LINEをして、趣味の作品の写真を送っています」(40代・専業主婦)、「“今こんなことをしているよ”と、娘の様子を両親に伝えることもでき、近くにいなくても近くに感じられる」(40代・専業主婦)、「LINEは無料なので、くだらないことでも連絡。離れているのに、いっしょに住んでいる感じ」(50代・パート)など、自分の「今」を即送れることで、離れている家族との距離がぐんと近づいた、というエピソードもたくさん。

言いにくいことや、照れくさいほめ言葉や、謝罪も、時と場合に応じてメッセージメールやスタンプで伝えられる、画像もすぐに送れる、画像で会話もできると、まさに心理的な距離も実際の距離も縮めてくれるのがスマートフォンや携帯電話。一方で「夫も長女も常にゲームやLINEなどスマートフォンを触っていないといられない様子。身の回りのことがおろそかになり、何度注意しても直らない。家族間のコミュニケーション不足につながるのではないかと心配」(40代・専業主婦)という声があるのも事実ではありますが、「家族とコミュニケーションをとるうえで、スマートフォンや携帯電話は重要ですか?」には77.9%もの人が「重要だ」と答えています(「重要だ」43.5%+「やや重要だ」34.4%)。



アンケート概要

●調査対象:オレンジページメンバーズ・国内在住の成人女性で同居者がいる方(有効回答数790人)

●調査方法:インターネット調査 ●調査期間:2017年8月25日〜9月1日


●「オレンジページくらし予報」について

読者モニター「オレンジページメンバーズ」には、さまざまなくらし情報・くらし体験によってはぐくまれた“くらしの目利き”たちが数多く所属しています。そんなメンバーたちの声を集めて<次のくらし>を読み解いていくのが「オレンジページくらし予報」です。WEB上でのアンケート調査、座談会など、ご相談に応じて展開いたします。


●『オレンジページ』について

失敗なくおいしく作れるレシピ情報が支持され、今年創刊32周年を迎えた生活情報誌。30~40代の主婦を中心に幅広い読者層を誇ります。発行部数=325,758部(2016年印刷証明付発行部数)。


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