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報道関係者各位
プレスリリース

2017.07.03 14:45
学校法人明治大学広報課

これまで日本では、中国近現代(modern)の自由主義についての紹介はおこなわれてきてはいるものの、現代(contemporary)思想としては「新左派」を中心にしてのみ扱われるという顕著な傾向がありました。この理由の一つとしては、現代中国におけるリベラリズムが、実際には社会民主主義から民主社会主義、さらにはリバタリアニズムまで視野に入れているにもかかわらず、現執行体制のイデオロギーに対して根源的に「批判的」であるため、これまで執行体制側による一方的評価である「反体制」として分類されがちであったことが挙げられます。本シンポジウムでは、中国国内で活躍している代表的リベラリストとともに、さらにカナダからの中国研究者による関連テーマについての報告を交えつつ、現代中国の政治・社会思想としてのリベラリズムの全体像を模索します。


~明治大学現代中国研究所主催国際学術シンポジウム~

「現代中国のリベラリズム再考」

日時7月30日(日)9:30~17:30 (開場9:00) ※事前予約不要、入場無料
会場明治大学駿河台キャンパス グローバルフロント1階グローバルホール
開催内容◇講演(午前)
許紀霖(華東師範大学教授)
「新東亜秩序の構想:欧州連合(EU)式の運命共同体」
劉擎(華東師範大学教授)
「中国リベラリズムをめぐる政治的論述の困難さに対する省察」

◇コメント 水羽信男(広島大学教授)

◇講演(午後)
J. Fogel(Professor、York University)
「天下主義の復興:中国の学術界は普遍的価値観を如何に見ているのか」
T. Cheek(Professor、University of British Columbia)
「現代中国の知的公共領域」
 D. Ownby(Professor、Universite de Montreal)
「中国の勃興とリベラリズム」

◇コメント 王前(東京大学グローバル・コミュニケーション研究センター特任准教授)

◇総括コメント 許紀霖、劉擎
   
◇閉会の挨拶 石井知章(明治大学商学部教授)

司会:鈴木賢(明治大学法学部教授)
通訳:及川淳子(桜美林大学グローバル・コミュニケーション学群専任講師)、徐行(東京大学東洋文化研究所助教)
主催明治大学現代中国研究所
後援明治大学国際連携機構


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