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報道関係者各位
プレスリリース

2017.02.07 10:30
月ヶ瀬活性化協議会

奈良市東部の小さな旧村地帯「月ヶ瀬」の地域活性化を図る月ヶ瀬活性化協議会(所在地:奈良県奈良市、代表者:上田 均)は、全国で唯一月ヶ瀬のみで作られている烏梅(うばい)を用いたストールの紅花染と紅花染和紙を使用した椿の貼り絵はがきづくりを体験するツアー「紅花染と烏梅(うばい) - 吉岡 幸雄と中西 喜久 - (以下、紅花染と烏梅)」を2017年3月4日(土)に開催します。
「紅花染と烏梅」は、月ヶ瀬活性化協議会が2016年6月より実施している“月ヶ瀬でいきる知恵を学ぶツアー”の第4弾となります。

紅花染
紅花染

詳細URL: https://www.facebook.com/tsukigase.nara.jp/


■「紅花染と烏梅」について
古来より口紅や着物の染色にと使われてきた紅の伝統的な染色技法は複雑で、紅花の花びらから抽出した赤い色素を、落ちた梅の実を煤でいぶし乾燥させた「烏梅(うばい)」の酸性液で中和しながら発色させていきます。
かつて京の都で口紅や着物の需要があった時代には、烏梅は米よりも高値で売れていたため各地でこぞって作られていましたが、化学染料の普及により次第にその需要量は減少し、現在では烏梅を製造できる職人は全国でも唯一、月ヶ瀬だけとなりました。

月ヶ瀬では、現在でも昔ながらの方法にこだわり植物染を行う職人の手によって紅花染は守り続けられており、東大寺お水取り(修二会)の伝統行事にも使われています。そこで今回、「紅」の世界の奥深さを楽しんでいただくため、烏梅が作られている月ヶ瀬の地で伝統を引き継ぐ職人の想いに触れ、ストールの紅花染と紅花染和紙を使用した椿の貼り絵はがきづくりを体験できるイベントを開催いたします。

烏梅
https://www.atpress.ne.jp/releases/121018/img_121018_2.jpg


■イベント概要
日時  : 2017年3月4日(土) 9:00~16:30
場所  : 石打老人憩の家(保育所跡地)
      奈良県奈良市月ヶ瀬石打1171-1
参加費 : 8,000円(体験料)+500円(昼食代) ※モニター価格
定員  : 15名程度 ※応募多数の場合抽選
応募方法: 下記連絡先へメールまたはファックス
応募締切: 2017年2月18日(土)まで
E-mail : tsukigase.nara.jp@gmail.com
Fax   : 0743-92-0320


■講師プロフィール
<吉岡 幸雄(よしおか さちお)>
1946年:京都生まれ。生家は江戸時代から続く染屋で、父・常雄氏はのちに
    大阪芸術大学教授として教壇に立つとともに、世界の染色研究に没頭。
1974年:早稲田大学第一文学部卒業後、美術図書出版の紫紅社を設立。
1988年:生家「染司よしおか」五代目当主を継ぎ、
    植物染による日本の伝統色の再現に取り組む。
2008年:成田空港到着ロビーのアートディレクターをつとめる
    (グッドデザイン賞受賞)。また、源氏物語千年紀にあたり、
    源氏物語の色五十四帖を再現。
2009年:京都府文化賞功労賞受賞。
2010年:日本古来の染色法による古代色の復元、東大寺等の伝統行事、国文学、
    国宝修復など幅広い分野への貢献が認められ、
    第58回菊池寛賞受賞(日本文学振興会主催)。
2012年:放送文化の向上に功績があった人物に贈られる、
    第63回NHK放送文化賞受賞。

主な著書に、「日本の色辞典」「源氏物語の色辞典」(紫紅社)、「日本の色を染める」(岩波新書)、「千年の色 古き日本の美しさ」(PHP研究所)など。
公式サイト: http://www.sachio-yoshioka.com/

<中西 喜久(なかにし よしひさ)>
1945年:奈良・月ヶ瀬生まれ。月ヶ瀬で代々烏梅づくりを営む中西家の
    9代目として、祖父・喜一郎氏、父・喜祥氏より烏梅づくりを
    幼いころから学ぶ。
    養護学校の職員として勤務する傍ら、烏梅づくりを継承し、
    全国で唯一の製造者となる。
2011年:父・喜祥氏に続き、国選定保存技術の保持者に認定。
2016年:文化財の保存・修復への功績が認められ
    第10回読売あをによし賞奨励賞を受賞。

毎年2~3月の観梅シーズン中、茶店「梅古庵(ばいこあん)」を開店し、製造した烏梅を展示している。


■“月ヶ瀬でいきる知恵を学ぶツアー”について
“月ヶ瀬でいきる知恵を学ぶツアー”は、奈良市東部の小さな旧村地帯「月ヶ瀬」で、地域住民が主体となり発足した月ヶ瀬活性化協議会が企画・運営する2016年6月より開催しているツアーです。地域で長い年月をかけて育まれてきた自然・文化・伝統・農林産業に関わる「いきる知恵」を現代の私たちの暮らしにつなげていくため、地域内外の人が集い、学びます。

奈良市地域おこし協力隊と地域住民メンバーが地域資源をベースに企画し、将来の本格的な事業化を目指して試行錯誤しながら実施しています。これまで、月ヶ瀬の梅を使った「梅狩り&酵素シロップづくり」(第1回)、「本気のお茶摘み・手もみ体験」(第2回)、「月ヶ瀬マイスターと行く!感梅さんぽ」(第3回)を開催しており、第4回となる今回は「失われつつある日本の伝統色の一つ、紅」をテーマにした企画となっております。


■月ヶ瀬活性化協議会概要
月ヶ瀬活性化協議会は、地域活性化を図るため月ヶ瀬地区の地域団体・生産者団体・観光関連団体・事業者などをはじめとする地域住民が声を上げ、2016年8月に発足しました。
近畿農政局の山村活性化支援交付金の支援を受け、(1) 地域の農産物を使った食や産品の開発事業、(2) 誘客事業、(3) 情報発信事業を進めています。

名称  : 月ヶ瀬活性化協議会
所在地 : 〒630-2303 奈良県奈良市月ヶ瀬尾山2845
            月ヶ瀬行政センター内
代表者 : 上田 均
設立  : 2016年8月
活動内容: (1) 地域の農産物を使った食や産品の開発
      (2) 誘客事業(農家民泊、月ヶ瀬でいきる知恵を学ぶツアー)
      (3) 情報発信事業(地域情報誌、Facebookの運営、
              新規ホームページの制作など)
URL   : https://www.facebook.com/tsukigase.nara.jp/

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